安住財務相の大権干犯―増税論者に治罰の綸旨を!

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 シリアの続編したかったけど、「誰もレスツケねえなあ(ボウズプロパガンダ調)」
などと思いながらボーっとしてたら、こんな訳のわからん、目を覆うような見出しが。

アンジュージュン、またもやバカをしでかす

じゃなかった、

G20合意文書「消費税率10%に」明記へ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20111027-00000033-nnn-bus_all

でした。意味は変わらないけど。

 どうせバカが(誰も岡田克也とか仙谷由人とか藤井裕久とか言ってないのであしからず)、
「国際的に公約をしてきたんだ!反対すると外国との約束を破ることになる!だから増税するしかないんだ!ウキー」
みたいな北朝鮮並みの非文明的なことを言い出しかねないので先に釘。

 どんな偉い人が外国で約束をしてこようが、それだけでは有効ではない。当事国の国内的手続きが終わらないと何の拘束力も無い。政府の誰かが外国と約束をするのは勝手だが、それで国内法化される訳でもない。

 まあ、オーストリア継承戦争の時代ならいざ知らず、七年戦争の時代はもうだめだろうね。
20世紀でもウィルヘルム二世とニコライ二世が同盟を結んでこようとして、それぞれの国内の反対で露独同盟が流れたという事例があるし。

 我が国でも、金丸信という自民党の実力者が北朝鮮に行って、朝鮮労働党・自由民主党・日本社会党の「三党合同声明」というのを出したが、そんなものは国際条約として何の効力も無い。
今回の財務大臣の「国際公約」を楯に「増税」を迫るとすれば、この「三党合同声明」の履行義務を日本国が負ったと発言するのと同じ。
まさか財務省は口が裂けてもそんなことは言うまい。
1910年以来の賠償金を利子をつけて北朝鮮に払わねばならないのだから。
どこのそんな財源があるのだ?

 ではなぜ、キンガンシンじゃなかった金丸信や、アンジュージュンじゃなかった安住淳が外国で約束してきたことを日本国が守る義務を負わないか?
キンガンシンは当時の自民党の副総裁にして、総理総裁をしのぐ実力者、アンジュージュンは現職の財務大臣。でもそんな肩書など無関係。
また、どんなに国内で逆らうものがいない実力があろうと知ったことではない無関係。

 金丸もそうだったし、安住もそう。一言で終了。

全権委任状を持ってましたか?

 どんなに偉い人でも、全権委任状を持っていなければ、使いパシリです。
皇帝であっても、国家の使いパシリです。
これが国際法の基礎。
岩倉使節団の失敗で習った教訓を忘れた?

 繰り返す。もし、「財務大臣がG20で公約してきたから消費税を増税しなければならない」とのたまう不逞の輩がいたら、

外交大権干犯だ!

の一言で良い。

 これが帝国憲法なら話は簡単。
外交大権は幕府時代にも離さなかった天皇大権だし、帝国憲法第13条に明記してある。

 現行憲法でも実は簡単。
行政府や立法府が行使に責任を負うのは明記してあるし、全権委任状の手交は天皇の行為。
君民共治の外交権を財務大臣が干犯したことになる。
当然、そのような偽りの「国際公約」を理由に増税を国民に迫るなら、そのような逆賊には

治罰の綸旨

が下るべき事態。
陛下の野党の面々は心されたし!

追記

財務大臣ではなく、総理大臣が「国際公約」にするつもりらしいです。