「タイガーマスクブーム」に物申す

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 全国でタイガーマスクブームとか。「伊達直人」を名乗る人から、ランドセルやらおもちゃやら現金やらが届けられる事件が続発とか。

正体は佐山サトル?

 という冗談はさておいて、あえて「世の良識派」的なモノイイをしてみる。

 どんな出所のカネかわからないものを受け取るのは気持ち悪くないのだろうか。それが盗品だったりしたらどうするのか?寄付者は、「私がやりました」と自慢げに言いふらす必要はないが、届けた相手には不正な手段で入手したものではないと伝えるべきだと思う。

 漫画『タイガーマスク』の主人公の伊達直人は、正体を明かせない事情があったので「ハワイの親族から莫大な遺産が入った」などと嘘をついていただけで。別に「本名を明かさないのが良いことだ」と思っていたわけではなく、子供達が気持ちよく受け取れるように気を使っています。気持ちはちゃんと言葉にしないと伝わらないです。このあたりの事情は作品を御覧ください。

 ちなみにそんな伊達直人が尊敬していた人が、

西郷隆盛!

 事情があって「カネに目がくらんだ裏切り者」扱いされて仲間全員と別れて上野の町を彷徨していた時に流れ着いたのが、西郷像の前。

 この時、「西郷さん、あなたはたとえ逆賊だといわれても日本を愛していた!」などと心の中で絶叫していたシーンがありました。「右翼的センチメンタリズム」とか言われた梶原一騎の面目躍如ですな。