「自由」と「規制」どちらがお好き?(倉山塾メルマガより)

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岸田内閣の掲げる「新しい資本主義」って
私には社会主義にしか見えません。
しかし、人によっては
「やっぱりあいつは新自由主義者だ!」
と非難する人もいます。
批判するのは構いませんが、
根拠をしっかりしないと。(微笑)

そもそも「新自由主義」の定義って、
「竹中平蔵のやったこと」くらいの意味しかない。
だからなんかの会議に竹中さんが入ると、
「岸田政権は新自由主義だ!」となる。(苦笑)

私のように
「オールドリベラリスト」を自任する者は
普通の自由主義と区別してくれないと
新自由主義なんてレッテル張りにしか聞こえない。

そうした定義を疎かにすると
政策論争もできない。
その最たる例が規制緩和。
規制緩和に反対って、じゃあ全部政府がやる
社会主義が良いのか?となる。

社会主義に対抗する理念として
「自由主義」があったのだけど、
さらに進めて「最小政府」という考え方もある。
簡単に言うと、リバタリアンの考え方。

リバタリアンって、
無政府主義とスレスレだけど、根本が異なる。

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「「自由」と「規制」どちらがお好き?(倉山塾メルマガより)」への3件のフィードバック

  1.  新自由主義云々って、左翼の人の議論ですよね。例えば、新村聡『平等と公平はどう違うのか─新自由主義から福祉国家へ』(岩波『世界』11月号)。

     アマゾンレビューでも書いたので簡潔に書きますが、「今の日本は新自由主義」、「自助より公助を」、という話。福祉の為に、財産権を侵害して何が悪いというのがひしひし伝わってくるので、根本的に価値観が違うのかなぁと。

     良く言えば理想主義、はっきり言えばお花畑。この手の人は「規制がお好き」なので、どうにもなりませんよね。非現実的という点も含めて、左右ともに「新自由主義云々」の議論は眉唾ですね。

  2. 新自由主義の竹中平蔵氏がやろうとしたことの1つは、「公的皆健康保険より、私的健康保険の方が経済効率的だ。」米国から見れば、「政府による公的保険は生命・医療保険業の参入障壁だ!」というのがイメージとして大きい。

    で結局、郵便局で外資の生命保険を扱うという落としどころだったような…その後、オバマさんは米国で日本を見習って皆保険制度を導入を試みたり、、
    新自由主義者にとっては公的医療保険や介護保険は経済合理性が低く、より民間や市場競争に任せた方が効率化する(安い費用で効果的なサービスを提供できる)という思想なんだろう。。

    今の岸田政権のやろうとしていることは、むしろ逆だよね!?
    政府の関与で、賃上げ減税(ほとんど税金を払えない企業には補助金)などをして、企業の余剰金を給与に回そうとしたりしている。
    どちらかというと大きな政府、むしろ、”社会主義”だと言っている人もいる。
    左翼からは新自由主義者だとレッテル付けされ、保守からは社会主義者だとレッテル付けされているような…

    岸田政権は参院選の結果にもよるが、衆院は当面解散しなさそうなので続きそう、、
    「新しい資本主義」なるものが、日本の社会をどう変えるのか、僕は傍観者の立場なんだけど、2, 3年後の日本はどう変わっているんだろうね?!

  3. じゃあ全部政府がやるのかというのは恣意的な言い方じゃないでしょうか。
    政策論争ができなくなってしまいます。

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