夏に向けての提案

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 ライブやセミナーの常連さんでもある、ジャーナリストの佐藤さん(という名前だったのですね。笑)から砦に提言が寄せられました。
 私が少しだけ修正というか追加しましたのでご紹介を。(もちろん文責は私)


 誰がやるのかは後回しにして、景気対策と夏の節電対策に関して提案。

「復興のため、夏休みには日本国内を旅行しましょう!」キャンペーン!

問題の所在その一:自粛で景気がさらに停滞。
 国内の自粛と無計画停電(@関東の観光地)、外国人客からのキャンセル等で、
 地方の温泉旅館やホテルで経営危機に陥っているところは少なくなく、
 このままでは倒産が相次ぐ危険性。

問題の所在その二:夏は電力不足の可能性、大。
 計算の仕方では必要量の四分の一が不足とも。
 福島の分を火力発電所で補っても、石油が必要なので。
 誰も経験したことが無い事態で、少なくとも「夏は絶対に大丈夫です」などと言える人はいない。

⇒いずれにしても、行き当たりばったりで対策するのではなく、今から考えておく話。

 以下、提言を採用するとどうなるか。      

解決性その一:消費の刺激により経済活性化
 旅行というのは、別に旅館や旅行代理店だけにお金が落ちるのではなく、
 交通機関から地元レストラン、アミューズメント施設まで、
 様々な分野にお金がおちるので、経済活動を活性化させる。

解決性その二:電力消費量の自然節約により、必要量の上限を下げる。
 東京電力担当地域から、大量に人口移動すれば、電力消費量を抑えられる。

 これに関して補足すれば、古川佐賀県知事はレンホー大臣の「呼びかけ」に、
「我が県の学生に帰省を推奨します」と真っ先に答えていましたね。

 あと、英国で2001年に口蹄疫が流行した際、当時のブレア首相が国民に向けて、
 「今年の長期休暇はフランスやスペインではなく、口蹄疫で疲弊したイギリス国内の地方で
過ごしてもらえないだろうか?」とメッセージを発したことがありました。

 今も総理が「自粛をしないで下さい」「被災地の産品を買って下さい」などと会見でも呼びかけています。

 で、問題は誰がやるかですね。
 誰がやるかによって、どうやってやるかが変わってきますが。

 まず政府がやるなら、エコポイントの如く、国内旅行ポイントをつける、という方法があります。実質的な宿泊費補助です。
 風評被害でひどい目に遭っているところなどにはポイント(補助費)を高くするとか。

 これだと財源が伴うので難しければ、ACでCMを作って毎日流すとういうのは?
 今でも毎日おんなじCMが流れているのだから、バージョンを二つくらい増やすのは問題ないのでは?
 これは国家財政からすれば誤差にもならない範囲でできることですし。

 もし東京の政府が国全体でやる気が無いなら、西日本の自治体がやればどうでしょう?
 学生を帰省させるだけでも違いますし。
 そうして東京電力と無関係な西日本で民需を活性化して、東日本に還元する。

 この震災で何が問題かと言いますと、先の見通しが立たないことなのですね。
 責任ある人の口から出るのは言い訳か増税だけで。

 ということで、常連さんの方のお知恵をお借りして考えてみました。
 この方面に関しては私ははっきりいいって門外漢なので、皆さんのご意見を伺いたいと思います。

「夏に向けての提案」への0件のフィードバック

  1. 結論、そんな気になれるわけがありません。

    *増税が控えているのに、贅沢なんていたしません。政府が増税やらない宣言をしていただければ別ですが。

    *企業業績が悪化し、給与も賞与も減少する可能性が高いので、贅沢いたしません。インフレ・円安傾向にでもなって、企業業績が一息つければ、また話は別ですが。

    *旅行に行きたくなっても、国内は旅行代が高いので、同じ避暑なら海外に行きます。円高だから海外行った方が贅沢できます。
    120円を超えるくらいの円ドルレートになったら行っても割高に感じるので行きませんが。海外に行けば見たくない官房長官会見も見なくて済みますし。もっと政府がまともなことを会見で言えるような人に変わってくれれば話は別ですが。

    *まあ100歩譲って、国内旅行にしようとします。でもガソリンが高いし、そもそも石油の需要が高くて手に入らないかもしれませんね。石油はまず被災地と発電に使うべきでしょう。トリガー条項をちゃんと発動させて、ガソリンを安価に安定供給してくれれば話は別ですが。

    ということで、倉山先生のプランを実現するのは、現政権と日銀では無理です。すっぱり諦めてください。
    あと記事に間違いがあります。
    地方の旅館やホテルはすでに倒産の可能性がある、などという生ぬるい状況でなく、すでに倒産・廃業が相次いでいます。
    そのうち帝国データバンクが発表するでしょう。
    休業している旅館も再開のめどはなく、従業員は一時待機、そのまま解雇でしょうね。ああ恐ろしい。

    仮に遊びに行くとしても、今までだったら仙台にイーグルスの応援に行ったでしょうが、
    国内で下らないファンと一緒に応援するのがむかつくので、メジャーリーグを見に行きます。
    ナイター云々だの文句を垂れるドアホファンを見ずに、ナイトゲームを楽しめますから。
    円高でこんなに安く一流の野球を見られる機会はめったにないですからね。
    早く岩隈選手、イーグルスを出てメジャーに行かないかな。
    向こうで高級品は買ったほうが、免税手続きで結果安いですし、国内で高級品なんて買いません。

    お金持っている人はみんなシンガポールあたりに避難しています。それは自由ですからもちろん咎められませんよね。
    しかし、そういう富裕層の人たちが、逃げるのは放射能云々の手前で、政府が信用できないからでしょう。
    (放射能の問題だけであれば、関西にいるはず。海外にいるのはさらにもっと強い理由)
    日本に戻っても大丈夫だと思えるような政府になれば、話は別でしょうね。

    いずれにしても無理ですから諦めてください。
    まあ、24日に政権にダメージ与えることぐらいはしておきますが。

    追記ACは、批判が多くなるので流しません。逆効果です。
    なおACは国がやっているものではありません。ACは民間企業がお金を出し合ってやっているものです。
    政府がやるのは「政府広報」です。
    一番効果が高いのは、渡辺恒雄氏あたりに
    「今国内でぶらぶら旅行しているときじゃないだろう、自粛しろ自粛、パチンコでもしてろ、たかが国民が」とか言わせればいかが?
    そしたら「脳内の感情制御に不自由な」野球ファンが一斉に国内旅行してくれますよ。

  2. 賛成です。 旅行クーポン券なる政府紙幣を発行したらどうでしょうか
    これをプラスチックカードという貨幣として発行してもよい。
    これだと政令だけで発行できる。

  3. かしわもち様
    今回のは自分でもよくわかっていなかったので、ありがとうございます。
    これでもかとひねくれた賛成論と受け取りました。笑

    この程度のことでも今の政権を打倒しないとできないのですね。
    となると、西日本の記事が原発の恐怖を煽る以外に上記プランを実行できませんね。逆説的には。

    >すでに倒産・廃業が相次
    ちなみに公開資料では、今回の震災による倒産は1件だけとか。爆
    これも現政権、というかセンゴクを倒さないとゼロにされるのでは?
    ここだけかしわもちさんの読みが甘いかもしれません。

    yojituraku様
    ほぼ公明党の地域振興券みたいな発想ですね。
    問題は、どうやって消費に向かわせるかですね。
    ここでもデフレと円高を何とかしないと根本解決にならないのはわかっているのですが。
    対処療法として地方の首長の呼びかけ・・・では弱いですねえ。

    この話、さらなる良案を望みます。

    今の政権を倒さなければ、デフレと円高を解決せねば、はこれでもかとわかっているので、それができないという状況でも何とか、というシナリオも考えねばならないと思います。

  4. 倉山先生

    はい、めちゃくちゃひねくれた賛成論です。
    この倉山先生の提案は、間違いなく理にかなっているのですが
    それを政府・日銀の財政・税制・金融が全て阻んでいることに、皆さまが速く気づいてほしいのです。
    民主党内でも心ある政治家は気がついていると強く信じております。
    私は、この震災時にデフレ・円高であるために、震災前より国富が明らかに国外に流出していると実感しております。
    なお、先生ご指摘の公開資料の倒産1件は間違いではないでしょう。
    ですが、廃業は倒産には入らず、この数は相当数ということです。
    これが数字のからくりになっております。
    でも帝国データバンクは、ある時期に倒産・廃業件数を出すと思いますが、その数字は想像を超えると思われますね。

  5. かしわもち様
    >公開資料
    私の場合、天下のクオリティーペーパー、『スポーツニッポン』です。爆
    とんかつ屋さんでたまたま読んだベタ記事でした。

    マスコミというかメジャー媒体は「日本を一つに」を合言葉に、ネガティブ報道をしない→センゴク政権の正当化に寄与していますので。
    本当に帝国バンクが公開して、さらに国民が深刻度を理解してくれれば良いのですが。

    一番怖いのは
    「やはり菅内閣は失敗を隠していた。もう倒閣しかない。→中途半端な人物に首を挿げ替える→何も解決していない。政治家はこれだけ国民がまとまっていて、震災対策が必要な時に何をもめごとばかりしているんだ」という、昭和初期以来、ほとんど進歩も反省が無いどころか逆行退化している政治不信増幅キャンペーンをやることです。

  6. 志津川の高野会館という結婚式場が再開の目処が立たず従業員を一時解雇していますし、福島の松渓園も廃業ですから、
    http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/25290/7547/67728651
    一件というのは大ホラも大ホラ。

    で、無理矢理実行させようとなると、
    1 公共交通機関利用にかかる消費税は非課税
    2 日銀紙幣のF券を追加発行し、F券は発行都道府県とその隣接県では使用不可にする。
    3 林間学校を義務づけする。当然その課程の中では「津波てんでんこ」は徹底的に教え込む。
    4 7〜9月は北海道に、12〜2月は鹿児島に期間遷都する

    でしょうか。

    以下不適切な発言が入るので自主規制しますが、もっと簡単な方法は○○○○を○○の○○○○限定で公認すればいいのですよ。要するに○○○○の復活ですな。で、同時に○○を完全摘発する。
    まあ石原知事がなんていうか楽しみではありますね。

    あ、ちなみに天罰発言は許容しなきゃいかんとおもいます。

  7. 倉山先生

    てっきり「東スポ」がソースだと思っておりました、笑。
    マスメディアでは、不安を煽らないという名目で、「自主的」規制をかけていますが
    隙間を縫って、やるべき人がやっているようです。
    皆さんは、記者個々人の力量が垣間見えるメディアを選びましょう。
    こういうときに骨のある質問を投げられる記者を、読者がうまく支えてあげれば、
    真実を隠そうとするベールを取り払える原動力になると思います。

    仙台さま

    松渓園は残念ですよね。被災地の旅館やホテルは海に流されたので、
    倒産でなく、「建物撤去」ということになっているのでしょうか。
    いずれにしても、事実を覆い隠そうとしても、あとでばれます。
    観光業の壊滅は、被災地のみならず、東日本全体を覆っています。
    箱根・伊豆・日光・千葉・伊香保・蔵王・青森・・・、
    観光ではありませんが、首都圏のホテルも惨憺たる状況です。
    夏になる前に、今度のゴールデンウィークが、壊滅的です。
    まあ、菅さんは、ホテルのバーが空いていて、うれしいのでしょうけれどもね。

  8. 倉山さん
    こんばんは。藤沢です。
    今日の夕刊フジ、面白かったです。
    『東電が不足“煽る”本当のワケ 検証・夏の電力は足りる!』
    http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110421/dms1104211647022-n1.htm

    勿論、鵜呑みには出来ませんが、一方、不足なら不足で数字での把握も大切だと思っています。そしてその補助線として、今回行われた(無)計画停電の総括検証が必要だと思います。
    人口の大移動は、可能な人が行う事は良い事だと思いますが、実際に出来る人はそれほど多くないのではと思います。(たとえお金があったとしても、職場は休めない)

    原始的ですみませんが、最悪の場合という意味で確実な方法を。
    「扇風機を大量に用意する!」
    勿論勘と予想ですけど、停電を防ぐだけなら、多分これでいけるのではと思っています。そうでなくて済むに越した事はありませんが・・・。

    合わせて、この場をお借りして言っておきたい事があります。

    「政府、東電は万が一の大停電発生時の対応マニュアルを準備して公表しろ!!」

    二度と、「想定外」by東電、とか「東電のバカヤロー」by菅、とか言うんじゃない!!このクズ共が!!!

    また宜しくお願いします。それではまた。

  9. かしわもちさん 仙台さん
    こんばんは。藤沢です。
    いつもお世話になっております。

    ガソリン(代)の件ですが、私も注目しております。
    トリガー条項凍結の件、本当にこのままなら酷すぎです。というより、こういう時こそ暫定税率そのものを撤廃すべきでしょう。高速(有料)道路の料金なども、他交通機関の問題もあるでしょうが、何らかの形で、無料または割引の対応があって良いのではと思います。

    個人的には、これから夏に向けて、衛生と健康管理の問題が気になっています。高齢の方も多いかと思われますので、何はともあれ家と水道と電気の確保でしょう。食中毒とか熱中症など、あってはならないと思います。

    言っても分からない政府の人達のために、今日も頑張って言い続けたいと思います。
    「増税反対!」
    「1日も早く仮設住宅を用意しろ!」
    「選挙させろ!」

    24日、きっちりダメージを与えてきます。ポスターの隅に目立たないように小さくマークを入れてるやつらを、一人残らず叩き落とすつもりで行ってきます!

    それではまた、宜しくお願いします。

  10. 藤沢様

    トリガー条項は部分的凍結でいいと思います。被災4県(岩手宮城福島茨城)でのガソリン販売についてトリガー発動、それ以外は凍結でいいのです。
    トリガーは即ち被災地支援につながります。
    他地域から買いに来るという問題も起きるでしょうが、ただ行って帰ってくるわけじゃなし、それで金が落ちれば儲けものです。

    高速道路無料化も、被災四県を入出する場合は無料、それ以外は無料廃止でしょう。

  11. 仙台様

    おっしゃる通りではありますが、それでは、
    節電対応地域から夏に国内旅行をさせようというインセンティブは
    ほぼなくなります。
    親子連れは、自家用車での移動がもっぱらであるため、ガソリンも高く高速料金も高く
    その上、経済が上向く予兆もなければ、結局は自宅に篭らざるを得ないでしょう。
    (列車移動は、お金の問題もありますし、なにより子供が他の乗客に迷惑かけないかとなるので、自家用車の移動を望むのです)

    参考記事
    「休日1000円」、6月にも廃止=高速料金、1次補正の財源捻出で―大畠国交相
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000045-jij-pol

    被災地への優先は当然の前提ですが、それに加えて東北電力・東京電力地域の電力需要の話をしっかり対応しないと
    産業用電力も確保できないでしょうね。
    まあ、余りの暑さに、高齢者はかなり被害を受けるのではないでしょうか。
    ぜひ国会と官邸と霞ヶ関はクーラーと照明なしでやってほしいものですね。
    え、仕事ができない?仕事してましたっけ?

    なお、以前も書きましたが、民主党がマニュフェストは守れませんでしたと謝罪し、反省する限り、
    高速道路への補助金導入(無料化)取りやめには賛成です。
    一方で、私は高速道路の大型車通行料金の低廉化・無料化を進めるべきと考えております。
    元々、高速道路は、長距離移動の大型車を誘導して、市街地から遠ざけるためのものです。
    流通機能の回復に寄与するためにも、交通量の少ない平日の大型車通行料金の軽減は、ぜひとも行うべきと思っております。

  12. かしわもちさん 仙台さん
    こんばんは。藤沢です。
    有難うございました。曖昧な書き方をしてしまい、申し訳ございません。

    やるのであれば全国統一の方がより効果的だと、私も思います。話としてもすっきりしていますし。一方、今回の震災で車そのものを失った方の状況と支援が気になります。優先順位の高い支援項目と思われます。

    衛生と健康管理ですが、インフルエンザ流行の嫌なニュースが入って来ています。十分ご注意頂くと共に、政府には手厚い対策を望みます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110422/t10015489561000.html

    かしわもちさんの大型車の料金負担の軽減は、私も賛成です。一般道の安全確保のためにも、行うべきだと思います。
    また宜しくお願いします。有難うございました。

  13. かしわもち様

    >子供が他の乗客に迷惑かけないかとなるので
    こんなの一発ひっぱたけば終わりだったんですけどねえ。今の親は・・・。

    大型車両料金軽減化は以前からの指摘内容だったと記憶していますが、
    合わせて今回のような災害時に、即座に災害救援車両として通行できるよう、
    事前に車両登録することを、交通政策として織り込んで欲しいですね。

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