デフレのプリンス、さっそく衣の下から鎧が見える

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さっそく、おいでなすった。

日銀副総裁候補の雨宮氏「デフレではない」「課題は多岐に」

雨宮氏は黒田総裁の下の理事として、アベノミクスを支えた。事実だろう。部分的には。

では聞く。福井敏雄総裁は、小泉内閣の景気回復を支えた。裏切る日までは。この例では、では、「小泉内閣の景気回復を支えた」という部分的事実だけを紹介することは嘘にはならないのか?

歴史に学べば、嘘に騙されなくなる。歴史の効用である。

以上、倉山塾の議論より紹介。

 

「デフレのプリンス、さっそく衣の下から鎧が見える」への5件のフィードバック

  1. 雨宮氏、物価2%目標「為替市場の安定に重要」
    雨宮氏、金融緩和政策「全体では効果上回る」
    雨宮氏「日銀にも責任」 脱デフレ停滞に

    といった他の報道もあわせて見るに、
    安倍政権のうちはおとなしそうですね。

  2. 塾生の方には必要ないでしょうが、一般読者向けに。
    倉山先生の著書から引用します。この部分ですよね?
    「増税と政局・暗闘50年史」(2014年4月初版発行)、
    小泉内閣時代の「実感なき景気回復」、福井総裁の動き。

    (引用)
     本当はもっと劇的に金融緩和をすべきでした。「黒田バズーカ」ぐらいのことを当時やっていたら日本の経済は本格的にデフレを脱することができたでしょうが、できなかったのは福井の金融緩和がおよび腰で、しかも最後に裏切ったからです。

     小泉政権の末期になり、半年後には安倍晋三官房長官後継総裁になることが政治日程に乗った平成一八年の三月九日、福井は緩和政策を解除してしまいました。

     小泉がその前日の国会審議で「まだ早い。デフレ脱却するまでは金融緩和を解除すべきでない」と牽制しているのに、目の前で福井はそれを悠々とあざ笑うかのように解除を宣言しました。翌日の解除決定を発表した記者会見で、ついでと言わんばかりに安倍を当てこすっています。
    (引用ここまで、増税と政局、暗闘50年史、p273-274)

    初めは貞淑な娘のように振る舞い、
    充分に距離を詰めてから喉元を掻っ切る。
    官僚のいつもの手口です。

  3. 面従腹背の姿勢で、実際は
    黒田総裁と岩田副総裁の間を籠絡していた、

    私も安倍、黒田の間は一応は、
    この姿勢を維持するかと思います。

    日銀リフレ派の雨宮、
    継承順位二位の雨宮、
    本田は増税したい安倍に外された、

    といった印象を受ける記事を
    最近よく見かけます。

    やはり次期と増税を見据えて
    外堀から埋められている印象を受けます。

    若田部総裁はそう簡単に
    籠絡されないと思いたいですが、

    黒田総裁が完走しない場合、
    2019年10月の増税局面、
    リフレ派が籠絡され骨抜きにされる、

    この点についてやはり懸念が残ります。

  4. あぁ…本当なら経済の話をするためには、そもそも経済とは「経世済民」のことで、日銀だけでどうこう出来るものではなく、政府が財政出動で民間に公共事業発注や社会保障費の増大、防衛費拡充も含めて「国策」として進めないといけないことなのに…と思うんですけどね。
    金融緩和だけでデフレ脱却が出来ないのはアベノミクスのこれまでで証明されているのだから、これに加えてさらに増税など狂気の沙汰としか思えないんですが…
    それに関して触れる方はいらっしゃらないようですね。
    残念です。

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