みなさん、考えてください。
臨時増税は何年続けると恒久増税になると思いますか?
昨日に続き、恒久増税の話を再掲。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111111/mca1111110501003-n1.htm
10年間の臨時増税を一年あたりの額を減らして25年の臨時増税にするとか。
もちろん、本当に25年で終わると言う保証はないという解説は正しい。
だって、一定の年限を越えた「臨時」増税は、「恒久」増税になるにきまっているので。
現に先例があります。
昭和12年、支那事変の勃発に際し、近衛文麿内閣は「臨時」軍事費を強行しました。事実上の増税です。止まらぬ事変の中、翌年以降も、「臨時」軍事費は徴収されます。
ちなみに、内閣の方針に逆らった賀屋興宣蔵相(大蔵省保守本流中の本流、自他共に認める高橋是清の筆頭弟子)は更迭されています。ついでに、従来の評価は「A級戦犯」で、最近の歴史学では「官僚上がりの小物」です。
さて、3年連続徴収した翌年の昭和15年、所得税の大衆課税化を軸とする税制改正がなされました。事実上の恒久増税です(救いなのは、まだしもインフレ下での増税だったこと)。
つまり、3年連続の「臨時」増税は、「恒久」増税と同じです。
さて、10年間とか25年間とか、何が「臨時」なのだ?
国民をバカにするのもいい加減にすべきでは?
まあ、TPPを目くらましに、民主・自民の主流派と公明は、事実上の大連立で、円高デフレ震災で苦しむ中での恒久増税を進めていた。
TPPで騒ぐのは勝手ですが、こちらの方は何倍騒いでくれるのでしょうか?期待します。
倉山先生、こんばんは。
「臨時増税」の「臨時」という言葉の「定義」などという気はありませんが、言葉を発する側も受け取る側もあまり意味を考えていないようです。
私としましては、「臨時収入」「臨時休業」などから、「臨時」という語に対しては「1回」「1区切り」という感覚があると考えているので、予算の単年度主義からすれば、2年以上連続したら、それは少なくとも「臨時」ではないですね。
本日、チャンネルAJER「倉山満が語る 財務省と国民の歴史健忘症」のほうもすこし拝見いたしました。はじめから丁寧に見ていったら、この前の講座の復習にもなるのではないかと……。
TEAPHILEさま、
はじめまして、かしわもちでございます。よろしくお願いいたします。
只今の倉山先生へのご質問へ、私ども政府委員が答弁するのもなんなのでございますが、
私ども政府が「恒久減税」と申します時は、
「恒久」ではなく今すぐとっととやめちまいたい減税のことでして
「暫定税率」と申しますのは、
「暫定」などでなくできる限りずーっと続けたい税率なんであります。
そのようにご理解いただければ、間違いないかと、そのように考えております。
TEAPHILE様
そうですねえ。
「財務省と国民の歴史健忘症」は、基本的にセミナーで言い切れなかったことを中心にしようと考えておりまして。
かしわもち様
霞ヶ関文学!
臨時増税を10年から25年と決めている時点で臨時ではないと思います。お金をつくればあるのに、増税という国民を苦しめる考えしか政府は浮かばないように思えます。
谷君
>増税という国民を苦しめる考えしか政府は浮かばないように
質問。
なぜでしょう。
あるいは別の聞き方。
「浮かばない」のでしょうか。
TPPについてのニュースが多く取り上げられすぎてこちらの話題についてあまり知らない国民も多いような気がします。
僕は「増税します」というより「臨時的に増税します」と言われる方が、「今だけなんだから頑張ろう」という気持ちになれます。
ですが、過去に「恒久」になった事実があると信用ができません。
臨時増税を一年のみにする方法はないのですか。
>臨時増税を一年のみにする方法
法技術的には簡単です。
そういう風な法律にすればよいのです。
ちなみに私は、一年であろうとも、デフレ不況下での増税は復興を遅延させるので反対です。
倉山先生
返答ありがとうございます。もう一つ上の内容を書けるようにします。
林君
増税をするよりお金をつくる簡単な方法があります。増刷です。増刷は日本銀行がお札を印刷するだけです。そのため国民に一切負担かからなくて済みます。それでも林君は増税に賛成ですか???
倉山先生
返答ありがとうございます。
僕の考えが間違っていたという事がわかりました。デフレ不況の事まで考えられていませんでした。
谷君
増刷が近道なら増税には反対です。
林君
しかし白川総裁は決して増刷する気はないようです。円高が良いと思っている人であり、自分が神様的存在だと勘違いをしているおかたなので・・・自分のやっていることがすべて正しいと思っている大ばか者です。
かしわもちさま
お返事が今の今ごろになりまして、まことに申し訳ありません。
今さらですが、どうもはじめまして。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
「意味を考えていない」のではなくて、「考えてはいる」のですよね。
それが言葉どおりではないだけで……。