「三種の神器」絶対論者への疑問

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三島由紀夫曰く。

「玉体よりも三種の神器が尊い」

これを金科玉条の如く考える奴がいるし、しばしば右翼気取りが天皇陛下をないがしろにする方便にも使われてきた。

私も三種の神器が大事ではないなどと言うつもりはないけれども、天皇陛下を蔑ろにすることも許されるほどの価値があるとは思えない。

そこで「三種の神器」絶対論者への疑問。
まず、事実。
(南北朝は年号が乱立するので西暦表記)

1336年
後醍醐天皇、足利尊氏と和睦し、帰京。
この時に三種の神器を譲渡。

直後、吉野へ脱出。
後醍醐天皇「あいつらに渡した神器は偽物だ。本物は手元にある」と声明。

1351年
正平の一統。足利尊氏と南朝の和議が成立。
南朝、「あの時に渡した偽物の神器は回収させてもらう」

1392年
南北朝合一。
南朝より北朝に、三種の神器が譲渡される。

ここで疑問。

現代に伝わる神器が、北朝に一時的に譲渡されたものではなく、南朝がずっと保持し続けていた本物だと立証した人、いるの?