財務省の本音と悲鳴と暗号

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 各紙一面でしたね。
IMFC声明「特例公債法案早期成立を」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121014-00000009-jnn-bus_all

 こういう内政干渉まがいの声明への模範返答は?

バカめ!

 沖田十三の口調で返すのが正しい。

などと終わらせては単なるネタなので、まじめに読み解く。

 IMFCとは、IMFの一機関の委員会で、IMFとは日本国財務省の出島の一つ。ここに流された日本人財務官僚は一生懸命に本省の意向を探り、さも国際機関の意向であるかのように垂れ流すのが仕事。
 前の事務次官の勝栄二郎氏はいまだに省内にそれなりの影響力は残っている。なにせ、増税英雄なので、省内の
6割を占めるアホは支持しているから。だから、「増税決定に対し一定の評価を下す」などという一文があったりする。

 ところが、主題は「特例公債法案早期成立を」ときた。
 真砂靖現事務次官は本音を明かさないので有名で、「勝の手下」「日銀の回し者」という批判から、
「財務省良識派の象徴」「日本救国の切り札」という真っ向逆の期待論まである。

 私は6月に衆議院で増税法案が通過してから、財務省では激烈な権力闘争・路線闘争が発生していたと観測していた。
 つまり「勝派・増税最優先路線」対「反勝派・特例公債最優先路線」の対立である。
 その証拠は、当時の安住財務大臣と城島国対委員長(現財務大臣)が「増税よりも特例公債を」と絶叫し始めたこと。この二人が財政に関して見識があって自分の言葉でしゃべれる、などという証拠を出されない限り、財務省良識派(反勝派)が吹き込んだに違いないと考えてよいと決め付けていた。
 もちろん、小泉さんがこれでもかと国会を荒らしまわっても肝心の当時の自民党反主流派(つまり今の総裁派)が決起しなかったので、増税が通ってしまった。そして特例公債だけが取り残され、国家崩壊(行政麻痺)が始まっている。

 財務本省の意向を何よりも気にするIMF出島の連中が「何よりも特例公債を」と叫ぶということは、真砂さんは特例公債の不成立に危機感を抱いているということに間違いない。

 安倍総裁が頼むべきは誰か?
 財務省良識派だ。ではそれは誰?
 真砂次官と木下康司主計局長は手堅いので有名。
 香川俊介官房長は25年来の小沢一郎側近。
 この三人よりも安倍さんにとって気心が知れているはずの、「安倍シフト」で本省に残された人がいます。
 さあ、それは?

 続きは倉山塾で。笑

 まあその「隠し玉」がどれくらいきくかさておき、安定政権樹立には財務省を抑えるのが必須なのは小泉・竹下・(中曽根は二人の谷間)・田中・佐藤・池田・岸・吉田の歴代政権をみれば明らか。
 安倍さん、党内の四分の三が敵の中、長老と石破さんを天秤にかけて自分の地位を維持しようとしているようだけど、その石破幹事長が公明党と組んで「12月9日総選挙」と安倍攻撃の期限を切りましたね。まさに督戦隊の手法。安倍さん、味方から槍衾を突きつけられている格好です。
 このままでは、12月9日までに総選挙にならなければ、安倍攻撃の火の手が方々であがる。
 そして引き摺り下ろしてすらくれないまま、総選挙用のポイ捨て総裁として何もさせてもらえないまま捨てられるというあからさまな陰謀。
 石破さん、何の暗号だか、やたらと「尊敬する人竹下さん」とかいいまくってるけど。。。

 こういった安倍包囲網を突破するには、とにかく財務省良識派を味方につけるしかない。
 それには特例公債を成立させること。ただしタダで成立させろとは言っていない。
 その取引材料が「年内解散総選挙」などという自分のクビを締める内容であってはならないということ。
 繰り返す。

早期解散を唱える奴は

創価学会の回し者だ!