寸評・自民党改憲試案

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 自民党が改憲試案を出した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120303/stt12030301370003-n1.htm

 塩谷総務会長などは28日の記者会見で必死に保守色を薄めようとしていたらしい。
馬鹿馬鹿しい。

 一言で言えば、

恥の上塗り!

 日本国憲法を改正しても、元の日本国憲法が占領軍というアメリカ人の中でもオチコボレでソ連のスパイの連中が作ったものなので、どう転んでも改悪にしかならない訳です。

 内容は、帝国憲法の改正で無ければなりません。

 自民党案、条文は今よりマシと言えばそうなのですが、私が占領憲法護持派ならいくらでも日本国憲法の理念に従って骨抜きにできます。
そもそも、この程度の内容なら、別に憲法典でなくとも法律で十分な気がするし。

 一つだけ例を挙げます。

20条3
国および地方自治体その他の公共団体は、宗教教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼または習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りではない。

 これ、現行20条に、但し書きで津地鎮祭判決を足したものですね。
未来永劫、津地鎮祭事件などという
「津市という住民の税金で運営する地方自治体が、地鎮祭などという神道の儀式に7663円もの大金を拠出したとはけしからん!政教分離違反だ!」などとアホが騒いで、よりによって下級審が認めてしまったので、最高裁で大法廷まで開いて10対5の僅差で門前払いしたという世にも恥ずかしい事件を、永久に覚えていなければならないのでしょうか。
たぶん、この通りの条文が次の憲法典になれば、「社会的儀礼または習俗的行為の範囲を超えないもの」の定義で、延々とくだらない判例と学説が積み重ねられるのでしょう。

 憲法論議をするなら、この一冊は必読!

誰が殺した?日本国憲法!
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2169967

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