世の中には、憲法95条を根拠に沖縄は日本から独立できると仰る人もいます。意味不明ですが。
総理大臣閣下は「沖縄はもう独立してしまえ」などとおっしゃったそうです。真偽不明ですが。
それはそうと、
「沖縄は日本に無理やり併合されたんだ。れっきとした琉球王国という独立国が侵略されたんだ。」などと、「日本対琉球」という図式を持ち出したがる人がいます。
嘘です。間違いです。騙されてはいけません。
野球の話でたとえます。
「ジャイアンツ対タイガース」と聞いて、日本語として違和感を持つ人はいませんね。
では、
読売巨人軍vs.甲子園球場
と聞いたら如何ですか?
どんなに野球の知識が無くても違和感がありますよね。
どうやったら戦うことができるのか、想像もつかないでしょう。
当たり前の話ですが、日本のプロ野球では
読売ジャイアンツと阪神タイガースが甲子園や東京ドームで戦うことはあっても、
「巨人対甲子園」とか「阪神対東京ドーム」などはありえません。
話を琉球に戻しましょう。
日本は実力ある国家です。よって国際政治の用語ではActor(主体)です。
琉球は実力国家ではありません。よって、Theater(場・舞台)にすぎません。
「日本対琉球」という図式は、「巨人対甲子園球場」「阪神対東京ドーム」くらいおかしい図式なのです。
ではこの変な図式で日本の侵略性を強調する事によって隠される事実は何でしょうか?
阪神タイガース(読売ジャイアンツ)にあたる、日本と戦っていた相手は誰でしょうか?
中華帝国です。
正しい図式は、
琉球という場での「日本対中国」です。
「日本対琉球」などと言い出した瞬間に、
琉球は日本や中国の対等の同盟国とは見てもらえなかった。
琉球の中には、親日派と親中派がいて争っていた。
ついでに、琉球語は完全に日本語の方言だ。
などの事実を隠したい人にとって思う壺なのです。
Actor(主体)とTheater(場・舞台)の区別をつけられないと、国際社会では命取りです。