「憲法典」カテゴリーアーカイブ

色々お答え

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 別にスルーしていた訳ではないのですが、あまりにもネタの渋滞がひどいので、即答できないものも多くありましたので、答えられる範囲で簡潔にお答えしていきたいと思います。

10月14日 どうすれば、拉致加害者釈放に加担した大臣のことを国民が知ることができるか?

 あらゆる場所で人に伝え続けることでしょう。私はそうしています。今の時代、ネットという便利な道具ができましたから、昔だったら単なる噂話で終わることを世界中に発信できます。どのようにすれば効果的かを考えるのも必要ですが、とにかく手当たり次第触れ回ることでだんだんと合理的な方法がわかってくるでしょう。行動しないで頭の中で考えているだけで合理的な方法を思いつくなどということはありえないです。知り合いに政治家やジャーナリストが居る方は「知っていますか?」と問いかけるのも手ですね。

10月14日 スパイに加担した政治家や売国奴

 普通の国では政治生命の終わりですね。官僚も。「今の日本の政治家の中に一人も外国の言いなりになるような人はいない」などという前提でモノを考えるのは不合理でしょうね。だからといって証拠もないのに言う訳にはいかないですが。私も名指しはしていませんが、「この人たぶんなあ」との前提でその言動を批評している人はいますので、注意深く読んでください。聞かれても答えませんけど。

 ちなみに、「この人、確信犯なの?それともただの無自覚な利的行為なの?」の区別がつかない人もいるので、厳密にはわからないのです。例えば、内田康哉など「頼むから外国のスパイであってくれ。その方がまだ救いがあるから」などと願いたくなるくらいなのですが、たぶんタダのバカでしょうね。やってることは売国奴(頭が良くないとなれない)というより亡国奴(誰でもなれる)ですけど。こんな人物をよりによって三回も外務大臣にした日本の構造こそが戦争に負けた原因であり、今もその構造は続いていると思っています。これ、15日の藤沢さんとdodoさんのお話への答でもあります。

 『ヴェノナ』は、ゆっくり読みたいです。

10月16日 戦前の軍事大権

 前回の「帝国憲法講義」でこの話をしてきたところでして(笑)。正確に言うと「時の政権の私兵」ならまだ救いがあったのですが、「時の課長補佐辺りの作文が暴走して・・・」という、風越信吾の理想郷がそこにあったから問題なのです。まさに私の専門だった濱口内閣の話が随所に出てきて、しかも新田さんに至っては『正論』で私がした話まで出していただいて(笑)。

 一つだけ言えるのは、「軍部が独走して政府を無視して・・・」という教科書の記述はまったくに近く嘘である、ということです。あんまり細かく言うと、「帝国憲法講義」に差し支えるので(笑)。現在の問題ですと、自衛隊のクーデターなどありえないですね。(キッパリ)

10月16日 主権と神聖不可侵

 新田さんのキモは、「憲法典」が死んだ時、との記述でしょう。「憲法」とは日本国の歴史文化伝統そのものであり、「憲法典」とはその中であえて条文化した部分です。

 「憲法典」が死んだとは、正確には帝国憲法三一条(非常大権)を使えない状況ですね。ただ、上諭や一条で確認されている、「天皇の統治権=憲法そのもの」は日本が日本である限り否定できません。これは「憲法は死なない」ということでもあります。歴史の成文化である一条が死ぬことがあるかどうか、は議論の余地があるでしょう。終戦の御聖断も特定の条文を根拠にした訳ではなく、日本人なら誰もが当然の前提とした(先に定義した)天皇の統治権の発動として行われました。

 では日本国憲法の制定によって帝国憲法第一条で確認された日本国の歴史=憲法は死んだのかどうか。これは「国体論争」と言われ、激しい論争が各界でありました。宮沢憲法学は「帝国憲法一条に代表される日本固有の憲法は死んだ。生まれ変わった別の国なのだ」と述べています。これを八月革命説と言います。宮沢の政治力だけで通説になっていますが、八月革命説と言うより国体論争は再考した方が良いかも知れません。

 今、我々が生きている日本が本物の日本なのか。歴史的に連続した日本なのか。それとも断絶した日本なのか。事実特定における議論と評価としての善悪の議論、また難しい議論ですね。

10月17日 参議院

 また「帝国憲法講義」に差し支える話を(笑)。これは十一月にやります。今の政局論で言えば、参議院は「上院」ですね。だから福島瑞穂の増長に小沢一郎は耐え忍び、輿石東参議院会長(日教組)と高嶋良充参議院幹事長(自治労)との連携を強化しているのです。最近よく小沢信者の希望的観測として流れる「参議院選挙後に福島瑞穂を切り捨てて〜」の議論の意味はそういうことです。それ以外の解釈があれば教えてください。

 少なくとも、参議院選挙後に小沢一郎が「自衛隊32万人(=軽武装)実現」「ストライクイーグル級爆撃機20機以上の築城基地への配備」「(小型でも良いから)空母を保持」「陸上自衛隊若しくはその他地上軍による(警察では駄目)による全国原発・主要港湾・主要道路の対北朝鮮テロ警備の完成」「最高裁に干渉されない軍法会議軍律会議の設置と同様の軍刑法の立法」「有事法制をはじめとするあらゆる自衛隊法の許可事項列挙型から禁止事項列挙型への書き換え」「陸海空自衛隊の電子機器現代化の為の予算措置」「全自衛官に米国軍楽隊並みの射撃訓練の義務付け」「防衛大学校での出世の基準を対抗演習(もちろん真剣勝負)での優秀者とする」・・・などをやると思えますか。本当はまだまだあるのですが、どれか一つでもできていないと国防の不備としか言いようがないのですが。せめて以上全部やってくれると言う保障があるなら、私は小沢さんなり鳩山さんなり民主党政権を信じますが。以上、読者諸兄ではなく、世間に対してのモノ言いです。

 憲法論で一つだけ言えば、貴族院は枢密院に、参議院は内閣法制局に本来の権限を奪われた格好になっています。それでいて政局では今の参議院は途方もない拒否権を行使しているから問題なのですが。私は本来は「必要論」ですが、今のままだと「不要論」「有害論」に与せざるを得ないです。

 以上、全然簡潔になりませんでしたね。