宮内庁のお役所仕事

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 某国では、官房長官ばかりテレビに出るので、「日本の首相はコロコロ変わるし、菅さんは無能だから更迭されたのでは?」と本気で勘違いされているらしい。

 でも枝野さん、十分に無能なのですけど。白川総裁にしても。

 世の中には合格最低点というものがございまして、本人の能力なりに頑張っても、合格最低点に達しなければ容赦なく不可ですから。

 まず部分と全体を混同した変な擁護論が出ている東電に関して先に結論。

 現場=英雄。
幹部=人でなし。
全体=やって当たり前のことを必死にやっているとこ。
もし結果的に失敗したら責任のとりようが無い。
というか普段大見得切っていた以上、まったく免罪できない。

 東電も自衛隊も現場は頑張っています。
だからといって組織の長の責任が逃れられるわけではありません。

「民主党(政権)だから」「自民党だから」「東電だから」って、何で組織ごと擁護したが
る人が多いのかなあ。
例えば「民主党だからやっていることを全部擁護する」と「民主党はとにかく駄目」は、
まったく同じ精神構造なのですが。個人を見ていないとか、部分と全体を混同していると言う意味で。
そこまでの妄信、社会問題ではなく恋愛に向けた方が幸せになる人が多いと思う。笑

 東電に関しては、現場は本当に偉い。命懸けだし。
でも、そこまでの状況を作ったのは誰?
「大丈夫」「安心」「100%安全」といい続けたのは誰?
「原発は100%安全です」と言い続けた以上、社長が「想定外」とか口走ったら不可。
というか、帝政ロシアとかスターリン時代のソ連なら冗談抜きで死刑となる一言。
せめて
「私は今、辞表を胸に仕事をしていますから、事態の推移を見守り、現場を冷静に応援してください」くらい言えないのですか?
言ってたらすみません。謝ります。
でも、「想定外」を口にしていないと証明されない以上、撤回する気はございません。
ちなみにこんなのもありますけどね。これが嘘だと証明していただかないと。

 http://news.livedoor.com/topics/detail/5409517/

 東電幹部に関しては、現場が比喩ではなく命懸けだからこそ、幹部は許しては駄目でしょう。
責任追及は後にするとして。
政治家や官僚など責任ある人は「東電はよく頑張っている」とポジショントークで言わなければならないけど、それを本気で信じたらまた同じ悲劇が起きる!と言い続けるのが、私のそれこそポジションです。

 そもそも東電、己の説明能力の欠如が既に経済復興を遅らせるという事態を招いていることを認識しているのだろうか。「緊急事態だから混乱は当たり前」は何の擁護論にもなっていません。

 これも喩えでも何でもないけど、今、福島の原発を大惨事から守ろうとしている現場は、昔の特攻隊と同じです。何かあれば、靖国でなくても、神社にお祀りしなければならないほどの英雄的行為です。だからこそ、そのような状況を作り出した幹部は、事変収拾後に総辞職でしょう。
もちろん退職金は総返納に決まっている。それでも足りないくらいの事態を引き起こしているので。

 前置きの方が長くなりましたが、宮内庁のH.P.見て「何だこれは?」

 まずトップ。
 http://www.kunaicho.go.jp/

 赤字をよく読むと、

3月11日(金)午後発生した,平成23年東北地方太平洋沖地震の影響にかんがみ,皇居東御苑は,引き続き3月15日(火)から同月17日(木)まで,臨時休園することとなりましたので,ご了承願います。なお,三の丸尚蔵館は,展示替えのため休館中です。

 はぁ?
この危機が続く間は、トップページに国民への呼びかけでしょ?
何のためのホームページ?
宮内庁は国民の反感を醸成したいのですか?

 で、「お言葉・記者会見」の「天皇・皇后両陛下のお言葉」の「災害等へのお見舞い」の
「平成23年」をクリックすると、確かに、今次国家事変へのお悔やみのお言葉。
一応、
「平成23年東北地方太平洋沖地震に関する天皇皇后両陛下のお気持ちなど」のコーナーはありますけど。
どこまでお役所仕事なのだ?

 やはり羽毛田信吾は問題人物だと思う。もう少し藤森長官を見習えば如何?

 とりあえず、一両日中は自宅待機します。

「宮内庁のお役所仕事」への0件のフィードバック

  1. 辺境云々の時に虎ノ門の某所でお目にかかりました。
    それ以来いろいろ勉強させていただいております。
    今回コメントさせていただいたのは、エコ問題で有名な武田邦彦氏が原発問題について分析されております。
    その中で、ご自身が原子力安全委員会時代のことを発表されています。
    今回の事故は、起こるべくして起こったという事のようです。
    http://takedanet.com/2011/03/post_b3c2.html

  2. 天皇陛下のお言葉が、放映されました。
    宮内庁はすぐさま
    トップページとyoutubeなど動画サイトへの誘導を行いましょう。
    精神的なことは、災害復興に欠かせないとても重要なファクターです。

  3. 宮内庁ホームページ、早くも対応。
    もっと目立たせてもいいと思うけど、迅速な対応は、
    おそらく準備を予めしていたものと推察される。
    このことは高く評価したい。
    個人的観測だが、某保守系与党議員が奮闘されたのだろうか。
    休会中でもできることをなさったならば、
    とても頼もしく、関係者として誇らしくも思う。

  4. 久々のコメントです。素人の考え故、間違えていたらすみません。

    「大丈夫」「安心」「100%安全」って確かに東電は言い続けていましたが、そうでない現実を見せつけられたのは衝撃的です。
    今回の原発事故は緊急停止後の核燃料の余熱の冷却処理ができないことのようです。

    1.メインの冷却用モーター(?)が電源がなくなり稼働しなくなった。
    2.Backupのディーゼルエンジン(軽油)が津波でいかれた。

    以上の結果、放水で燃料を冷却しなければならなくなった・・・。

    1.なぜ、電源が断たれた際のBackupの電源を準備できていないのか?
    2.なぜ、Backupのディーゼルエンジンの格納室を完全密閉式にしておかなかったのか?完全な密閉式であれば津波の規模は無視できるのでは・・・。
    3.なぜ、Backupのディーゼルエンジンがいかれた場合に対する予備のBackupを準備できていないのか。

    信頼あるシステムを構築するには二重三重ものBackupを備えておくことが、道理かと思います。原子力のことは詳しくありませんが、原発一機当たり一つのディーゼルエンジンしかないのには驚きでした。

  5. oratoryさま
    原発はご指摘の通り、今回100%安全ではないと明らかになりましたが、半導体工場や化学プラント等の最先端工業工場とも比較にならない最高レベルのフェイルセーフ(如何に安全自動停止させるか)が確保されているのは事実です。
    設備に使われる工業計器一つにしても原発SPECなるものが存在し、一般工業計器とは区別されていますし中途半端な設計ミスなどまず考えられません。
    また、その反面、一部専門家からは有事に対して原子炉が無事、自動停止するから大丈夫であると政府も電力事業者も強調するが、自動停止しても炉を冷却できなければ重大事態に至ると謂ったリスクが指摘されてきたことも事実です。
    今は未だ原因が究明されていないため、Back up設備に如何なる不備があったかは全く解りませんが、設備上の不備であれば逆に対策は容易であってその技術は信頼に値するものと成り得ると思います。
    しかしながら、容易に解決できない技術や技術上の問題ではない場合により問題は深化します。
    例えば、設備の安全性や運営がほぼ完璧に自動管理され、設備異常や事故が全く発生しない、もしくは仮に異常が発生しても毎度自動安全停止を繰り返し全く問題が発生しない環境下では人は、往々にして怠惰や過信、油断、危機感の欠如に陥り易いものではないでしょうか。
    そして、特殊事業なればこそメーカーや業者は限定されますし、それがある種の癒着や悪しき集団的組織防衛意識を生み、設計上必要かつ有益な設備改善であっても既存設備の安全神話を歪める許されざる改善として閉鎖的な組織の中では揉み消されたり、暗黙の了解で指摘さえ出来ない風潮が出来上がり易い環境であるかもしれません。
    例えば、指摘したら左遷され、組織の中から抹殺されるとかもこれに当たりますし、一般民間企業でも全くないとは言えないと思うのです。
    特に原子力設備は、平和的利用だけではなく、兵器への転用可能という特性上、テロやスパイ活動へ備える必要があり、それ故ガラス張りの情報開示を行うことができないという側面もあり、秘密厳守求められる故、悪い意味で組織の閉鎖性高め、それが悪しき隠ぺい体質へと変貌する危険性も秘めているとも言えます。
    電気供給は重要なインフラの一つですし、その重要性故の絶対権力があり、独占企業でもありますし。
    何れにしても、システムとしては世界有数の安全性を有したはずの設備がこのような事態になぜ陥ったかは今後間違いなく要因調査されます。
    それまでは、現在発表されている情報を過大に信用せずに、参考程度に留めて置いた方が良いかもしれません。
    さらに、自分なりの組織や人為的な万代も想定して、事故後の情報開示に納得できるかにも備えるべきとか思います。
    何れにしても、少なくとも現場では今も英雄的な活動中であり、そのような義士と呼ぶに相応し使命感と責任感溢れる社員や同胞がいること、彼らの献身的な活動の成功と生命の安全を祈り、応援する時だと思います。
    長々失礼しました。同胞を思い眠れぬ夜が続きそうです。

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