よく聞かれる質問なので、備忘。
中学生でプロになった時点で歴代名人と比べられるので、考える材料としての数字を並べてみる。年齢は数えで計算。
・木村義雄十四世名人
プロ入り 15歳・・・四段昇段。
名人獲得 32歳・・・実力世名人の制度創設。
絶頂期 ~52歳・・・引退。
備考 二度目の名人戦敗退で引退。その時点で負けた相手が塚田正夫と大山康晴の二人だけ。互角に戦えるのも升田幸三くらいなので、そのまま現役を続けていたらトップ5の地位を維持できたと思われる。
・大山康晴十五世名人
プロ入り 17歳
名人獲得 29歳
絶頂期 ~49歳・・・無冠に。ただしその後も56歳でタイトルホルダーに。
備考 20年間、2年のスランプを除き無敵。中原誠に追い抜かれ、中原にだけは勝てなくなるが、晩年までトップ5を維持。絶頂期の加藤一二三や米長邦雄とも互角以上の戦い。69歳で死去するまでA級(トップ10人)の実力を維持。
・中原誠十六世名人
プロ入り 18歳
名人獲得 24歳
絶頂期 ~45歳・・・無冠に。
備考 52歳でA級から陥落。ほどなくして引退。
・谷川浩司十七世名人
プロ入り 14歳
名人獲得 21歳
絶頂期 ~41歳・・・最後のタイトル獲得。
備考 層の厚い下の世代(羽生世代)が大挙して押し寄せてきたので、大山・中原のような長い絶頂期を作れず。
・森内俊之十八世名人
プロ入り 16歳
名人獲得 32歳
絶頂期 ~44歳・・・最後のタイトル獲得。
備考 10年間、名人が羽生善治と二人しかいない時代(二人の世界)を築く。先に永世名人(名人5期)になったのも森内。今でもやると思うが、セミリタイア。
・ 羽生善治十九世名人
プロ入り 15歳
名人獲得 24歳・・・竜王獲得は19歳。
絶頂期 今でも
備考 陰りが見えていると言っても、まだまだトップクラス。
藤井聡太はどれくらい強くなるか?
指標一 竜王に何歳でなれるか? 竜王は「その年で一番強い棋士」と言われる。今年もいいところまでいった。
指標二 名人に何歳でなれるか? 名人は最短で五年かかる。谷川名人の史上最年少記録を抜く可能性もある。
指標三 頂点を極めた後、何歳までトップクラスを維持できるか? 現役の羽生さんがどこまで続くかは別として(現在進行形)、大山名人みたいに「死ぬまでトップクラス」みたいな化け物じみたいな人もいる。
結論。この五年で決まる。長くても十年はかからない。
こういう見立てって、少しくらいの幅はあるけど外れない。才能のある者同士の戦いで抜きんでないと生き残れない厳しい世界なのです。
>この五年で決まる。長くても十年はかからない
とんでもない世界ですね(゜〇゜;
ズブの素人の私、卒倒しそうになりました!
逆に思ったのですが。プロ棋士の方々のIQ(知能指数)って、どのくらいなんでしょう? ちなみに一番有名な高IQ集団の「メンサ」は、早い話、人口の上位2%に入る人達です。倉山先生なら絶対入れる!って思ってるんですけど!(≧▽≦)
ちなみに18歳から成人用検査に移行して、最も高得点をマークするのは大学生・院生です。テスト人生現役世代っていうのも大きいですけど。以降は徐々に、その場その場の記憶力やとっさの状況判断能力みたいなものから下がって行きます。知識や教養は蓄えられた知性ですから、こちらは努力次第でかなり維持できますけど。やっぱり、この兼ね合いから考えても、絶頂期は40代くらいまでなのでしょうか? しかしプロ棋士同士の比較論であって、一般人から見れば雲の上の頭脳ですよね……(-。-;
ちなみにアイヌクォーターの父は碁が好きでした。勿論、趣味のレベルですけれど。町の大会で入賞して、CDラジカセを貰ってきてくれた事があります(^▽^)
面白い考察ですね。
タイトルは「名人初獲得にかかる年数とその後の活躍の相関」といったところでしょうか。
但し名人戦前の順位戦が安定した勝率を反映し、順位戦入れ替えなど徐々にしか昇級出来ない。安定した勝率・対局数という因子が集約しておりまぁ当然とも言える。
野球で言えば竜王戦は甲子園(or WBC)、名人戦はペナントレースからの日本シリーズ
ペナントレースから日本シリーズを制する球団が暫く強いのは当然ということ。
同世代ライバルの有無・新戦法の有無・後手が得意・早指しが得意・数学が得意・国語が得意・・・などなど色々なデータで色々な方向から眺めると、真実は見えてくる。
このコラムはそれが言いたいのかな、と思いました。
既に七冠の羽生さんに勝てるくらい強いのに、
まだ伸びしろがあるって恐ろしい子。
永世七冠を達成された羽生善治さんをあっさりと勝ってしまうほど才能と戦術の幅広さ将棋にはズブの素人ですが羽生善治より早く七冠を達成しそうなほどの末恐ろしいパワーを感じます
ここまでの状況を見てると、
第二次安倍政権の発足後に、経済状況が政治状況を左右してきた事がよくわかります。
日銀、財務省、増税阻止と要所を抑え続けた、倉山先生や山村先生や上念さんもまた言論人としては天才的なんだと思います。
8%増税阻止の時に最後まで
残った保守言論人4人てもう一人は誰なんだろう。。。
藤井七段は異次元の強さをみせていますね。二番手の渡辺三冠や木村王位、永瀬二冠に対して、手合が違うと思うような圧倒的差をみせています。
まだまだ17歳、これかは何段階も強くなるでしょう。五年後には八冠制覇してタイトル独占五年継続もしてしまいそうな気がします。それぐらい今の藤井先生は強い。
大山先生の50回連続タイトル戦登場という異次元の記録も更新しそうです。
新しいスターの登場で盛り上がっていて嬉しい限りですが、羽生九段はかなり厳しくなってきました。それが少し寂しいです。