権力と先例 第1話 日本人は神話を生真面目に書こうとする(倉山塾メルマガより)

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昨日、坂本龍一さんの訃報が流れてきました
ここ十年はリベラル系文化人みたいな印象だけど、
本業は世界的に有名な音楽家。
私にとっては権威の象徴だったですけどね。
綽名が「教授」だし。
代表作は数知れず。
YMO時代の「ライディーン」は
誰もが聞いたことがある曲だろうし、
アカデミー賞の作曲賞をとった
「戦場のメリークリスマス」では
俳優としても大怪演を見せた。
ご冥福をお祈りします。

また新聞で、
小浜逸郎先生の訃報を知りました。
国士舘大学で客員教授をされていたので、
毎週水曜日は御一緒でした。
ご冥福をお祈りします。

さて、本日より新連載。
「権力と先例」

皇室史を語る上で、
この二つを知らないで法律の条文と睨めっ子しても
有害無益。
文献にも読み方があって、
少し日本の歴史を学べば
「シラスとウシハク」に行き着く。

ウシハクとは支配のこと。
権力者は何をやってもいい。
シラスとは統治のこと。
権力といえども、何をやってもいい訳ではない。

完全に死語になっていたのを
井上毅が「発見」した。

ちなみにこの場合の「発見」は
単純な日本語で読んでも意味が通じるけど、
自然法における「法の発見」と同じ意味。
それを説明し出すと難解な本が一冊書けるけど、
「ボク(ワタシ)の考えた理想の皇室」
なんてのは許されない、という意味。

時の最高権力者であっても
勝手なことをやってはいけない
との掟が我が国にはあった。
だから一度も途切れることなく、
皇室が続いてきた。
日本は「ウシハク」ではなく「シラス」国である。
では、その掟はどこから生まれたのか。

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「権力と先例 第1話 日本人は神話を生真面目に書こうとする(倉山塾メルマガより)」への2件のフィードバック

  1. 「ポリコレ」「キャンセルカルチャー」
    「批判的人種理論」「多様性」などの極左が
    リベラルを唆して世に広めた思想も内容が
    世間に分かるにつれ、萎んでしまっている感がある。
    最近では「LGBT」の法案で揉めているようだが、
    左翼が押している「性自認」の内容がネット番組
    などで広まり、国民の理解が得られないまま
    御蔵入りしそうな気がする。一昔前に「弱者」
    という言葉が左翼からプロパガンダされ、
    世間は敏感に反応し、至れり尽くせりの
    「弱者」への気遣い社会となり、一般の国民に
    とって息苦しさがあっても、「仕方がない」
    という風潮があった。小浜逸郎氏は、
    この奇妙な世の中の風潮に大いに疑問を感じ、
    PHP新書から、その息苦しい風潮に意見する
    本を出した。この本を読んだ時の爽快感は
    忘れられない。「弱者」への労りは必要である。
    しかし、それは空気であっても「ウシハク」
    のような強制であってはならない。

       合掌。

  2. 今日のメルマガ、最後の一文。
    笑っちゃいました(≧▽≦)

    神話や伝承の研究自体は、文化人類学の範疇だし、とっても大事なことです。科学のメスを入れることで、古の人々の世界観を知ることが出来る。人々の意識が、どのように編まれて来たか。神話学の本はムッチャ面白いので。是非、読んで頂きたい。

    でも、現代の事象に無理矢理、神話を当て嵌めようとしている時点で、それは単なるプロパガンダだし、陰謀論にも通じる思考なんですよね。

    事実、神話と陰謀論は構造が同じです。英雄神話が解りやすいかな。悪の枢軸に挑む物語。そして、自分がその英雄の一人になれる愉悦。

    劣等感に苛まれている人間ほど、強烈に優越感を欲します。「選ばれた勇者」になりたいんですね。

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