初入閣蔵相の話

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 最近のニュースと言えば、『正論』327頁で、9月6日の「勝手に復興会議」が宣伝されていることですね。(詳細は、この記事の末尾参照)

 さて、人智の無力を感じます。
 最悪の人事として岡田財務大臣をあえて予想したら、あやうく実現しそうになり。
 ところがふたを開ければ、安住淳大臣に。
初入閣が財務大臣(大蔵大臣)の政治家ですね。
 ちと、どういう人が初入閣蔵相か、占領期&戦後の人をたどってみましょう。

 まず直近では、野田総理
 財務副大臣から昇格です。

 さらにその前が

久保亘閣下

ですね。いやあ、単に事実を記しただけで他意は無いですよ〜。
 大事なことですから、もう一回、強調しましょう。

久保亘睨下

 あれ?自社さ連立政権の頃です。

 あ、その前が藤井裕久。大蔵省出身です。
 細川連立内閣期。他に適当な人がいなかった。

 その前が金子一平。同じく大蔵省出身。
 大平の消費税シフト。他が連立政権か占領期なので最も異常な人事です。

 その前は占領期に飛びます。以下、全部そう。

 すばらしい名前を発見。
 池田勇人先生がいました。
 是非とも野田首相も安住財務相も、池田勇人先生をみならってください。
 間違っても、大臣就任会見で増税に言及したりしませんよね?
 まさか被災地出身の大臣が。

 その前が、一部政治マニアの間でカルト的任期の泉山三六
 ウィキに「小説吉田学校」と同じことが書いてあります。
 本人、大蔵政務次官かと思ったら大臣でびっくりしたとか。

 その前は占領期連立内閣の来栖赳夫。監獄に行きましたね。
 別に、誰に行けとは言ってませんよ。

 その前が矢野庄太郎。よく知らないけど、大蔵参与官をしているらしい。

 その前は石橋湛山
 もちろん立派な方です。当時、日本最高のエコノミスト。
→「だれころ」参照。

 同じく占領期の渋沢敬三。財界の大物(栄一の孫)で、前日銀総裁。

 そうそう。
「だれころ」で指摘した、安住閣下の「思想統制事件」、野党はうやむやにするつもりなのだろうか。

経済評論家 上念司 プロデュース『正論』Night!
前仙台市長梅原克彦さんと勝手に復興会議

【出演】
上念司(経済評論家)
梅原克彦(前仙台市長)
ゲスト 倉山満(憲政史研究家、国士舘大学講師)

【後援】
産経『正論』、チャンネル桜

9月6日(火) OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500/当日1,800(共に飲食代別)

※ご予約はネイキッドロフトweb&電話で受付中
電話→03-3205-1556(16:30〜24:00)
web→
http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/

「初入閣蔵相の話」への0件のフィードバック

  1. 倉山先生

    日付の件、大変失礼いたしました。

    ところでまた言霊ですね。
    安住大臣、就任会見で「増税」といわず「負担」をお願いしてましたね。
    もうさすがにだまされないと思いますが、明らかに増税派ですね。
    ただ、彼はご承知の通り、記者出身のくせに言論どころか思想弾圧をしてしまう危ない人物なのですが、
    幸いなことに口がやたら軽く、失言大魔王なので、すぐにやらかしてしまうと思います。
    まあ、失言しても似たような人と入れ替えちゃえば、財務省といいますか勝次官にとってはいいのですが。

    別項にもコメントしましたが、目立たない法務大臣に危険なにおいがぷんぷんします。

    岡田氏は財務大臣就任を断ったそうですが、これはこの内閣が次の民主党代表選までの1年限りの内閣だとわかっているからでしょう。
    そしてその内閣が、増税を実行した不人気内閣になることも。
    岡田氏は入閣せず、1年後の代表選から総選挙に勝てばさらに4年の長期政権。
    そこまで読むならば、この野田政権から距離を置くのも戦略です。
    1年後が楽しみですね。日本がその前に滅んでいなければ・・・なのですが。

  2. かしわもち様
    恒例の内閣評、おもわず明日にまわしました。
    いやぁ。菅内閣なぞ比較にならない極左内閣ですね。
    外国人参政権推進派がせいぞろい。
    官房副長官も危険極まりないですね。

  3. 連続投稿済みません。
    ひとつ書き忘れました。
    宝島社が、9月2日付で新聞各紙に出した「マッカーサーの日本上陸」の写真を使用した広告が話題になっています。
    キャッチコピーは「いい国つくろう、何度でも」。
    いい広告だという人と不快だと思う人、両方でておかしくない広告です。
    なぜきょう(9月2日)なのか、「新内閣の発足にあわせて」、
    いえいえ2011年9月2日、なので「1192、いいくに」なのだと。

    ただ、私が申し上げたいのは、9月2日は、別の意味がある日だということ、砦読者諸氏はお気づきのはず・・・。
    広告主の宝島社は知っていて出したのでしょうか・・・。

  4. 倉山先生

    その副長官とは、あの神奈川出身議員ですね。
    官房副長官は目立たないですが、
    自民党時代は将来の幹部候補になるような新進気鋭の政治家が付く重要な役職でした。
    特に衆議院枠は出世ポストで
    竹下・梶山・海部・森喜朗・加藤紘一・山崎拓・小沢一郎・鳩山由紀夫・額賀・与謝野・鈴木宗男・安倍晋三などなど(敬称略)
    最近では仙谷もこのポストでしたね(敬称不要)
    しかし今回、そのポストに就任する彼は、全くその力量にそぐわない。
    実績・経歴からすれば、到底そんな重要ポストに就けない人物です。

    つまり彼が執着するあの件だけをやり遂げるのですね・・・。
    やっぱり今回は目立たないポストに就いている奴らが相当偏っている。
    これは相当危険ですね。

  5. かしわもち さま
    >9月2日は、別の意味がある日だということ
    真面目にものすごくめまいがするのですが…これはもう国家反逆罪でしょう。
    どこもかしこも確信犯だらけで、何が何だか解らない…ところで、1192作ろう鎌倉幕府は我々の常識ですが、近年では1185という教科書もあるようですから、感覚が麻痺してしまいそうで怖いです。

    倉山先生
    >恒例の内閣評、おもわず明日にまわしました
    期待して待っております。
    斬って斬って斬りまくってほしいです、せめて論評だけでも斬りまくらないと精神的に自己コントロールができなくなりそうです。

  6. 倉山さん
    おはようございます。藤沢です。
    かしわもちさんと佐伯さんが来られると、やっぱり違いますよね。
    当然とは言え、私自身更に勉強しないといけませんね。

    組閣人事ですが、ずいぶんあからさまな感じです。普通ならばもう少し偽装しそうなものですけど。嫌は嫌ですけど、ある意味形がはっきりしたようにも感じます。

    第一に増税阻止!第二に外国人参政権阻止!第三に追い詰めての解散総選挙!
    週明けの世論調査の結果が気になる所で、支持率50%切っていて欲しいですけど、どうだろうか・・・。退陣ラインに追い込むまで、目標半年ですかね。
    年末にかけて、党分裂の動きでごたごするところまで行けば大成功かと思います。

    習近平引見強要事件、尖閣事件での支持率低下、前回の外国人参政権の動きの阻止、昨年の参院選、この間の増税阻止、これらをきちんと切り抜けてきた、この国の良識はきちんと生きていると思っています。

    流されない世論で立ち向かえば、良い形で次の総選挙が迎えられると思っています。今後とも頑張って言い続けましょう。宜しくお願いします。
    それではまた。

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