昭和一五年、聖戦貫徹議員連盟という恥ずべき集団が存在しました。
その主張は、
一、近衛声明の支援徹底
二、東亜新秩序を是認する第三国との提携
三、自由主義経済体制の是正
四、共産主義、自由主義、功利主義など一切の非国家思想の殲滅
という、当時としてはもっともらしく聞こえるけど、実は亡国の内容。
翻訳すると、
一、支那事変をやめるな。生意気な支那人を徹底的に叩き潰せ!
二、英米を敵にし、ドイツと仲良くしましょう。
三、贅沢を戒め、軟弱な風紀を是正しましょう。
四、外国にかぶれず、日本精神を大事にしましょう。
九割の日本人は上の建前を信じていました。
しかし、さらに本音をむき出しにすると、
一、泥沼の支那事変で日本の国力を奪ってしまえ!
二、ソ連に攻めかかるのだけは断固阻止!
三、官僚統制経済マンセー!
四、日本を共産主義化してしまえ!
尤もらしい正論に、亡国の毒を混ぜる。そして単純な「愛国者」が一番ひっかかる。
歴史の教訓ですね。
さて、現代の増税派の主張。
一、2015年までに増税と決めるのが大人の態度です。屁理屈こねて反論するのはやめよう。
二、社会保障を維持するために増税しよう。おじいさんおばあさんが死んでいいんですか。
三、デフレは構造問題です。もう経済成長は無いのだとあきらめましょう。
四、簡単に景気回復する方法なんかありません。この14年間やってきました。
これを本音にすると、
一、もういい加減に増税しよう。とにかく増税させてくれ!
二、日本破産論の嘘はばれてしまった。次の理由は福祉だ。
三、だって日銀様の権益は侵せないんだもの。
四、日本がデフレから脱却すると中国のバブルがはじけるので困ります。
我々平成日本人、後世の歴史家から昭和10年代の日本人並みに笑われるのだろうなあ。。。
さあて、今から仙台で
勝手に復興構想会議だ!
今回のエントリー、まさに砦の真骨頂と申しますかここ以外でまず読むことはできない内容だと今さらながら、感嘆しております。
現在増税派の主張とこの本音を読んでなお、日本国民有権者の一体何割が現状把握できているのでしょうか…
倉山さん
おはようございます。藤沢です。
大きな方針としては、以下の2つかと思っています。
1.世論を増税反対、金融緩和の流れに持って行く
2.菅と仙谷の対立を利用する
1が上手く行けば、菅の方針はそれに沿った形で正反対の方向に向かう可能性があると思っています。菅の増税論は元より昨年の参院選の選挙戦術、その後は大連立の大義名分で理念ではないので(←元々この人には無いけど)。
「増税の可否(増税反対)」を理由とした解散総選挙が得だと思わせれば、流れがこちら側に来ると思います。
世論という点で言えば、高齢層へのアピールも大切だと思います。
『増税しても年金の受給額と病院の窓口負担は変わりません。下手すれば今より悪化しますよ。金融緩和のほうが結局は効果的です。』
という線かなとは思っています。理論と計算とプレゼン方法は練る必要がありますが、目的と手段という点で見たときに、こういう社会保障の問題を取り上げる意味もあるのではと思っています。
中途半端な感じですみませんが、一度終わらせて下さい。この話あちこちに枝分かれしそうで、長くなる予感がしますので。
それではまた、宜しくお願いします。
佐伯様
30日付のレス見ました。学生に語りかけていただいてありがとうございます。
無反応ですね。何なんでしょう。。。
藤沢様
二大政党が増税賛成ですから総選挙の争点に今のままでは成りようが無いのが問題です。
総選挙の前に、両党党首の同時交代が必要かと思います。
倉山先生
こんばんは。
ご丁寧にレスありがとうごじざいます。
僕の語りかけなど無力で影響力は微塵もないことは百も承知ですし、ましてや自惚れてもいませんから、反応がないことは全く気にしていません。
また、先生のような本物の知性の持ち主、天性の御仁と違い、僕はごく普通の凡人ですし、一般の学生さん達に近い存在かもしれないという思いから、僕なりに簡単な言葉で書き込みしているに過ぎませんから、背丈以上の効果も期待してないつもりです。
ただ、少しでも心の中で現在への疑問や自分を見直すきっかけとなれば思い投稿しています。
心の底から僕は、すごく羨ましいです、学生さん達が。
だって、青年期に倉山先生や宮脇先生から直接ご教授頂くことができるわけですから。
学生さん達は、この幸運に感謝し、人生の大切な何かを早く探し出してほしいと思う次第です。得てして、今ある幸運には気がつかないものです。
先生、ご体調が優れないようですが、お身体ご自愛下さいませ。