現代のレイテ?

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 ここのところ注目せざるを得なかった増税論議。
 こうなりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110630-00000098-jij-pol

 ポイントは、
一、「2015年まで」と明示せず「2010年代半ばまでに段階的に」と超玉虫色な表現。
二、増税には景気回復が条件に。
三、亀井さんの反対で閣議決定ではなく閣議報告に。

 国民の無関心とテレビ全社と新聞全紙の悪意ある報道の中での戦いだった以上、双方ともに決定的な勝利は得られないでしょう。
 何が「悪意」か?
 これを、「賛成派=反小沢派」「反対派=親小沢派」という対立にして描き、「話をまとめられないとは政府民主党もだらしがないですね」という報道しかしなかったから。
 ホント、そういう記事の書き方、報道の仕方しか出来んのか?
 これは彼らが「マスゴミ」だからではなく、程度の低い連中がジャーナリストを名乗るから悪いのだと思う。誰とは言わんが、

秋元優里! 

 さて、デフレ脱却議連の両事務局長がまったく逆の発言をしています。

 宮崎衆議院議員「この表現ならば妥協できる。実質勝利」
 金子参議院議員「これでは景気が回復しなくても理屈をつけて増税される!」

 お二人の内、一人は本音を語っていて、もう一人は宣伝戦的言説ですね。
 私は本音の結論を言いません。

 あえて言うなら、レイテはナントカ耐えたけど、一気にサイパン奪還、とかまでは無理だったなあ、くらいです。
 まだまだ鍔ぜり合いは続きます。昭和で言えば、19年くらいの状況にあるのは間違いないですね。

 と言っても何の関心も持たないし、ましてや行動など起こす気がない国民、というか若者に絶望しかけている私。夏バテか?

 追記

 今週末、仙台に飛びます。

 現地を元気付ける漫談講談(?)の他に、重要な目的があります。

 軍議!

 日本を救いたい宮城近辺の人は集まってください!

 永田町や霞ヶ関の現状を踏まえ、維新回天の秘策をお話します。

 詳しくは「最新情報」のページへ。

「現代のレイテ?」への0件のフィードバック

  1. 倉山さん
    おはようございます。藤沢です。
    こんな記事はどうでしょう?

    「サラリーマンの小遣いはいくら? バブル崩壊後最低に」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110627-00000047-zdn_mkt-bus_all

    この状況で増税に賛成出来るサラリーマン、ある意味凄いですよね。別に我慢する必要も無ければ単に騙されているだけなのに。

    話が変わりましてすみませんが、指導されている学生の方々に確認して頂きたい事がございます。
    問い:上記記事の条件で、小遣いを36,500円、消費税率を5%⇒10%にした時、本体価格ベースでの(消費可能な)金額はいくら減るでしょうか?

    まさか、「36,500×5%=1,825円です」とか、言わないですよねwww。大丈夫ですよね。学生の皆様、申し訳ございませんでした。それではまた。

  2. 倉山先生
    >夏バテか?
    ではないでしょう…ご心痛お察し申し上げます。
    小生、微力ながら先生を応援して参りたいと存じます。

    藤沢秀行さまのレスの感想を学生の皆さんへ
    サラリーマンのお小遣いがどんどん下がるってデフレなんですから当たり前ですよね。
    給料は据え置き、毎日、暗いニュースばかりだし、勉強不足で常識知らずのせいで正直理由(自己判断能力の欠如)はわからないけど、なんとなく先行き不透明で漠然とした危機感と将来への不安だけは強いサラリーマン達の行動は、小遣い減らして貯金へ邁進といったところでしょうか。
    時代はゼロインフレの時代。
    高邁な物価上昇にビクビク怯えることはないけれども、逆に株式相場や投資信託などの低迷は続く…こんな時代だから、現金やほとんど利子がつかない預金などで手持ちの資産を退蔵しておくでしょうね。
    そのほうが絶対合理的です。
    今より未来はもっと安くほしい物が買える可能性が高いわけですからね。

    しかし、株式相場や地価が上がり続け、政府や日銀がインフレターゲットなる世界の常識だけどこれまで頑なに導入しない「摩訶不思議」な概念を導入したら…
    今までと同じように現金を退蔵しておくでしょうか、しないでしょう、普通は。
    現金のまま置いておくことは投資することで得られる利益を放棄してしまうことに等しいのですから。
    物価も年々上がるのが政府によって担保されれば、何とか工面してでもおカネを使うだろうし、このような現象が起これば名目の給与は増える、雇用は拡大するはずですよね。
    で、お小遣いも上がるでしょう、奥さんが相当な鬼嫁ではない限り(笑
    結果、景況感が拡大することは間違いないだろうし、景況感は人のマインドを明るくするし、消費を拡大させる心理的効果も生むでしょう。
    大原則、誰かの消費は誰かの所得になる。
    そうなれば、雇用も増えて、学生のみんなの就職場所・雇用機会も増えるでしょうね、きっと。

    僕らは、実は何かを選択するときは、別の何か放棄しているのです。
    例えば、休日に家で寝っ転がって休んでいるとしましょう。
    それは、休日だけ参加できるイベントに出席することで得られる満足感を放棄しているわけです。
    勿論、休日に体を休めることは大事かもしれませんが、要はどちらが得であるか、ということを無意識のうちに我々は選択しているということになるわけです。
    ある行動を選択することで失われる、他の選択肢を選んでいたら得られたであろう利益のこと、これを経済用語で、機会費用と呼びますが、これって普通の社会生活でも役に立つ概念だと思いませんか。
    こう考えると、今黙認することと、日銀や政治家に政策転換を要求することのどちらが「機会費用」が高いと思いますか。
    仮に黙っていることを選択したなら、自分の利益を放棄したということになるのです。
    さて、あなた方はどちらを選びますか。

    長々失礼しました、学生の皆さん、是非、一緒に考えましょう。

  3. 秋元優里はジャーナリストではなくただの「おっ●い番長」ということだったのでは。

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