亡国前夜列伝―竹下登の気配り

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 竹下登は、密謀を企てる時、口の軽い人間は後から呼ぶようにしたらしい。
 「竹下登・人生最大の密謀」と言えば、田中角栄に反旗を翻した時。

 まず最初に二人きりで話した。(金丸信)
「これを最初に話すのはあなたです」

 次に別に二人を呼んだ。(梶山静六と小沢一郎)
「これを最初に話すのはあなた方です」

 次に別の三人を呼んだ。(青木伊平と青木幹雄と野中広務)
「これを最初に話すのはあなた方です」

 次に別の五人を呼んだ。(青木伊平と青木幹雄と野中広務と小渕恵三と、竹下亘かな)
「これを最初に話すのはあなた方です」

・・・(以下、同様のやりとりが続く)・・・

 十四人を呼んで宣言した。(橋龍は入っているが、渡部恒三は入っていない)
「今日は最初の決起集会です」

 梶山は「どうせ俺が最初のはずがない」と思っていたが、小沢は本気で信じていたという。。。小沢一郎にも純情な頃があったとか?

 ちなみに、115番目に呼ばれた鳩山邦夫は、宣伝担当として重宝されたらしい。

竹下派のゲッペルス?

 教訓!国家は「悪」では滅ばない!「愚」によってこそ滅ぶ!

「亡国前夜列伝―竹下登の気配り」への0件のフィードバック

  1. はじめまして< (_ _)>
    竹下登さんは面白いことをして仲間を増やしたんですね。
    ところで青木伊平さんと青木幹雄さんと野中広務さんには、何故2回呼び出したのですか?

  2. TT様
    はじめまして。今後ともよろしくお願いします。
    本当は2回どころではなく呼び出され、その後の会合にも出続けています。
    ・・・(以下、同様のやりとりが続く)・・・、の部分です。
    青木伊平・青木幹雄・野中広務・小渕恵三・竹下亘それから青木文雄などは、議員バッジをつけていようがいまいが、竹下の側近中の側近です。
    対して、梶山・小沢ら入閣直前の国会議員は「竹下さん、決起してください!」と言いに行った役回りです。それを竹下は「そろそろ来るかな」と、ひたすら待っていた訳です。
    という事情ですが、わかりにくければ、再質問してください。

  3. ゲッベルス邦夫の使い方が4月3日の日記というわけですね。改めて竹下は恐ろしい人物だったと思います。
    竹下といえば、「10年たったら竹下さん」が合い言葉だったわけですが、どんなことをやらせていたんでしょうか。

  4. 倉山様

    機会があればウチの叔父(元竹下派の派閥記者)に聞いてみます。

  5. > 国家は「悪」では滅ばない!「愚」によってこそ滅ぶ!

     少なからぬ国民が“悪気なく”外国人参政権や国立慰霊施設などに賛成してしまっている現状を見れば、まさにそうですね。

     因みに某保守系シンクタンクのボスがその機関誌にて、「参政権が無いなんて、在日の人たちかわいそう」といった“悪気ない”日本人の発想を捉えて、「ただ貴方のやさしさが怖かった」(みなみこうせつ『神田川』)と評しています。

  6. サブマリン様
    竹下登逸話集、お願いします。

    くのじゅん様
    ここでははじめまして、ですか。
    皇室典範女系問題も、最初九割の国民が賛成していましたが、竹田恒泰先生の捨て身の努力のおかげで、事実に気付く国民がどんどん増えていきました。
    まずは、知らせる努力からだと思います。

    ところで、大阪国際大学のご本人なら御答えできる質問を一つ。
    原稿の進捗は如何ですか?笑
    ちなみに編集から久野先生に書類が届いていないのは、私のセイだと先ほど気付きました。汗

  7. 倉山さん

    こんばんは。藤沢です。
    何とか無事戻ってまいりました。

    この話、私としては竹下の中で梶山の優先順位が高かった事と、それにもかかわらずそれは違うと感づいた梶山の感性が興味深いです。
    梶山といえば田中角栄への忠誠心の高い人物という評価があると思われますが、この時は既にそうではなかったという事でしょうか?

    それにしても竹下のこういう所の眼力と言いますか能力、ある意味すごいですよね。正しい使い方をして欲しかったというのはありますが、ある意味こういう部分は、いまの世襲議員に欠けている所だと思います。

    まったく、loopy鳩山(どの鳩山さん?wwwwww)に聞かせたい話です。それではまた。

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