加藤一二三先生張りの長考になっていました。
本当は朝から晩まで仕事三昧ですが。
しかし、悩み深い長考は余計なことが浮かんでしまいますね。
「上杉謙信=勝率十割の谷川浩司、性格は加藤一二三」
とか。…しかし、こネタわかる人、どれくらいいるのだろうか。。。
というか、本当に本筋の読みとまったく関係ない。。。
それはそうと、ウチの大学の学生に聞くと「砦」でおもしろかった記事はほとんどが「将棋の話」とか言うので、時々するかもです。(うーん。考え込む)
さぁて、定期試験が終わったぞぉ。(皆さまお忘れかもしれませんが、出す方です)
毎回、「絶対出すぞ」と、問題も、答えすらも教えているのに、泣きたくなるくらい正解率が悪い問題がこれ。
内容同じで少しだけ出題形式を変えて以下。(改、平成教育委員会風)
問題:以下の文章は正しいか間違っているか。根拠を指摘したうえで答えよ。
租税法律主義とは、あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は命令によらねばならない、とする原則のことである。古くは「代表無ければ課税なし」と称された。
これ、日本人の正解率が悪ければ、消費税は簡単に増税できます。
官僚批判、政治主導など、いくらやっても無駄です。
ということで、再び長考に?
一二三と言えば、東海大相模になってしまう私はどうしたら良いですか。
明治以降は『投票権なければ、課税なし!」普通選挙の投票権拡大と共に課税範囲が拡がる。」だったような??
江戸時代以前の封建時代まで;・・「武力あるものが年貢を召上げる。」の話か!
「武家諸法度講義!」なら大正解!?あと、アヘン戦争後の中国で「代表なけらば課税なし」とかだったか?!
「法律への関与ができないのに勝手に課税なんて<!~!「零ちゃん、ぶつじょ…』 玄葉国家戦略相「(消費税増税)時期は総選挙(解散)の後になる。」と発言、全うな考え方だ!!むしろ、長尾景虎のような存在(・・)・正義派はどの政党にも存在する。(。。)
NAO様
>「零ちゃん、ぶつじょ…」
・・・。
とりあえずは、芦部本に書いてあるとおりですね。
>浩一さん
大丈夫です。僕も一二三と言えば東海大相模の方が先に出てきます。
この砦で分からないこととかあれば、まずはネットとか辞書で調べてそれでも分からなっかったりしたらここで倉山先生に質問すれば良いと思います。
仙台さま
>「零ちゃん、ぶつじょ…」
↑は「ハイスクール奇面組」という漫画の主人公「一堂零」の決め台詞(↓参照)です。
http://toriatama5.blog36.fc2.com/blog-entry-475.html
NAO様
其れは知つて居りましたが、まさか此處で目にするとは思ひませんでした。
あれの最終話は慥かにループ落ちでしたね。
て、て、て、て、て、すとに関してはいろいろと汗が流れてしまう事ではありますが…
た、確か…法律に沿っていれば…税の徴収ができたはずですが、命令は法律と関係ないものですので、確かだめであったはず…。確か…国会が認めていないと税は勝手に徴収できなかった…はず…。えぇええーっと…また主計局が恐ろしいぐらい強くて…一番媚びを売らなきゃいけなかった場所であったと…えぇ…。はい…。
ある人のブログにこういうことが書かれていました。
(引用はじめ)
ちなみに日本では「胡錦濤(こ・きんとう)」ですが世界では中国語の発音どおり「Hu-Jintao」です。
中国人にもアメリカ人にも「こ・きんとう」といっても通じません。
ここらへんから直していって国際化することが、もしかしたら日本の復活の鍵が隠されているかもしれません。
要するに日本だけで通じるローカル・ルールはやめましょうということです。
(引用終わり)
ここで砦読者の皆さんに問題です。
疑問1:世界中が「フージンタオ」と呼んでいるらしい胡主席の母親は
息子である胡錦濤氏のことを、「フージンタオ」とは発音しません。
それはなぜか。
疑問2:ポップのキングとして有名なBADなどのヒット曲を出した「マイケルジャクソン」は世界中で「マイケルジャクソン」と発音されているわけではありません。なぜか。
疑問3:なぜ「フージンタオ」で「ジンタオ・フー」ではないのか。
なお、アメリカでは「ナオト・カン」で「カン・ナオト」ではありません。
「イチロー・スズキ」であって「スズキ・イチロー」とはアナウンスされません。
ファミリーネームとファーストネームはどちらを先に呼ぶのが国際的なのですか?
疑問4:アメリカ人やイギリス人は「ビルマ」と言い、「ミャンマー」とは言いません。国際的にこれは間違っているのか
(なお、現地の政権は「ミャンマー」と呼ぶべきだと主張しています)
言いたい事だけ先に書きます。
「国際化」などと論じるのは、一見かっこいいですが
何やら昔漂った「グローバルスタンダード」という言葉を想起させます。
結局はアメリカのルールに従えと言う事に聞こえてしまいかねません。
疑問へのヒントも含め、後日記入しますが、ぜひ皆さん考えてください。
>匿名生徒様
どうやろう…現在の憲法システムでは、そもそも「独立命令と緊急命令」は禁止されてるので(独立命令は法律による行政の原則からいって当然だが、緊急命令まで禁止するのはどうかと思うが)、「命令」が「政令と省令」だとすると、法律による委任があれば詳細について命令で制定することは可能ではないでしょうか?
もちろん、根拠法が可能な限り個別具体的委任を志向していることが必要であって、包括一般的委任であってはいけないのは、法律による行政の原則と予測可能性の観点から当然ですが。
たしかに、84条は「法律又は法律の定める条件」と書かれているので、「命令」の一言でまとめられてるのは私も気にはなっていたのですけどね。
主計局の話は私には専門外なのでわかりません。(T-T)
>NAO様、仙台様
零ちゃんと南斗水鳥拳のレイって、髪型とかアイラインとか、なんとなく似てると思いません?( ̄ー ̄)ニヤリ
実はタイガーマスクブームに際して「今より輝こうとする、子供たちの光のために―南斗白鷺拳のシュウ」なんてのも現れるかと思ってたのですが…現れませんでしたね^^ゞ
>かしわもち様
ローカルルールはダメなんですか?じゃあ私の地元で「大富豪」と呼ばれるトランプゲームも、東京に合わせて「大貧民」と改名しなければならないのでしょうか?序列最下位のプレーヤーを「ド貧民」と呼んでいるのも、「大貧民」に改名するのでしょうか?
そもそも、憲法自体が「究極のローカルルール」のはずなんですが、誰か「世界憲法」でも制定してくれるんでしょうかね?
>>叔父さんの息子
先生の授業をそのまま解釈しているつもりではありますが、賠償金命令という言葉がありますよね。そこで命令ってな言葉が使われているので正直どうしようか迷う部分があります。
はぁ…テスト結果がこわいなぁ…
>匿名生徒様
「賠償金命令」というのは慣例上の呼び名で、訴訟法学上は「判決」です。
この点ついてなかなか秀逸な記事を見つけましたので、参考までに。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2813121.html
「命令」が行政手続法上の命令をも意識した発言だとすると、やや話がややこしくなりますね。ただ、これは憲法問題ですので、この点は意識する必要はないと思います。
>叔父さんの息子さん、匿名生徒さん
現日本憲法下でも、「緊急命令」、すなはち、「戒厳令」に当るものは存在し、効力を持っています。
「戦時」における「武力攻撃事態対処関連三法(いわゆる有事法制)」、および、「大震災時」における「大規模地震対策特別措置法」です。
「戒厳令」というのが、日本帝国軍の ゛2.26事件″を想起させるため、この言葉は使いませんが、「戦争や大震災の発生など、国民の生命と財産の安全が脅かされる事態に対し、その損失を最小限に食い止めるための「国家緊急法』は、現在も存在しています。(↓参照)
現内閣にその運用能力があるかどうかは、甚だ疑問ですが、、、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%92%E5%8E%B3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%B7%8A%E6%80%A5%E6%A8%A9
かしわもち様
>ここで砦読者の皆さんに問題です。
>疑問1:(中略)疑問2:(中略)疑問3:(中略)疑問4:(中略)
明治の初期に日本は、読み書きをメインにした英語教育を導入しました。
とりあえず、国際情勢を知ること、西欧の政治、経済、法や科学、教育などがどうなっているか、当面、「読み理解すること」が必要だったためです。
かの夏目漱石氏は「聞く話す」をメインにする教育を希求し、結果として、東京大学の博士授与を辞退(↓参照)しています。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/2376_13561.html
元々、東京大学は「東京翻訳大学」であり、特殊な大学なのです。(今もそのままであるのはかなり問題ですが、〈、、)
科学において、Alcohol:アルコールは英語で「アルクホール」と発音されます。Methaneは:メタンは、「メセイン」と発音されます。
なぜ、わざと発音を変えたのか?!〉
1. 科学はドイツからの導入が多く、ドイツ語の影響
2. 読み方がわからなかった。
3. あえて、国語化した。
たぶん、1. の理由もあります。国際学会などで、中国人や韓国人などのアジア人、スラブ語やスペイン語圏の人と話すときも英語ですが、(″Today”を「トーダイ」と発音する)オーストラリアイングリッシュ(クイーンズやアメリカンネィティブは自分が不利な弁論になると早口になるので、そういうときは「プリズ、スピク、ソロリ」と言って上げましょう。)が結構有効です。
2. 大量の文書の翻訳が必要であった。福沢諭吉先生らは「野球」、「経済」、「産業」いろいろ訳語を創造しました。しかし、欧米語をそのままカタカナのままにする。「インターネット」を「電気信号による電子計算機の情報伝達方式」とか「ウェブ」を「電気信号による電子計算機の情報伝達方式を利用した画像表示、情報書き込み、および、情報取得手段」とかにすると字数も大変なので(X..X)
そのとき、いちいち発音記号を調べて正しい発音に近いカタカナ語にするのはめんどくさい!で、機械的に翻訳した。ということもあります・・・
しかし、結果として、3. そのまま導入すると、日本語、日本文化が破壊されるから、日本的に発音することで咀嚼してから導入したという利点が大きかったです。
例えば、英語の「デモクラチク」と日本語の「デモ」との意味、意義はヅレてきています。共和制と君主制で明らかに違う。それは多党国家(アメリカのステートや日本の藩も含む)と独裁国家でも異なります。
ヨーロッパは貧しすぎて、外部への侵略と奴隷の略奪をやり続けなければ、維持できなかった国土(ローマ帝国がまさにそう)です。
エーゲ海の乾燥した白い大理石の上に草木が育つでしょうか?!育たないほど貧しかったからこそ、「哲学」が生まれたともいえます。
また、そのため、戦争、戦争手段としての科学、および、法律、契約、統治、民主主義などが世界的に先行しました。
しかし、江戸時代の江戸の人口密度を考えてみれば、日本の文化がどれほど世界で先進的だったか分かると思います。
「分かる」こと、鵜呑みにしないで、日本なりに解釈すること!その結果として、かしわもちさんの疑問の答えになると思います。