さて、今回の表題にあたる人、三人出てきます。
※「卑怯」=昔の武士ならば、いかなる温厚なあるいは冷静な人でも、この一言を浴びせかければ刀を抜くような、最大級の罵倒語。
産経一面、またもや小島優記者の、このまま廃案に追い込めば歴史に残るに違いないインタビュー。小島さん、チャンネル桜の濱口キャスターと防衛大学校以来の親友だそうです。
「外国人参政権判決は金科玉条ではない」園部元判事の証言要旨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100219-00000507-san-pol
「政治的配慮あった」外国人参政権判決の園部元最高裁判事が衝撃告白
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100219/plc1002190020000-n1.htm
この園部と言う判事、ご存知の通り例の皇室典範有識者会議で無識ぶりを炸裂させましたが、
法学者の間では愛媛玉串料訴訟でも愚かな少数意見を述べているので有名です。
以下、判決原文。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=25515&hanreiKbn=01
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/314AB12A8310819649256CE700478EDC.pdf
普通の人にわかるように要点を言うと、この最高裁判決そのものが意味不明にとんでもない上 に、園部裁判官はさらに一人だけ愚かな意見を付け加えているのです。
どこが?彼の発言のどこをどう見ても単に言い切っているだけで、「なぜそういう結論になるのですか?」に関して答えていないからです。まじめに解説すると、それだけで90分の授業になります。
本題に戻ると、この期に及んで「実は最高裁の判決で政治的発言をしました」って。。。
彼の発言を要約すると「時代の風潮で判決を動かすべきだ。あの時は賛成だったので傍論に入れたが、今の法案には反対です。(やはりまずそうだから)」となります。
もしかしたらこの人、卑怯なのではなくて、純粋に頭が悪いのでは?と思えてきた。
ちなみに裁判員を務めた人(一般人)がこのように裁判の協議内容を暴露すると違法行為です。元裁判官(プロ)がこのようなことをしても、単に「不道徳な人」です。すさまじい法体系の欠陥ですが。
次に、日銀総裁のすさまじい発言。
インフレ目標に難色 日銀・白川総裁
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/153334
<日銀>白川総裁 政府・与党の金融緩和圧力をけん制
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100218-00000134-mai-bus_all
見出しをみただけで失神しそうなひどい内容。どこから突っ込みを入れれば良いのかわからないくらい。
一言で白川発言を要約すれば、
「格差社会よ永遠なれ」「プアワーカーよ死ね」「濡れ手に粟が出来るばくち打ちだけが万歳」といった所。
というか、日銀の独立性って、いつから政府の政策決定を牽制できるようになったのだ?
「決められたことの細かいやり方について政府に口を出されたくない」がその内容であって、
政府の大局的な意思決定に介入して良い訳ではないのは常識ですが。
昨日の「進言」もそうだけど、マスコミは異常を異常と言い続けなければ、価値観の倒錯が起きるので気をつけるべきでしょう。
(ちなみに今日の『産経』は「鳩山首相、小沢幹事長に“進言”」と“ ”がついていた。)
なぜ、上記のような要約になるかというと、すべての諸悪の根源はデフレにあるからです。
デフレとは「物の価値(汗水流して働いた結晶)<お金(しょせんは紙切れ)」という状態なのです。
亡国前夜の主題である90年代の竹下院政絶頂期から、市場に出回るお金の量って、ほとんど変わっていません。
ということは、お金が稀少になるので相対的に物の価値=汗水流して働くことの価値が下がるのです。
ということはをさらに続けると、一か八かで大当たりしたITバブル長者みたいな人だけが報われるようになる訳です。
つまり、現在の長期不況(正確には、景気が少しばかり回復しても庶民が実感する前に次の不況が来る)とか、格差社会の固定とかは、ほとんど人災に近いのです。
以上の話、まともな経済学では議論の余地も無く終わっている話です。
はっきりいって小学生でも理解できる程度の簡単な話です。
そして、打出の小槌のような明確な解決策は一つあります。まだ間に合います。
では、なぜ偏差値秀才の集まりである日銀がまともな政策をできないのか。
理由一 実は偏差値秀才とは社会に出たらまったく使えない小学生以下の集団である。
理由二 経済的要素以外の理由で正しい政策を実行できない。
あまりにも乱暴な議論にあるし武士の情けで、理由一ではないとして話をしましょう。
可能な限り彼らの言い分をまとめると、
「ハイパーインフレはないにせよ、一定以上のインフレになった時が恐い」
「やり方を間違えると政治の介入もしくは無策で何をされるかわからない」
「現に赤字国債の発行でも、佐藤内閣は長期政権だったのでうまくいったが、三木内閣はやりっぱなしで今の財政赤字」
あたりですか。これでも無理やり読み取ったりましたが。
つまり、経済ではなく政治や行政の問題ということですね。
それを認めたとして白川総裁の発言をよく読むと
日銀の手法は「現状では最適」
とかあります。要するに、日銀無謬説ですね。
日銀って上手くいけば自分たちの手柄で、失敗したら内閣や財務省の責任で逃げるから嫌いです。「有力で責任がある」「無力で責任が無い」のどちらかしかありえないのですが、白川総裁の発言ってこれに限らず読めば読むほど「有力で責任は無い」なのですね。
三年生から就職活動しているのに四年生の今になっても内定が取れない人とか、
正社員より仕事が出来るのに何年も給料を据え置かれている非正規社員人とか、
こういう老害の存在を知った方が良いと思う。
世の中「最近の若い者は、贅沢言うから仕事が無いんだ。努力が足りない」という意見が溢れていて、かなり当っているのだけれども、
「では貴方にそれを言う資格があるのですか?」と問い詰めたい人も多い訳です。
たまたま時代の巡りあわせが良かっただけで、今の時代に生まれていたら絶対に内定が取れないような人材が管理職をやって採用人事とかやっているというのが現状なので。
ちなみに「打出の小槌のような明確な解決策」とは?
上念司『デフレと円高の何が「悪」か』 (光文社新書、2010年)
をどうぞ。
著者は大学の先輩で手前味噌になるので宣伝しなかったのですが、白川総裁のあまりにもトンデモな発言に対抗する意味で紹介させていただきました。
真面目に読めば、小学生にもわかる経済学の本です。
最後に
【単刀直言】「渡部恒三さんが“反小沢”を助長」平野貞夫元参院議員
http://sankei.jp.msn.com/topics/politics/5341/plt5341-t.htm
「皆さん、私心無く小沢さんと話し合いましょう」と主張している。
翻訳すれば、小沢の権力を脅かすことなくということか。
「普段はあの人は東北人で口下手だから」などと言い訳していながら?
この種の発言、東北人は怒るべきであろう。東北人は民主制では政治家になるなと言っているのに等しいので。国会議員は国民の声を伝え、政治に反映させるのが仕事でしょ?
あとこの平野氏、政治のプロ中のプロと言われるのですが、『昭和天皇の「極秘指令」』(講談社、2004年)などという、不敬極まりない本を出版しています。
要するに、非核三原則は昭和天皇の意思であり、前尾繁三郎衆議院議長は成立に向けて「密命」を受けており、その話を平野氏だけが聞いていたとのこと。
つまり伝聞の伝聞です。百歩譲って事実だとしても。
ちなみに歴史学の史料批判でこのような平野本を事実認定できるか?昔風な言い方をすれば「死人に口なし」です。
勝手に「陛下の意思」を流布させる悪習、何とかせねば。
世の中で専門家と思われている人たちが一皮向けばとんでもない無知蒙昧、という事例を三つ並べました。
「元最高裁判事」「日銀総裁」「プロ中のプロと呼ばれた参議院議員」とかの肩書ではなく、
その人が何を言ったか、何をしたかによって判断する眼を養わねばと思う。
「(在日韓国・朝鮮人を)なだめる意味があった。政治的配慮があった」
???????????
政治的配慮って・・・意味がわかりません。自分は法律に関しては素人ですが、確か「司法の独立」があり、「司法の判断は、政治的に左右されない」と習った記憶があるのですが・・・
この判事が個人的見解として、「永住外国人に参政権を付与すべき」と考えること自由でしょうし、人間である以上完全に自己の意見や感情の束縛を受けずにいることは不可能だと思えませんが、「政治的配慮云々」という告白は、判事自らが、確信犯的に司法独立の精神を放棄した、と明言しているのに等しいのではないのでしょうか?
その場しのぎの現状最適、しかし長期的には最悪の選択、というのは日銀に限らず官僚全体のやらかすミスですね。さればこそ政治家が長期的視点で政策を示さなければならないのですが、今度は選挙というトリックが控えています。
>【単刀直言】「渡部恒三
おしゃべり恒三ですか。東北でも津軽あたりだと、とんでもない物言いをしますからね。ただ熊襲やあっちの方の人はいくら訛っても何とも言われませんが、東北の言葉はそれ自体が嘲笑の対象であったりするわけで。そういう心的背景はあるだろうと思います。
ウミユリさま
おっしゃる通りです。
仙台さま
「熊襲」って。。。
選挙だからこそ雇用対策が必要なのでは?
金融政策は財政際策に比べ即効性があるものですが。
少し舌足らずでした。
政治家が長期的視点で政策を示しているのにもかかわらず、選挙では短期的な評価をされかねないということです。
選挙に勝つにはそれこそ場当たり的な政策つまり「現状では最適」なことをやっていればいいのですが、それが続くとどうなるかは書くまでもないこととおもいます。
しかしやっぱり熊襲はなかったかな・・・。
中央の長尾教授が、読売に素晴らしい分析論文を書かれています。
(大教授が、学説を変えてまで、外国人参政権に反対しています)
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20100215.htm
戦前から日本は変わっていないんですね。
”優秀””秀才”の官僚が中国大陸、東南アジア、太平洋で戦争を同時並行でやる愚行を行いました。
どんなに日本軍が強くてもこんな戦略では常識的に考えれば勝てないですね。
今もまた財務省や日銀が不思議な政治をしています。
マネーサプライを増やさないとダメだということが世界中で定説になっているのに増やさない日銀。
破たんすることが分かっているのに増税や福祉費削減を図ろうとする政府。
共和党のブッシュ前大統領ですら有効需要といったことを考えて景気対策や減税を行ったり間接的に政府支出を増やそうとしたのに…。
小さな政府を謳い一般歳出の削減やら福祉費削減をしておきながら財務省の特別財源に入る歳入には全くメスをいれない。
フツーの国なら一般歳出に組み入れられるべき歳入・歳出がなぜか省庁(特に財務省)あり、先進国中では実は政府の経済関与率がトップクラスになっている。なんか特別会計の財源は官僚の利権ではないかと勘繰られる状況です。
(歳入歳出の話はロースクール受験生から聞きました。)
そして一般民衆は未だに日本は赤字大国だから増税を受け入れなくてはならないと感じる。僕なんかは結局赤字なのかどうかや日本が小さな政府なのか大きな政府かよく分からなくなる。
データをごまかしているようにしか思えません。
あと未だに中央銀行と政府は両輪の輪ではないと言っているフザケタ輩がいるんですね。
中央銀行と政府は両輪の輪であることは世界の常識らしいです。クリントンはグリースパンと一緒になって経済政策成功させましたし。
そんな常識すら分かんないですね。
日本の財政の可笑しさ奇妙さは政治意識の高い税法学習者(ロースクール志望やとか税理士志望など)や行政屋志望の方は常識的に知っているようです。
上念氏の本の正しさはたぶん読んだ人なら大半は納得するでしょう。
中国と東南アジア海域と太平洋で両面作戦ならぬ三正面作戦をとってはいけないということにいたっては、誰でもわかることでしょう。
そんな簡単な類の話が官僚様には分からないのでしょうか?
官僚様には日本に滅びてほしいのでしょうか?
自分たちは日本が滅びても生き残ると思っているのでしょうか?
不思議でなりません。大学生いや高校生でわかる話が分からない官僚がいて間違った理論によって政治が実行されていますから。
常識を知って問題意識を持つも官僚やら政治家の体たらくの酷さに絶望する若い学生もいるようです。よく勉強している人ほど絶望する傾向にあるようす。
私の周りで優秀だと言われる人たちの間では、国家が滅びても生き残る道を探ろうと考えるひとが増えつつあります。
官僚になって高校生でもわかる失政になるとわかって行うバカな政策立案に加わるぐらないなら、弁護士になるとか大学院でビジネスを学んで外資に行った方が増しだとなるようです。
そういう常識人の常識が本当は日本の常識にしていかなくてはと思います。
倉山満の砦からそういう常識人の常識が日本の常識になるように広めていかなくてはならないです。
>ウミユリ様
この問題については、ドイツの例が参考になるかもしれませんね。
ドイツでは裁判官が自己の政治信条を告白することは全くの自由とされており、裁判官執務室にも堂々と支持政党のポスターが貼ってあったりします。こういうと「そんな裁判官に司法権を任せて大丈夫か?」と思われるかもしれませんが、むしろ裁判官が信条を白状してくれているので、国民としても「裁判官の政治的好みで判決が歪曲されていないかどうか」をチェックしやすいという利点もあるんです。
日本でも裁判官に信条を白状すること、つまり言論の自由は保障されているというのが通説ですが、実際には政治集会にギャラリーとして参加しただけで戒告処分になるという馬鹿げた話があります。これは裁判にもなった有名な事件ですが、その判決文は全く読むにも値しない碌でもない代物です。というより、マトモな憲法判例を探すほうが難しかったりするんですがw
要するに、裁判所には「裁判官たるもの政治的にはクリアーであるべきだ」という信仰でもあるんでしょう。しかしこれは逆に言えば、どんな政治信条を持ってるか分からない裁判官に司法を任せているということでもあります。つまり、偏向勢力が司法内部に潜行しやすいシステムになっているということです。
裁判官、特に最高裁判事は三権の一角であり、つまり少なくとも内閣とは同格です(最高裁長官は首相と並ぶ日本でただ2人の任命官。憲法6条2項)。だから国民はどんな政治信条を持ってるか知りもしない裁判官の判決文を有難がりますが、「その判決文は誰が書いたのか」ということも併せて考慮した研究態度が必要なのだろうと思います。
愛媛玉串訴訟判決については、この砦の住人の皆様は、可部反対意見だけ読んでおけば充分かと。「玉串料奉納が宗教行事というが、あれってそんなに大そうなもんか?」という疑問から始まって「これが公費の支出だというなら、私学助成金の問題はどうなるの?」という問いかけで締めくくられている、非常に秀逸な意見表明です。最高裁判所にもたまにはマトモな憲法感覚を持った人がいるというのがよく分かります。
>仙台竜三様
ハプスブルク展、行って参りました。^^中央ホール(東京とは会場の構造が違うので分からないかも知れませんが)に掲げられたエリザベートの肖像は圧巻でしたね。私はルーベンス(知らない方は「なつかしのアニメ」定番の『フランダースの犬』のラストシーンを思い出して下さい。ネロとパトラッシュの最期のシーンに登場する絵はルーベンスの作品です)の二つのエリザベスの説話が混同された絵が妙に印象に残ってます。
それにしても…図録が高い!(なんと1冊2,300円!(>_<))
倉山さん
藤沢です。お忙しそうな所すみません。
昨日今日盛り上がってますね。
珍しく経済の話が続いていますね。今日の話、一部反論含みの質問、及び教えて頂ければと思います。
なぜ、上記のような要約になるかというと、すべての諸悪の根源はデフレにあるからです。デフレとは「物の価値(汗水流して働いた結晶)<お金(しょせんは紙切れ)」という状態なのです
この話、結論としてはここに落ち着く可能性もあると思われますが、立証は結構慎重な扱いが必要な気がしています。理論としても、そして気持ちとしても第一感、同意出来ない所があります。
デフレが貨幣価値の上昇を意味する事はその通りだと思います。しかし、「物の価値(汗水流して働いた結晶)<お金(しょせんは紙切れ)」という点は少し待って欲しい所です。
勿論、デフレの程度によるとは思いますが、物(労働)の価値はそれ自体にあるのではなく、市場価格(お金)によって決められるのではないのですか?何故「物の価値<お金」になるのですか?両者はイコールなのではないのですか?両者の関係はデフレもインフレも関係ないと思います。
(給料が増えても、他の物価も上昇していれば同じなのでは?)
また表現的にも、「しょせんは紙切れ」と言われてしまうと、個人的には結構厳しい所があります。私会社員ですし・・・。
デフレの解消が格差の解消に有効なのではという点では同意致します。しかし、「諸悪の根源」というのは強調表現にしましても誤解を招く恐れを感じます。何が言いたいかと言うと、仮に格差が解消(緩和)されたとしても、一人一人の生活水準は多分変わらないか、下手をすれば逆に苦しくなると思われます。当然その時は円安も含めて物価が上昇すると思われるからです。
月並みな言い方ですみませんが、格差社会のポイントは、社会保障制度(保険料の仕組み)と税制だと思っています。勿論倉山さんもこういった事を含みにされていると思われますが。
デフレと格差については関連はあると思いますが、限定されている面もあると思われます。日銀の体質の批判については反論はありませんし、失業率の改善と財政の持ち直しという点では期待出来そうですけど、半面代償も結構大きいのではと、気になる所です。
まあ、ここは思想も絡みそうですね。確かに日本においては総中流社会が理想なのではという点は、反論しきれない部分はありますしね。紹介のありました上念司さんの本、探して読んでみたいと思います。一応、私の方も対抗資料を提出します。
野口悠紀雄「ついに国債破綻が始まった」文芸春秋3月特別号 より
昨日からの流れのせいか、多少ヒートアップしてしまった所はすみません。
また今後とも、宜しくお願いします。それではまた。
白川は何もしたくないのか?それとも日本が嫌いなのか?
まあ、何にしろ正気の沙汰とは思えません。
こういう輩が、日本を崩壊させるのは分かっているわけですので。
さて、いかにして首をとるべきだろうか?
我が地元広島の地方裁判所には、“憲法9条守ろう劇”なるものに出演している判事がおります
言論の自由が保障された素晴らしい町です
とても秋葉“田母神講演会止めろ”市長を頂く地とは思えない
>藤沢さん
「物(労働)の価値はそれ自体にあるのではなく、市場価格(お金)によって決められる」の揚げ足取りになるのかもしれませんが、「物(労働)とお金(管理通貨性においてはつまることろは紙切れ)の均衡によって決まる。これによって決められた値段を市場価格」と理解していましたが。
藤沢さんの言っていっていることと私が言わんとしていること、実は同じなのではと思うのですが。厳密に検証すればもちろん違いますが。
この表現で許していただけないと「市場(しじょう)」とは何?みたいな話から始めなければならないので。。。
「しょせんは紙切れ」という表現ですが、本来は価値観を含まない事実のみを示す表現です。金(きん)とか銀とか米とかと交換できるから価値があるのではなく(〜本位制)、政府が「この紙きれを基準とする!」と言い切るから管理通貨制があるのであって、今の基準だとむしろそれがよいことのように扱われていると思うので。純粋に経済学の話の解説ならせめて「つまるところは」くらいの方が良かったかもしれませんね。
ではなぜ「しょせん」などという表現を用いたかと言うと、一つは現在のデフレが人災であること、二つは現在の日本の不況下においては不当に紙幣の価値が高められる状況が現出させられていること、が理由です。一言で言えば怒りですね。
怒りに任せて書くな、と言われると「すみません」と言うしかないのですが。。。
現在の日本の、異様に価値が高くなっているお金は「所詮は紙切れ」ですが、本来のお金は「つまることころは紙にすぎないが、政府が信用を与えているものであり、国民一人ひとりの生活に影響を与えるものなので、適度に大切なものである」くらいの言い方で宜しいでしょうか。
ちなみに、経済の話をしているようですが、教育の話をしているつもりなのでした。今の大学生の大半、日銀総裁の名前を知りませんし。自分の運命が知らないところで決められる悲劇への怒り、が主題でした。
伝わらなかったとしたら猛省します。
>不失者
はじめまして。今後とも広島の状況をお知らせください。
普通の人は知らないと思いますので、この砦で伝えていただけること自体に価値があると思います。
>不失者さん
驚きな輩もいますね。
人には黙れと言っておきながら、言論の自由をうったえるとは!
驚きです。
〉anさん
長尾教授が正気に戻ったということでしょうかね。
〉ウミユリさん
「政治的配慮」とはガキのような言い訳ですね。
他人に全部責任を押し付けようとする根性が気に食わんです。
〉仙台さん
その場しのぎでしてることがその場しのぎにすらならないというこの現状…
日本の政治はお先真っ暗です。
〉シバッティさん
戦前と変わっていないどころか、悪いのがさらに悪化しているとも言えるように感じます。
>不失者さん
はじめまして。同じ広島県民とは驚きです。私は中川秀直地区なので田舎ですが。ところで「憲法9条守ろう劇」とはなんでしょう?初めて聞きました。最近子ども条例は反対署名が多く集まり保留になったのは知っていたのですが・・・
ところで、皆様ご存知かもしれませんが大阪14区選出民主党衆議院議員 長尾たかしのブログより、明日22日にも選択的夫婦別姓議論問題議論の予定が立てられそうです。メールやファックスをまめまめ自民、民主、国民新党に無駄と知りつつ送ってもらえませんか?自分は東京渋谷で外参権反対のビラ配りして国民の危機管理意識の低さに愕然としながら一日で立ち直り、現在自宅でメール、ファックス攻撃を再開してます。どうかみなさんデモでもなんでも行動を起こして下さい!!
そういえば、どこだか忘れましたが、外国人参政権反対の署名をなくしたとかいうとんでもない市がありましたよね。
市役所のセキュリティはどうなってるんだ?
「セコムしてますか?」と本気で突っ込みたくなりますね。
笑えない話ですが。
まあ、どうせ売国奴(誰も自治労とは言ってませんが何か?)が盗んだんでしょう。
市議会に議案を出されるのを焦ったんでしょう。
〉今は刀仕えた幕末が羨ましいさん
了解です。戦火は拡大させてこそ勝機があります。
頑張りましょう。
倉山さん
藤沢です。対応頂きまして有難うございました。
しかも遅い時間に、すみませんです。
何かかえって申し訳なかったです。給与所得の水準(価値)は、周りの物価との関連である事と、お金(生活費)それ自体の大切さを確かめたい意味がありました。失礼を致しました。
確かに、バブル崩壊からこっち、正社員という事が一つの階級になってしまいましたからね。特に日本では職場(会社)が共同体としての機能を持つので、この問題(大量の非正規労働者の発生と会社共同体の揺らぎ)の持つ意味は大きいと思います。連帯(心のより所)を失うと、人間どこに向かうか分からないですし。
また、大学教員のお立場としての苦悩、推察致します。物価上昇と失業率の二択の状況であれば、国全体のために物価上昇を受け入れる選択肢はありうると思います。(この点、社会保障政策と含めて保守の中でまた割れそうですけどね)。
教育の現場という点については、フォローと指導を根気よく続けていく以外無いと思います。私から見れば、日銀の政策の問題はそうだとしても、政治経済への関心が薄いのは、学生自身の問題だと思います。教育という仕事に就かれている事、ある意味羨ましく思います。倉山さんが示す事により一人でも多くの学生が救えるのであれば非常に良い事だと思います。
大切なのは目的と絆、でしょう。それさえ失わなければ、個人にせよ国家にせよ何とか死なずにやっていけるのではと思っています。今日も一日、頑張って行きましょう。有難うございました。それではまた。
不失者さん 今は刀使えた幕末が羨ましいさん
はじめまして。藤沢秀行と申します。
先日話題になった11歳の女の子の囲碁棋士のおじいちゃんです。
(亡くなられた方ですけど、私の好きな棋士なのでこの名前で書き込んでます)。宜しくお願いします。
倉山さんのお話、私も賛成です。詳しい事は私も知らないので、是非とも教えてください。広島県も日教組の強い県と聞きます。(関係者の間では、大分、北海道と合わせて頭文字を取ってH2Oと呼ぶみたいですね)。学校教育その他の問題を共有して拡げていければ、間接的に北教組問題の追及の支援にもなると思います。
今日は初回ですのでこの位で。またよろしくお願いします。
倉山さん
こんばんは。藤沢です。
先日は有難うございました。推薦された上念司氏の本、購入致しました。面白かったです。一気に読んでしまいました。
倉山さんと私がした話と重なる部分もあり、勉強になりました。確かに現状デフレの問題も多いですから、そこからの脱却というのは特に反論はありません。実際には失業率の改善と給与の向上と物価上昇がどういう動きと順番を示すのかは多少はっきりしない感じも致しますが(同時と言ってしまえばそれまでですけど)、でもまずはやる事だと思いますし、逆に言えばどう転んでも間違いは無さそうな気はします。
良い本の紹介を頂きまして有難うございました。
また宜しくお願いします。