中国と言えばこの方、世界的権威の岡田英弘先生の御著書で勉強させていただきました。
タイトルからしてすごいです。
『妻も敵なり 中国人の本能と情念』
『だれが中国をつくったか 負け惜しみの歴史観』
『厄介な隣人、中国人』
とか。
最近、知識人を気取った人のことを「ウィキペディア先生」と呼ぶらしいのですが、なぜかワック出版から出されている上記の書物は無視されています。
それはさておき、有名な寓話。
家に帰ると奥さんが浮気をしていました。あなたは誰を罵りますか?
日本人ならば、(1)妻、もしくは(2)妻の浮気相手、となるだろう。
これが中国人となると、
(3)家の外に出てまったく無関係な第三者の通行人に妻と浮気相手の誹を訴える、
になるらしい。
日本人の場合、当事者同士で直接交渉で解決しようとするのだが、
中国人の場合、第三者への自己の正当性の宣伝が重要になるとのことである。
つまり、民族性として政治宣伝(プロパガンダ)に優れているのである。
日本人の場合、「事実を言っていれば、あるいは言わなくても、いつかはわかってくれる」と考える。
中国人の場合、「事実などどうでもよい。目の前の敵を打倒するためには、嘘でも本当でも第三者に信じさせればよい」と考える。
以上の民族性の相違が表出したのが満洲事変である。
中国は、「一刻も早く国際社会を味方につけて日本を悪魔化して抹殺しなければ、負ける。宣伝の内容が嘘か本当かなどどうでもよい」と考えた。
日本は、「自分たちは決して悪いことをしてきた訳ではなかった。だからまじめに生きていればいつかわかってくれる」と考えた。
その結果、日本は国際連盟から追い出された(正確には、逆上して勝手に出て行った)。
そしていつかわかってくれるどころか、永遠に謝罪し、財産をむしりとられ、軍事力で脅されようとしている。
現在はまだ在日米軍がいるから力の均衡が存在するが、もしいなくなれば即座に人民解放軍がやってくるだろう。
それでなくても在日外国人参政権を通じて、日本を合法的に乗っ取ろうとしている。
ちなみに、住民投票を通じて合法的に侵略していくというのは、絶頂期のヒトラーの得意技である。
亡国前夜の日本。一人でも多くの日本人が正しいことを知り、一人でも多くの人に伝えなければいけません。
日本人は全員が国際宣伝戦の戦場にいるのです。
本シリーズ、無限に続くのでは、という気がしています。。。
日本人、あまりにも宣伝戦という事に関して弱いというか、知らないので。
次回予告。
「中国」という言葉自体が政治宣伝
です。
中つ華やかなる国ですからねえ。呉智英だったかははっきりと「支那」と呼んでましたが。
仏蘭西で五輪、蹴球大会があったとき、独逸を「アルマーニュ」とはっきりと呼んでいました。東京五輪の際には漢字で亜米利加なり西班牙と書くべきであります。
支那の恐ろしいのは、孫武、蘇秦張儀などの人物を春秋戦国時代に生み出したことであり、また不幸なのは儒教の孝に縛られたまま、墨子を受け入れなかったことでしょうか。
それと、冊封と朝貢外交について注意すべきなのでしょう。そういう意味では聖徳太子という人はとんでもない人だったんでしょうし、太子が日銀券から消されたのは、あるいは・・・とも勘ぐってしまいます。
今日のお昼はラーメンでした。具にはメンマが乗っていました。
・・・はっ、いけない!私とした事が、何たる失言。深くお詫び申し上げますwwwwww。政治料理漫画「美味しんぼ」の山岡士郎を論破してくれるのは倉山さんをおいて他にはいないと思います。日本のために、是非とも宜しくお願いします!
次回、楽しみにしております。今日はこの位で、それではまた。
うそでも百篇言うと真実になりますからね。
中国という国はそれを身をもってわかっていますからね。
中国史は全てがプロパガンダとファンタジーな気がします。
共産党が日本やもろもろの帝国主義と闘ったとかいろいろ…。
中国の良くも悪くも評価できるのは、1920年代から世論に訴えるということがしてましたからね。マスコミや宣伝の手法の研究がそこまでされていなかった時代にですね。
エドガー・スノーの「赤い星」では極端に美化された毛沢東像を広めましたし。
日本も負けないように宣伝戦をしなくてはですね。
関係ないのですが今ではそういうことを専門に行う広告代理店が存在しているようです
広告代理店を通じて宣伝するという手法が今では存在しているようです。
代理店を通じさえすれば国家を虐殺に仕立て上げることもいとも簡単にできますからね。(ユーゴ紛争の時のセルビアとクロアチアについて調べてください)
中国がそういったことを日本に仕掛けることもありますからね。
日本の宣伝力強化を図らなくてはならないですね。
ただし広告代理店も威力を発揮するのは依頼国が鉄の意志を持っていることが必要なようです。意地でも独立するといった真っ当な意志を持った国ならばということですね。
そもそも国内に反国家的なイデオロギーを持った団体が根を張っている限り背後から銃を撃たれているに等しいことです。
国内強化のためにはまずは国民の強化から必要だと思います。
「侵略者は待ってくれない」などの以前のコラムの返信もさせていただきます。
そういやあソヴィエトは全世界に向けてあの満州侵攻に関して、
「そもそも関東軍は中立を軍隊を配置すると形でソヴィエトに対して脅しをかけていた。
だから日ソ中立条約なんて事実上破棄されていたに等しいのだ。
事実上破棄状態になり日本は事実上違反行為を行っていた。
それゆえに侵攻したのだ。」
なんて言っていました。はっきりいって事実関係を知っている人は激怒する中身ですが嘘も百篇言えば真実です。
これを何百回も世界中に言って回れば真実になるのが国際世論ですね。
歴史を知りアッピールすることが大事です。
>仙台竜三さん
ご希望の儒教の話、なかなかできそうもありませんが、中国論に入りました。
今後ともご意見、よろしくお願いします。
>藤沢秀行さん
あのマンガ、相当に反日的ですからねえ。
とにかく作者の方、日本と天皇が嫌いなのだけはわかります。
>シバッティさん
⇒「ユーゴ紛争の時のセルビアとクロアチアについて調べてください」
すいません。調べなくても『脳内事典』から一発で出ました(笑)。高木徹『戦争広告代理店』のことですよね。(別に調べたわけではないので、出版社と出版年は忘れてしまいました)
私、バルカンはマニアなもので。爆
某大陸国家は自前で用意できるので、アメリカ人の無能な代理店など不要です。ついでに言うと、「いとも簡単にできた」のは、欧米人がバルカン半島に関しては、頭が悪いからです。米語文献は論外として、英語文献も見てはおれない程度で。BBCとか、自ら流したプロパガンダにだまされていると言う、アメリカ人並みの頭の悪さでしたね。
私の記憶が正しければ、シバッティさんは都内の大学で西洋史を勉強されており、教授連とも仲が宜しいような書き込みがありましたのであえて聞きますが、バルカン研究に関して最も信用ができる文献は何語ですか?それこそ尋ねてみてください。
私の回答は日本語です。
各地域研究で優秀な人材がいながら登用できない腐った官僚制の日本。変えねばならないですね。
千田善さんとか、普通の国なら教授として名誉ある社会的地位を与えられるような人を、ワールドカップサッカー代表監督の通訳に使う日本。贅沢を通り越してアホですね。こう言う所は直していかねばならないと思います。
中国がして日本がいていないこと。
それは、「当たり前のこと」。
その「当たり前のこと」とはなにか?
勝つための戦略を立てることでしょう。
なぜ日本人はこんな当たり前のことをしてこなかったんだ?
倉山先生
千田善先生については、ご自身が現在もサッカーをなさっていて、
サッカーについての著書も出されていますし、翻訳もなさっています。
本人がいいと思ってやっていると思いますけれども。
さらにオシム監督自身が、哲学的な発言をされる方ですので
並大抵の知性では太刀打ちできません。
バルカン地域では、民族間の紛争に、サッカーが翻弄され、利用されていますよね。
木村元彦氏の「オシムの言葉」という本を読めば、そのことが理解できるはずです。
むしろ問題は、千田さんのような有能な人を未だに教授に出来ていない
学界ではないですか?
まあ、無能な人ほど出世するのが学界ですので、
教授でないほうがいいのですが。
最近は名刺をいただいて、そこに「教授」と書いてあると
「あら、学内政治がお上手なんですね、儲からない学問などせずに、
早く政治家にでもなったらどうですか?」と言うことにしています。
某T大学のK岡氏とかはその筆頭でしょうね。
「嘘か本当かなどどうでもよい」→やってることが卑怯です。
卑怯な手で来るからには、こちらも卑怯な手を使ってやる必要もありますね
支那論・儒教を要望した理由なんですが、孫子に「敵を知り己を知しらば百戦すれど危うからず」という言がありますね。つまり今の危機を解決するに、親中派、ひいては支那を知ることが重要だろうと思われるのです。
ちなみに孫子は百戦百勝もするやつは馬鹿で、本当に優れたやつは一戦必勝だといいます。
かしわもちさま
お言葉ですが、千田さんほどのお方をオシム監督の通訳に使うのは、リカードの「比較優位の法則」に反します。バルカン研究者はレベルが高いので、院生のバイトでも務まります。それで駄目なら外務省が用意すればよいでしょう。というか普通の国ならば外務省が将来有望な院生や専門の通訳を用意します。普通の国で大学教授を使うことなどありませんし、教授級の方にサッカー代表監督の通訳をさせるとなると、それは国賓として扱うと言うことです。例えば、オシムさんの車は日本中どこを走っても赤信号で止まることはないということになります。如何に交通混乱が起ころうがそんなことは警察とか憲兵隊が何とかするものです。日本でそんなことが起きていたなど寡聞にして知りません。
千田さん個人の意思の問題ではなく、かしわもちさんのおっしゃる通り、学界や日本の文化度の問題です。要するに、それほどの人にそのような扱いをすることが諸外国から如何に馬鹿にされるかということです。
事情をよく知らない人は「日本って教授の実力を持つ人がそんなことをしなければいけないのか。本物の教授ってどれほどすごいのか」と勝手な勘違いで驚嘆してくれますが、少し真面目に調べれば「日本の今の偉い人ってモノの価値がわからないのか。バルカン研究ってどれほど大事かわからないの?それで日本で教授をやっている人はどれくらいすごいの?」などと、小馬鹿にされるやら呆れられるやらと。。。(書いてて本気で腹が立ってきた。というか手が震えてきた)
経済学では、千田さんほどの方をああいう使い方するなど、近代人ならばやってはいけないことの教科書的な事例です。世界中の高校生が習うことです。現に世界中の経済学者が「どうしたら日本のような愚かなことが出来るのか。」を主要研究課題にしています。国辱です。
日本のバルカン研究者は本当に優秀です。
なぜそう言い切れるかは言い出すとそれ自体が一つの記事になるので省略しますが、一つだけ客観的な基準を。
彼らは最低でも現地語を二ヶ国語以上話せます。「セルビア語とクロアチア語と・・・」みたいなインチキをせずに。もちろん、母語である日本語や、一ヶ国語に数えられない英語を除いて。彼らの謙遜を差し引くと大抵は五ヶ国語できます。
それも単なる日常会話のインチキ語学バカ帰国子女レベルではないです。特に90年代のユーゴ紛争を現地取材した人達って、命懸けなので迫力が違います。
マイナー地域の言語ができる、文化を知っていると言うことはそれだけで国家の財産です。バルカン研究者は、どんな細かいことを専門としていても、基礎が出来ていない人は一人もいません。
間違っても「私とは専門が違うので答えられません」などという逃げはしません。ましてや「そんなことを聞く貴様の存在自体が許せない」などという人はいません。
どこの業界にそんな人がいるのかは言いませんが私は一時期嫌みったらしく、「私は1930年から33年が専門なので、29年とか34年のことを聞かれてもわかりませんよ」を口癖にしていました。
バルカン研究が一番説明しやすいのでよく引き合いに出すのですが、今の日本は優秀な人材にどれほどむごい扱いをしているか。国恥です。
読者の皆様も千田さんの御著書をお読みいただければわかりますが、たぶん思想は私とは真逆です。しかし、その優秀さを客観的に証明できる方です。「この方を優秀でないとしたら誰が優秀なんですか?」と、言って良い方です。たぶん○○学界(会でも可)とか××学界(会でも可)とか全滅です。
以上怒りに任せて書きました。失礼。
誰に怒っているかは、おっと、訂正をしなければ。。。
お詫び
以上の文面で「教授」という言葉を日本以外の国の基準に従い「その国の知性となる最高の学者」の意味で使いました。現に数が少ないですし。
何に怒っているかと言うと、学者でもないくせに教授を僭称する輩と、その連中をありがたがってこびへつらう連中にです。
例えば、こういう馬鹿↓とか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E5%B2%A1%E7%94%B0%E8%8B%B1%E5%BC%98
「この人の本を読んでませんけど、権威ある学会誌に掲載されていないので」とか。それでその学会誌を見て唖然。
全部が駄目とは言わないが、外人に「なぜ卒業論文としても恥ずかしい論文がなぜ君の国の学会誌には載っているのか」とか聞かれて、「すみません。これが国内最高峰の雑誌とされてます」とは答えられなかった赤面モノの雑誌が混ざっている。自分をそんなに愛国心がある方とは思わないが、さすがに本当のことを言うと国を売ると思い、赤面しながら下を向いて耐えた。
「満洲事変で日本は悪いことをしました」などと平気で言える大学教員、恥ずかしい限りですね。彼ら彼女らが退場するまで待っていたら日本は滅びます。
倉山先生
先生のおっしゃるとおり、海外での「プロフェッサー」という地位の重みと、日本での教授の重みが相当違いますね。
まあ、日本の「キョージュ」はカネで買えますからねえ。
言わんとするところは十分理解させていただいた上で、倉山先生に反論します。
教授級の人間を通訳に「使う」ことについて、ですが、
はっきり言って、千田先生本人が楽しんで趣味でやっていた通訳だと思いますが、
それがいけないんですか?という趣旨で書いております。
しなければいけないからしているとも思えません。
寧ろ取材対象として、オシム氏はかなり魅力的でしょう。
サッカーの監督でありながら、民族紛争に利用された彼は、格好の研究対象でしょうし、
バルカンで持っている人脈も広いでしょう。
バルカン地域の研究をしている人にとっては、
もしかすると、オシムと直接話せることで寧ろ一目置かれるかもしれませんよ。
下手な大臣よりも、サッカーの代表監督の役割が大きい国もあるものです。
確かに世間一般のサッカーの監督の通訳など、語学ができればそれでいいのだと思いますが、
今回はそれと同一視しないほうがいいかと思いますが。
センセイに敬意を払って百歩譲って、オシム氏が世間一般の監督と同じとしましょう。
では、大学教員が趣味で何かで一切遊んではいけないと。
サッカーの日本代表のベンチに入る、それも世界の名将オシムと直接会話できるなぞ、
サッカーに係わる人間であれば、めったにできないことです。
ほとんど報酬らしい報酬も出ていないかもしれません。
へたすれば院生レベルの人間を、本人がやりたいと押しのけてやっているのだと思いますが、
それもいけないのであれば、そういう自分の立場をわきまえずに通訳をのうのうと引き受けた
千田先生に問題があると思いますが、いかがでしょうか?
(実際に、オシム氏には間瀬さんという長年のメインの通訳がいます)
ではなぜ彼は断らなかったんですか?倉山先生は断るべきだったと言いたいのですよね。
なるほど、まあ、教員は大学に限らず、学内政治とか組合活動とか趣味ばかりやって、
まともに学問・教育をしていませんから、
そういう皮肉を千田先生とか教員全体に言っているのであれば特に反論しません。
ぜひぜひ、教員の皆様方は趣味などに一切目もくれず、学問・教育のみにどうぞまい進し、
余計な誤解を招く行為など一切されないほうがいいと思います。
サッカーファンからしたら、偉い「センセイ」が通訳をしようが、しなかろうが、
チームが勝てばいいのでどうでもいいことです。
まあ、野党の総裁が趣味の自転車で遊んで、怪我するような国ですから、だめなんでしょうけれども。
倉山先生もそこまで偉そうなことをいうのですから、
まさかまさか「趣味」とか「女」とか「文学」とかに走っておられませんよね!
ぜひこれからもお国のためにストイックに頑張っていただきたいものです。
なお、細かいことですが、サッカー協会の通訳ですから、外務省でなく、
必要であれば、所管官庁である文部科学省が用意すべきと思います。
それこそ、大学も管轄しているのですから、仲介できるでしょう。
まさか、倉山先生は外務省の通訳を評価しているんですか?
彼らは意訳がお上手ですから、オシム氏のような人は嫌がるでしょうね。
トルシエのときのダバディーみたいな通訳ばかりですから。
ああ、逆ですね、倉山先生はサッカー監督の通訳なぞ、外務省程度にさせておけばいいと。
それであれば、そうかもしれませんね。
なるほど、そういう皮肉が込められていたんですね。これは深いですね。
ああ、それとも通訳と言う形のスパイを入れるとかそういうことですが、これは深慮遠謀ですね。
いやあ、さすがですね、
まさか、政治にもお詳しい倉山先生が、所管官庁を間違えるわけないですものね。
バルカン研究の重要性については、先生と意見は共通していますので、特に反論いたしません。
そんなに世界の経済学が、素晴らしいのですか、初めて知りました。
その基準は、世界の高校生が習っていると。なるほど。
なお、倉山先生によると世界中の経済学者は、「日本の愚かな経済」を大変良く研究なさったそうです。
まあ、それはその通りかもしれません、不動産バブルとその後について、勉強するのは当然でしょうね。
欧米では多くのノーベル賞学者を生み出し続けているから、きっと素晴らしいのでしょう。
日本人の受賞者はゼロですよね。
さて・・・では、欧米のまことに優秀で賢い賢い経済学者の皆様方はどうして、
足元のリーマンショックも今般のギリシアのデフォルト騒ぎも、防げなかったのですか?
日本の愚かさを学んでいるくせにです。
彼らの一部は、懺悔していましたけれども、それで日本の愚かさを研究したといえるのですか?
私はいつも外国の方にはそう申し上げております。
「あなた方は、日本をだめだだめだとおっしゃるのに、
どうしてドルを買わずに円をお求めになられるのですか?」と。
まあ、研究さえしていれば、実際の結果に反映されなくてもどうでもいいと。
日本に限らず、大方の学者なんてそんなものだということですよね。
いずれにしても世界の経済学が優れていて、その常識の元、世界の貧困や経済混乱がなくなることを
無学な私はただただ祈るばかりです。
ご自身の資産の運用の仕方も知らない先生に、こんな貴重な経済学のことを教わるとは思いませんでした。
経済に詳しい家族に、とても面白い話を倉山先生から教わったと、話してみることにします。
先生への冗談と申しますか、揚げ足取りはこのくらいにいたしまして、
ここからが重要ですが、真面目に書けば、
優秀な人間の価値がわからないのは、問題があります。
学界に限らず、日本は優秀な人間はまず出世できません。
優秀な人ほど疎んじられて、端っこに追いやられます。
だから、優秀な人が、どんどん海外に行ってしまうわけです。
優秀な学者、というより人材を日本に残したいのであれば、
無能な上官・上司がのさばらず、いなくなればいいと思います。
いなくなると待つのではなく、彼らは追い出さなければなりませんね。
ちなみに、東洋史学界ですが、汚染されておりますね、全体が。
はっきり申し上げますと。
(注釈:最後の2段落だけが重要で、その前はプロレスです
見て楽しんでください)
いまwikiの岡田英弘の記事を見ましたが、漢文についての問題はまさにそのとおりだと思います。
「能役者画号東洲斎」
これを能役者、画号東洲斎と読むか、役者画を能くす、号東洲斎と読むのとでは全然意味が違ってきます。
かしわもち様
サッカーファンにしてバルカンマニアの立場なら、オシム監督は貴重な取材対象とは思います。ボバンとかストイコビッチとか、サッカーではないですがミルコ・クロコップとか、私も機会があれば話を聞いてみたいくらいで。ちなみに彼らのインタビュー記事は必ず切り抜いています。自分の仕事とは一見関係ないですが。
確認ですが千田さん本人が楽しんでいるのは全く問題にしていません。別にサッカー監督の通訳を貶めていない点はご理解いただけているという前提で読み取っていただいているとは信じています。もちろん千田氏個人への皮肉はまったくありません。
これは本題にも関わりますが、敗戦に至る過程もそうなのですが、無茶な(適材不適所な)命令を聞く方は美談ですけど、そういう話を持っていくということ自体が、持っていった側の恥だということです。これは体制(システム)の問題です。小村寿太郎以降、外務省にも政府にも陸海軍にも「世界政策」はなくなりました。私が問題にしたいのはそれです。
何が不適所かというと、北朝鮮や中国や、あるいは台湾はバルカンの状況を見てアジアでの対応を考えています。「世界政策」です。「世界政策」とは、地球儀を見て国策を考えることです。小村寿太郎以降、まともな「世界政策」もないのに、その場その場で目の前に課題があったら場当たり的に人を配置する。
千田さんのような方がサッカー日本代表監督の通訳をしていただけるのはある意味ありがたいことで最高の人材なのでしょうが、ではお願いした側の問題はどうなのか、ということです。繰り返しますがシステム論です。
これが日露戦争に勝った後のような状況ならば、むしろ文化的にも安全保障的にもまったくの美談だと思います。「日本はすごい。あれほどの方が自分の好きなことを、欧米の基準などとまったく違って選んでやっている」と思われることは、国家の威信を示すことになります。
通訳の管轄ですが、スポーツ省(日本は文科省が担当)がある国はそちらで用意しようということでしょうか。スポーツ省とか文科省で用意できればそれでよいのですが。日本は文科省も外務省も自前で用意できないから、一橋大学などで非常勤講師をしたり著述活動をしておられた千田さんにお願いしたというのが真相だったかと記憶しています。
外務省など現地採用の方の地位の異様な低さとか、話がずれますけど重要な話もありますよね。
米国など対外政策にかなり問題がありますが、それでも物量として世界中の国に対応できるように通訳・地域研究者を集めています。
それに引き換え、先の「仕分け」でもそうですけど、米・中・韓語以外の仕事への軽視はむごいものがあります。これは全省庁共通と言ってよいでしょう。JICAへの扱いとか。石油が絡む中東政策ですらこれですから。
訳のわからない独立行政法人に、ただ椅子に座ってハンコを押すだけのキャリア官僚のポストを用意するとなると、1千万円ほどの予算措置が必要です。
それだけあればどれだけ有為の人材を雇えるか。ざっと3、4人です。
しかも日本の役所は箱ものに限らず物には予算をつけますが、天下り以外の人件費以外にはつけたがりません。「任期3か月マイナス1日」を延々繰り返
す、とか。
かえって混乱させるかもしれませんが、千田さんは「破格の扱い」とも言えるかもしれません。
経済の話ですが、外国の研究者も政治家も官僚も色々ですけど、別の白川日銀総裁の記事もご参照ください。前提として欧米各国は亡国の危機にあるとは思えません。もともとエリート社会で格差社会どころか階級社会のほうがむしろうまくいく、というような国々ですから。
翻って我が国は特定のエリートではなく、国民全体の平均値で支えてきた国です。そう考えると欧米の経済学や政策決定に問題があっても、日本とは深刻度が違うと思うのですが如何でしょうか。
ちなみに円買いに関しても、時々「やっぱり変な国だから買い控えようか」という動きがあるので、渡辺喜美さんが言うような「一気に1ドル50円」とかいう動きになっていないように見えるのですが。
欧米を賛美するつもりはさらさらないのですが、今回の日銀総裁の発言はあまりにもあまりにもな発言だと思うのですが。
以上、私の返しが、プロレスになっているかどうかわからないのですが、最後の2段落の本題ですが。
学界ではほぼ「人材の空洞化」はほぼ終了しています。ここだけの話、私も何度も「なぜ日本にいるのですか」と何度も言われました。専攻を変えるというか、生きる道を変えざるをえなくなりますので国内残留していたのですが。はっきり言えば、これしか生きる道がなかっただけです。
あとは、チャンネル桜で言ったとおりです。
東洋史学界に関しては、漢文だけしかできない人が土地制度史だけですべてを語るのは、如何とは思いますが。
東洋史と西洋史の両方から白眼視されてきた出身者としては日本史の人間としても痛いほどわかります。
全体的に真面目な話では一致しているので答えにくいことこの上なかったです。他の部分でも最後の2段落を斟酌して回答しました。
つまらないことかも知れませんが教えてください。
その「千田」さんって、何者ですか?サッカーについては全くの門外漢の私には、その人がどんな処遇を受けているか、どんな能力があるのか以前に、「そもそも、誰なんだソイツは!?」というところなんですが…
>藤沢秀行様
美味しんぼ原作の雁屋とかいう人物は、その昔「日本人と天皇」という、とんでもない落書き(漫画というにも値しない)を何の恥ずかしげもなく連載してた困った人(厳密には原作)ですから、純粋に料理研究というテーマ以外の目的で読まない方がいいと思います。
ちなみに、「日本人と天皇」は、およそ政治とか思想とか皇室とかに全く興味のない人が読んでも「何じゃこりゃ!?」と言いたくなるような代物です。「○○界の天皇という表現があるのは、天皇が絶対専制君主であることの証(←そりゃ単なるレトリックの問題だろ!)」とか「天皇制の毒!(←他人を「毒」呼ばわりする前に、自分自身が何を言ってるか冷静に見直した方がいいぞ)」とか言い出すような人ですから、あまり相手にしないほうが賢明かと。
ついでに言うと、自分の作品でもない『マスター・キートン』を原作者と作画者の内紛に無理やり介入して(しかもほぼ解決しそうだったときに)廃盤に追い込んだのも、この雁屋某です。
>叔父さんの息子さん
とりあえず、ウィキをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E7%94%B0%E5%96%84
〉kinosさん
っちょ!卑怯をやってもとは過激ですね。
まあ、でも私は「勝利はすべてを正当化する」という考えなのであなたの言っていることも分からんではないです。
ただ、日本の勝利条件は「皇統保守」です。
これを守るためなら何をしてもいい!というのが卑怯をしてもいいということになりますが。
倉山先生、解説ありがとうございます。