教科書問題について~産経ロングインタビュー

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先日、産経新聞のロングインタビューを受けました。

テーマは「教科書問題」です。今月中に載ると思います。

さて、しゃべったけど、産経だけに載らなくても主にこちらで。あと、主題と少しずれるのでしなかった話もこちらに。

このたび、つくる会の教科書は、文科省の教科書検定を不合格になりました。私もつくる会の理事なので、検定意見の中身を見ています。完全に言いがかりです。言いがかりという言い方が悪ければ、狙い撃ちしてきました。

毀誉褒貶があるにせよ、悲惨な言論状況だった日本で、保守の言論の生存する場所を切り開くのに、つくる会の功績を否定はできないでしょう。(この辺りも含め、保守言論界の記録本を秋に出します)

戦略目的:自虐的な歴史教科書を是正する。

戦術目標:「従軍慰安婦」という用語を教科書から削除する。

戦術目標は達成し、戦略目的でも一定の効果は出していました。中学歴史教科書の自虐的な記述は、是正されていきました。

ところが今回、つくる会の教科書は不合格。合格した出版社の教科書には軒並み「従軍慰安婦」の記述が復活。そして、つくる会は存続の危機です。

はっきり言います。今のつくる会の選択肢は、「泣き寝入り」か「誰かを道連れに切り死にするか」です。

手弁当で子供たちに教えたい授業を全国で行っていた斎藤武夫先生のような方です。そういう方の努力が踏みにじられました。

よりによって、保守が待望した安倍政権の、従軍慰安婦など自虐教科書の是正に取り組んできた萩生田文科大臣の時代に起きました。つくる会25年の行動は、すべて水の泡になろうとしています。

つくる会に種々の批評があるのは重々承知していますが、まじめに地道な活動に取り組んでいた人もいます。では、泣き寝入りしろと? 保守は殺されてでも安倍さんの悪口を言うな? 安倍さんの悪口を言うことが、敵に乗じられる?

むしろ、「保守は安倍さんの悪口を言うな」という健全な批判をも封じる姿勢こそが自民党を腐敗させ増長させ、敵に乗じられたのでは?

今、内閣支持率が最も低いのは産経の調査です。保守の「裏切られた感」が反映されているからでしょう。

今まで安倍擁護をしていた人こそ、安倍おろしの責任があるのでは?

じゃあ決まってくる質問がある。代わりはいるのか?

今の安倍なら麻生で十分。麻生でできなくて、安倍でできることなど、もはや何もないでしょ?

少なくとも、安倍退場なら今の無能と腐敗を極めた官邸官僚どもを一掃できる。特に今井!

その一点だけでも、安倍と麻生なら、麻生の方がマシ。

さあ、それでも「安倍の代わりはいるのか?」と主張する諸君は反証してもらおうか?