いよいよ明日10時より田母神俊雄さんの裁判が判決。
これまでの流れと見立てを紹介する。
事件:公金横領と公職選挙法
2014年都知事選に際して、田母神さんが容疑をかけられた。
現状:公金横領→不起訴。
公選法 →明日、判決。
騒動の発端は、都知事選で集まった浄財を
「コリアンパブで豪遊した」だの、「愛人に貢いだ」だのの話だった。
最初は私も「本当にそうだったらひどい話だ」と思ったが、結果は不起訴。
この点では田母神さんが完勝。
騒動の主たる点はこちらなので、戦略的には既にタモさんの勝利は確定している。
では、残りの公選法はどうなっているかというと、
「裁判官が正気なら無罪」という裁判。
とはいうものの、一般論では、公選法で無罪ってなかなか無いので何ともだが。
そこで、タモさんと検察の勝利条件を整理する。
○無罪の場合 →タモさん、完勝。
●有罪(実刑)→タモさん、完敗。
横領事件不起訴という勝利も吹っ飛ぶ。
この二つに関しては疑問の余地が無かろう。
また、無罪の場合は検察が、実刑の場合はタモさんが控訴するのは間違いない。
完全決着は伸びる。
問題は、一般論というか相場として予想される次の場合。
○有罪(執行猶予)。→形式上は検察の勝ち、
実質はタモさんの勝ち。
実刑ですら社会復帰できた事例など山のようにあるのだから、
執行猶予の場合は事実上の無罪放免。
単純に言うと刑務所に入らなくてよいし、罰金も払わなくてよい。
この場合どうなるか?
この裁判執行猶予付きでも有罪になれば、検察にとっては望外の勝利だろう。
ではタモさんとしては?
一つは、事実上の勝利に満足して裁判を終わらせる。
もう一つは、高裁の判断を仰ぐ。
なぜなら、これで有罪なら「裁判官が正気ではなかった」ということに他ならないので。
さて、どうなることやら。