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英国憲法の権威書

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英国には統一的憲法典は存在しないが、統一されていないだけで存在する。その一つが「権威書」と呼ばれる教科書。

◇権威書 ※ロックは権威書ではない

・ヘンリー・デ・ブラクトン『De Legibus et Consuetudinibus Anglicae』(1250年)

・サー・エドワード・コーク『イギリス法提要』全4巻(1628~1644年)

・マシュー・ヘイル
『The History and Analysis of the Common Law of England』(1713年)

・ウィリアム・ブラックストン『イギリス法釈義』(1765~69年)

・ アースキン・メイ
『A Treatise upon the Law, Privileges, Proceedings and Usage of Parliament』(1844年)

・ウォルター・バジョット『イギリス憲政論』(1867年)

・ アルバート・ベン・ダイシー『憲法序説』(1885年)

以上、幡新大実『イギリス憲法Ⅰ 憲政』(東信堂、2013年)p.85より。

近代憲法を語るなら、バジョットとダイシーは徹底的に読みこんだ方がいい。

改憲派の何の根拠もない進軍ラッパを聞いているよりは、実のある護憲派の議論を聞いている方が役に立つ。右でも左でも、下はダメ。上を目指さないと。