こんな本です(その5)

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 次回作、やっとトンネルを抜けたぞぉ〜と喜んでいたら、鍛冶先生から電話。
「お前、やけに忠実に再現しているが、テープでもとっていたのか?」と。
 まさか。
 それはそうと「予想以上におもしろかった。人に勧めやすい」とお褒めのお言葉(嬉)。
 ライブ用にお送りした見本が届いたようでした。
 で、いよいよこのシリーズも最終回。

 先日の鍛冶先生との打ち合わせ続き。(5/5)
ク「本当は第四章で終わる予定だったのが、急遽第五章が加わることになり大変でした」
カ「で、どんな内容なんだ」
ク「そうそう、サブタイを教えてませんでしたね。ということで、
   第一章 最高裁は人権を守らない
   第二章 憲法学をカルト宗教にした日本国憲法
   第三章 オカルト平和主義
   第四章 もはや日本国憲法は誰も幸せにしない
   第五章 政権交代失敗の憲政史的考察
  となります」
カ「ようやく全貌が見えてきた。で、第五章は君のド専門だな」
ク「はい。それまでの四章と雰囲気が違います。」
カ「で、どんな内容なんだ」
ク「高杉晋作から菅直人までの憲政史を一気読みです」
カ「た、たかすぎ?」
ク「高杉・龍馬・大久保・木戸・伊藤、、、みんな真の意味での憲法を求めていました」
カ「帝国憲法のことか」
ク「違います。もっと深い意味です」
カ「急にまじめになったなあ」
ク「ところで憲政の常道の反対語は知っていますか」
カ「んんん?」
ク「では読んでのお楽しみに」
カ「またそうやって、、、」
ク「第五章は、日本における政権交代失敗の歴史ですね」
カ「といってもあんまりないんだよな」
ク「そうですね。気がついたら立憲主義の解説になっていました」
カ「気がついたらって・・・気がついてなるものか?それ」
ク「まずは自由民権にロクなことなし。アメリカに戦争をしかけそうになった大隈重信」
カ「明治にか?」
ク「はい。今で言うと、半島危機が大変な時に、インドに喧嘩を売るようなものですか」
カ「核武装反対!とか言いながら(笑)」
ク「そんなものです。で、やりたいほうだいの原敬」
カ「我田引鉄!」
ク「ざっつらいと!元祖フェイスブック革命へと」
カ「おいおい、原を尊敬している小沢の立場は」
ク「小沢の憲法理解の浅さを指摘する内容の本ですから」
カ「なるほど」
ク「で、実は恐ろしい速さで実現した憲政の常道」
カ「何と比較して?」
ク「エゲレスと比較してですね。実は野党が八回も勝利した戦前の選挙」
カ「今の憲法だと三回か」
ク「で、暗黒の昭和十年代も」
カ「ドイツやソ連よりはるかマシ。あんな独裁はない!」
ク「どころか、1960年代までリンチが横行していた無法国歌のアメリカ」
カ「確かに(爆笑)。。。あんな国に民主主義など教わった覚えは無い」
ク「で、占領期。実に頓珍漢だったマッカーサー」
カ「日本人が十二歳ならお前は原生動物だ、とか?」
ク「そうそう、三木武夫は駄目人間です、って書いてたのを書き直しになったんですよね」
カ「そらそうだろ。さすがにまずい」
ク「三木武夫は正真正銘の駄目人間です、に」
カ「あ、あのなあ!」

ク「で、社会党は存在そのものが不健全」
カ「そらなあ」
ク「田中角栄や竹下登は西園寺公望よりもマッカーサーに発想が近い」
カ「ひ、比較の基準が・・・」
ク「細川内閣もしょせん、談合政権」
カ「ああ、実も蓋も無い」
ク「これだとあまりにも暗い話なので、戦後最高の総理の話も」
カ「だ、だれだ、それは?」
ク「これはばらしても良いでしょう。池田勇人です」
カ「うーん。実は安全保障が一番しっかりしていた総理だったからなあ」
ク「それも触れたかったのですが、あえて触れずに憲政論のみで」
カ「もったいない」
ク「で、小沢さんが本人の自己認識と違ってまったく民主的でない理由」
カ「ほう」
ク「これは吉野作造のデモクラシーの三条件に照らせば簡単です」
カ「そんなのがあるのか」
ク「ええ。小沢は二つしか守っていない。学級会民主主義は一つだけ」
カ「吉野は戦後民主主義を全否定したのか」
ク「そらそうでしょう。で、自民党が政権から滑り落ちた真の理由とか」
カ「麻生さんが漢字が読めなかったからか」
ク「それ違うと砦に書きました(笑)」
カ「そう言えば読んだ記憶がある」
ク「民主か自民かではなく、今の日本に最も必要なこと、で締めます」
カ「それで、発売日をお楽しみにとか言う気か?」
ク「ということで、みなさん、じゃんじゃん予約してください!お中元に配りましょう!」
(完)

ネットで予約できます。

誰が殺した?日本国憲法!

(講談社、税込1680円、5月31日には発売)

 

帝国憲法講義・短期集中最終回

6月4日(土)18時30分〜20時30分 場所は京橋です。

【受講料】
1回ごとに受講する場合 3,500円
第1回から第4回まで全て受講する場合 13,000円
※4回セット受講すると少し割引になります。

お申し込みはこちらからどうぞ。
帝国憲法講義申し込みフォーム

 

 「誰が殺した?日本国憲法!」出版記念トークライヴ
 
 6月10日(金)午後8時〜9時半(開場7時30分)
 会場:伽藍バー(中央区銀座6−4−8)
http://www.ghalan.com/pc/

 会費:5000円(1ドリンク+軽食付き)
 完全予約制:伽藍バーに直接お電話でお申し込みください。
       03−3289−3600(受付時間:平日18:00〜25:00)
 定員20名にて締め切らせていただきます。