いまだに「満洲を日米共同で経営しておけばよかったのに、ユダヤを追い返した小村寿太郎はアホ」という阿呆が後を絶たない。何が間違いかは、大学院レベル、私の時代だと学部レベルの演習問題なのだが、基礎学力もないくせに専門家を気取る悪徳商売人が後を絶たない。
悪徳商売撲滅の日は遠い。
ただし、その道の専門家でも日本近代史に関してはトンデモに嵌ることも多いので、個人攻撃はしない。
以下、私が尊敬している人でも嵌っていたトンデモ言論一覧。
・ペリーが来た瞬間、日米戦争は宿命だった。
・ユダヤを追い返した小村寿太郎はアホ。
・ベルサイユ会議で世界最初に人種平等を訴えた日本は偉い。
・張作霖爆殺の真犯人はコミンテルン。
・太平洋戦争はルーズベルトが裏道参戦を狙い、仕掛けた陰謀。
とはいうものの、正しく批判できないと、この中に含まれている部分的な真実までも否定することになる。
学問において、結論は一つの過程であって、すべてではない。
最後のヤツは(江崎さんの本だったと思うのですが)
アメリカ人の識者の方がそのような主旨ことを
語っていたのを読んだ記憶があります。
有名所だと、渡部昇一さん・藤井厳喜さん・上念司さんあたりですか?
私が間違ってたら詳しい方ご指摘を……
確かに上念さんは『経済で読み解く日本史』で書いてらっしゃいましたね。