現地の治安状況、まずは公式発表を二つ。
宮城県警HPより(3月22日 県警本部長発表)
http://www.police.pref.miyagi.jp/hp/jishin/honbutyou.pdf
犯罪の発生・検挙状況 (注:3月12-21日の10日間。カッコ内は前年同期との比較)
○出店荒らし、空き巣、ガソリン抜き取り事案等、災害便乗犯罪が散見される。
*重要事案は4件(-3件)と少ない(放火未遂と焼身自殺各1件、強制わいせつ2件)。
*出店荒らし39件(+26件)、空き巣26件(-10件) ※目撃者の思い違いも多い
*ガソリン抜き取り16件の被害届を受理(注:110番は64件、思い違いも多い)
*特異事案:倒壊したATMからの窃盗2件(うち1件は未遂、他の1件は検挙)
○窃盗犯検挙状況:19件(ATMからの窃盗1件を含む)
○110番受理件数は10日間合計11,160件(1,116件/日)と、平常の約2.6倍。
給油所における客同士のトラブル等はあるが、重大事案には至っていない。
治安強化対策
○3月13日以降、街頭活動等を強化するため、2交替制を実施中
○3月19日以降、警視庁、埼玉県警の応援を求め、街頭パトロール隊(38台95名)を編成し、
県警機動警ら隊(4台8名)とともに、被災地を中心に重点的なパトロールを実施中
○量販店、コンビニ等に対する防犯対策の指導
東松島市HPより
http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/
−石巻警察署からのお知らせ−
震災の避難で空き家になったところを狙い、家財や車のガソリンの盗難が発生しています。
警察署では夜間も定期パトロールなどを強化しています。
定期的に自宅を確認したり、1人ではなく複数人で行動するなど、盗難にご注意ください。
単純に数字を見れば、被災でかえって人心が結束して犯罪が激減したものの、そろそろ限界が来ているところ、といったところでしょうか。
裏読みすれば、警察が把握できていないだけとも言えます。
しかし、諸外国なら、犯罪が通常の10倍に増えても仕方ありません。
やはり驚異的な忍耐力、と判断します。
では永久にこのまま住民個人の精神力に依存してよいかは別問題。
人心安定のためにも、政治決断が必要だと思います。
世界からの驚嘆に似た賛美が被災者の行動に向けられ、誇りに思う反面、現実的には犯罪も増加傾向とのこと。
現実を直視した上で現実を把握し、対策を立案し、打開していくことは大事です。
この重要部分は先生のご投稿で十分に網羅されていますので、私は、敢て、もう一度被災者の感動的なストーリーと外国人の視点から見た日本人の対政府への意見を紹介してみたいと思います。
こちらが勇気を貰える感動ストーリー
以下部分引用
こんな時になぜ被災者たちが笑うことができるのか尋ねると、「我々は日本の侍だからだ!」と言って、友人たちの笑いを誘った。
「私たちは顔で笑って心で泣くんです」とミウラさんは言う。「将来については考えられない。今の状況に対処するので精一杯です。」
引用終わり
現状対処に精一杯という被災地の現実を思い知らされます。
外国人の視点
以下引用
西洋人のように自然災害でパニックになる必要はないが、人的災害を引き起こした電力会社や政府にもっと抗議してもいいのではないかとまとめている。
引用終わり
やはり、外国人の視点からは、今は揉めてる場合じゃないとする日本人的感覚よりも寧ろ、抗議すべきはしっかり抗議すべきと見えると云ったところなのでしょうか。
日本の美点と難点を引き出した大災害
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5679
スイス人が大仰天、日本人の規律・礼儀正しさ仏教それとも儒教の影響なのか、心理学者が強い関心示す
http://www.kurayama.jp/modules/wordpress/index.php?p=573
松島市のリンクが変に。
念のため引用していた部分で検索してもたどりつけない。
誰か、事情を教えてください。
リンクページ内の移動だったよう。