本日の『読売新聞』は、多くの頁を憲法に割いていた。
その中で白眉は、阪田雅裕元法制局長官のインタビュー。
「生前退位を語る」というシリーズの一つ。
要点は以下。
1.陛下のお気持ちに沿った法整備がなされるべき。
2.天皇には人権が認められていない。
天皇は一つの機関だが、それと矛盾しない人権はできるだけ広範に認められるべき。
3.即位の自由は別の議論だが、せめてお辞めになる自由は認められるべき。
4.退位の要件を定めるのは難しい。生前譲位を前提として議論すべき。
5.法整備で重要なのは、退位後の天皇の位置づけ。
天皇の二元化は避けねばならない。
6.憲法4条があっても、退位は陛下のお気持ちから離れられない。
他の政治問題とは次元が違う。
7.8月の陛下のお言葉を理由に政府が法案を提出しても憲法上問題はない。
8.大事なのは皇位の安定継承の議論。
女系や女帝、女性宮家と絡めると時間がかかる。
9.特例法だと時間はかからないが、典範改正だと時間がかかる。
阪田氏、去年の安保法制騒動で安倍内閣に牙をむいた方だが、今回は極めてレベルの高い議論を展開しているので、詳しくはメルマガで言及した。
大事なことは一つ。
天皇陛下はロボットではない!
ぱっと見た限り、9が憲法違反になるのでは?という所以外は良いんじゃないでしょうか。
あ保阪正康の発言が気になる。
こいつは生い立ちからして不幸の塊。