たまには教育の話

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 もう今日になりました。
 新宿でフリーメーソンを語る集い、6時からです。
 私は、時局談義になりそうですが。笑
 題して「今そこにある陰謀!」

 さて最近は仕事以外で外出しないのですが、似たような質問を二つされます。

よく言われる質問その一
「白川ネタばかりですね。他にネタないのですか?」

 いや、デフレ不況はまだまだ深刻化しておりまして。。。
 わかりました。私が一番やりたいネタについてきてください。

一条経嗣について語りましょう!

よく言われる質問その二
「一条経嗣についていくらネットを調べても出てこないのですが(泣)」

 当たり前です。ネットで出てこないことを確認してから言っているので。
 ●●●●●などと言って、ネットでちょこちょこ調べて議論に参加しようとする輩が出てきても困るので。
 小林よしのり氏の主張をすべて信じている人で、しかも私の言いたいことを全部的中させた上で語れる人、お会いしたい。

 ところで、まつサン。今谷さんの『室町の王権』読み終わりました〜?笑
 まだまだ課題図書は多いですよー。笑
 とりあえず、今谷先生の本全部プラス軽めの本3冊ですね。
 今谷先生の本を読んでおけば、まあ実証的には十分ですが。
 しかし、最近は今谷先生が奉公衆の専門家だったと知らない中世史専攻の大学教授すらいる。
 なげかわしや。ということでまつさんが卑下しなくても大丈夫です。(日本の学界は大丈夫ではありませんが)
 ちなみに楽していきなり結論にたどりつきたい方は『公卿補任』をどうぞ。爆

 昔、「“源氏物語・雲隠の巻”の感想を言い合う会」という遊びをやったが、あのノリでネタバレしないように語り合うと言うのも手かな。しかし我ながら性格が悪い遊びだ。コヴァの連中への悪意と見下しに溢れている。
 もう一度確認しておきますが、漫画家としての小林よしのり氏は尊敬していますので。
 小林氏とか、ついでに名前をあげると、南出喜久治氏の本を読んで盲信して、少しでも気に入らないと絡んでくるオウム信者みたいな連中が嫌いなだけですから。大迷惑です。
 小林さんや南出さん本人に言われるならともかく、単に本やマンガ読んだだけ、あるいはそれすらせずにネット情報だけで人に絡んで不愉快な思いさせるって、「この人何者?」と思うようなことが多いです。
 その人たち、「私があんたらの言うようなことは全部わかっている」ということは想像すらしないのですかねえ。

 あー前置きが長くなりすぎました。
 かなり前に仙台さんからのご質問に、「
エリート教育と言えば、海陽学園は?」というご質問がありましたね。
 予言ではなく分析で言いましょう。
 失敗です。「失敗します」ではなく、「失敗です」です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%99%BD%E4%B8%AD%E7%AD%89%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1
の通りにやれば、
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1592963 潮木守一『京都帝国大学の挑戦』(講談社、1997年)の通りに失敗するでしょう。
 あ、終わってしまいました。仙台さん風に短文で。笑

 そもそも目的を間違えると、どんなに手段が合理的でも成功はありえない、ということです。
 京都帝国大学の場合は、「東大とは違う、真の学問の府を創るのだ」と言いながら、最初から高等文官試験(今の国家公務員試験)の合格率で挑むという、初期設定の間違いですね。いつから日本人はこんなランク主義大好き民族になったのだろうか。

 海陽学園さん、本当にウィキにあるような愚かなカリキなの?
 とりあえず科目が間違ってますね。英数国は倍?
 どうせなら、中2で義務教育課程全部終えて(本気なら中1で可能)、そこからは文科のアホどもが策定したカリキと同時に大学教養課程の科目を選択必修で学ばせれば良いのでは?もちろん、メンター制度が機能していないと無意味か有害だが、全寮制ならできなければおかしい。
 受験エリートはエリートではありませんので、進学率など目指してはいけません。
 目指した時点で失敗です。成功はありえません。
 以上、コンセプトが間違っているので成功などありえません。もちろん、真のエリートとは「偏差値の高い大学に入れる人間なのである」という価値観を信じている人にとっての成功はあるのかもしれませんが、私はそれを成功と看做していないので。

 海陽学園に関してはそれこそネット情報だけなので、事実がちがっていればいくらでも修正するつもりはあります。ただし、京大が創設以来東大の風下に置かれ続けた理由―これすなわち日本の大学制度の問題点そのもの、日本近代化の矛盾―に関しては、教員としても研究者としてもいくらでも言えますので。

 海陽学園に関しては、ネット情報がすべて誤りであってほしいと願います。

 徳川家康、最大の失敗。


 東大法学部を作ったこと!

「たまには教育の話」への0件のフィードバック

  1. >受験エリートはエリートではありませんので、進学率など目指してはいけません。
    その通りだと思います。
    大学に入ることが目標だと大学に入った瞬間やる気をなくしてしまうんですよね。

    大学で何をしたいのか?
    何の為にそれをしたいのか?
    なぜそれをしたいと思ったのか?

    明確に答えられる受験生は果たしてどのくらいいるでしょうね。

    あと本日のお話を聞きたかったのですが、自分の進退に関わる会合が入ってしまった為欠席させて頂きます。

  2. 一条経嗣ではこういうのが出てきました。
    http://www.kuniomi.gr.jp/geki/ku/imatabi.html

    エリート教育に関する議論では旧制皇統学校はさけて通れないのですが、この旧制高等学校、何のために存在し続けていたのかよくわかりません。

    以下アンサイクロペディア風に書くと、よくわからないのに高等学校を出たというだけでありがたがられましたし、大学も専門学校出身者では箔がつかないからというこれもよくわからない理由で高等学校卒業生をほしがりもしました。当然高等学校も威張り散らして、あそこの大学の自由の校風はうちのを真似たんだという始末。
    あんまりよくわからないのでギャグを理解しない人たちが旧制高校暗殺計画を立て、進駐軍が来たどさくさにいつの間にか無くされてしまいました。無くされたときも、帝国大学に向かって「おまえみたいな田舎帝大とは一緒になれん」と言った高校、巧みに謀略を廻らし学部として生き残った高校もあります。

    ちなみにこの旧制高校、全く不思議なのが一部の私立をのぞき、大学進学率を争っていないということ。さらには寮の自治をほぼ生徒が完全に行っていて、寮の委員は絶大な信任を得ていたことを書きましょう。NHKアナの鈴木健二は寮委員をやっていましたが、彼がいなくなると寮運営が成り立たなくなるという理由で学校側から留年させられそうになったという伝説があります。また一高にも委員として信を得ていた人がいました。その一人が三重野康。のちの日銀総裁です。

    こういう学校と海陽学園を比較すると、少々首を傾げたくなるところはありますね。

  3. muramatsu様
    今度、エリートについてお話しましょう。
    本日の会合で良い結論が出ることを祈念いたします。

    仙台さま
    またまた素人が誤読しそうな今谷さんの議論を持ってきて。笑
    「男女双系」とか。爆
    何の罠ですか?大笑
    この話の今谷さんの議論、『信長と天皇』は読まないと、何を言っているかわからないですね。ついでに、『室町の王権』と『信長と天皇』に関する学界の反応も踏まえないと、私が何を言っているのかすら意味不明になります。
    さすがに私の高校時代の愛読書の『室町幕府守護職家事典』上下巻とかまでは読まなくてよいです。笑

    旧制高校は大学で、帝国大学は大学院では?年齢的にも内容的にも。

  4. 砦主様
    旧制高校では今でいうゼミ等をやった形跡は確認できていないです。教科書等を見ると新制大学の一般教養課程ぐらいでしょうか。
    戦前だと飛び級があったわけですが、旧制中学四年修了が建前でしたので、中学五年の内容を一年一学期で終わらせたそうです。

    年齢的な意味での比較であれば、府立高等学校が幻の学校であったといえます。初等・中等教育段階でのエリート教育となると先例はあったかどうか、
    むしろ官立高等学校がよくわからないまま威張っていたことが、かえって学歴格差を生まなかったようにも思います。

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