昨日は佐川元理財局長の証人喚問。
議事録を読んだのだけど、注目点はただ一つ。(以下要約)
丸川珠代 首相、首相夫人、官房長官、官房副長官、首相秘書官、財務大臣、財務大臣秘書官、財務次官、官房長から指示はありましたか。
佐川君 ございません。すべて理財局でやりました。政治家の指示はなく、他の財務省幹部とも協議していません。理財局の個別案件ですから。
金子原一郎議員とふたりがかりでこれを聞いていた。以下、野党の頓珍漢を通り越して、安倍内閣を守ろうとしている質問は無視。
山村先生を筆頭に、chくららで言い続けた通りの展開に。
少し気の利いたメディアは「佐川氏は安倍内閣を守ることにより財務省を守ろうとしている」と報じているが、あの人の名前だけは言わない。
だから私が叫ぼう。
岡本、すげえぇ!
財務省とは誰でしょうねぇ…w
エッ、偽証しちゃったの?たいへんだー(棒)
何故だ、何故「主計局長」の名が出ないんだ・・
何で書き換え工作が失敗に終わったのかを
佐川さん本人に分析させてほしかったな。
佐川氏の証言拒否は日本独特の官僚支配が職業倫理的に破綻した象徴とも言えないですかね?
それなりのお給料と高い身分保障、絶大な権限、退職後の濡れ手に粟の天下り特権与えられているその高級官僚経験者が公の場で自己の業務の遵法性について証言を拒否する。「高貴なるものの義務」のかけらもない姿。財務官僚が籠池氏と同じレベルになってしまったといえるでしょう。籠池氏と同じレベルの倫理の連中にそんな特権を認めることが国家にとって必要なことなのかって議論になりますよね?
憲法第38条第1項は英米法の自己負罪拒否特権や大陸法の黙秘権を定めた規定と言われます。高級官僚経験者もこの権利を有することは確かですが、現職時代も退職後も高い身分保障を有する者が自己の公務に関して公の場で証言を拒否することは法律上は認められても職業倫理上は公人としての人格が破綻したと評価すべきでしょう。
籠池氏も「教育者」としてはもうダメですよね。
現理財局長の答弁についても同じことが言えるのではないかと思います。こちらのほうは現職なので倫理的破綻度はより高いかもしれません。当人たちは気づいてないようですが。
皇室と質の高い官僚制は国民を革命の災禍から守る最後の防波堤です。ここで虚心坦懐に愛国官庁の大蔵省の復活をお願いしたいところです。
今朝の佐藤優氏のラジオでもカッガィ様と同じような事を述べていたのですが、私はそうは思いませんでした。
別に佐川氏や財務省理財局をかばう訳ではなく、また官邸を守った姿勢を評価した訳でもなく
「官僚なんだから特別に不利な条件で戦え」というロジックが理解できません。
裏を返せば特別に有利な条件で戦える職種があり、それが認められるのでしょうか?
佐川氏は議院証言法など決められたルールの中で自分の考えに沿って発言したに過ぎず、追及する側がそれを突き崩せなかっただけに見えました。
特に、証言拒否を散々しておきながら理財局内に問題を収める姿勢に対する追求がド素人の私からみても甘すぎる事と
決定打となるネタを何も用意せず、尋問と証言のやり取りの中から何か失言をしてくれないだろうか、という準備不足の面がありありと見てとられた事がその理由です。
匿名Aさま、こんにちは
>今朝の佐藤優氏のラジオ
佐藤氏は政局にしたいという下心で言っているのでしょう。
>「官僚なんだから特別に不利な条件で戦え」というロジックが理解できません。
>裏を返せば特別に有利な条件で戦える職種があり、それが認められるのでしょうか?
特別な権利を有するのであれば特別な義務を果たすべき。
別に昔のエリートのようにミスをしたら切腹しろというわけではありません。
「選良の矜持」があるのなら自己のなした公務について
自己負罪特権を行使して逃げるのではなく例え不利益になろうとも
堂々と説明責任を果たせということです。
>佐川氏は議院証言法など決められたルールの中で自分の考えに沿って発言したに過ぎず、>追及する側がそれを突き崩せなかっただけに見えました。
法律は万民共通の最低のルールですよね。
詐欺師の元園長さんも元高級官僚さんにも同様です。
しかしながら、職業倫理や政治道徳はもっと高次元のものです。
高級官僚や便宜上退職しただけの高級官僚が
詐欺師と共通の義務感でもいいのかという疑問です。
要は、おまえは公務のプロフェッショナルじゃないのかということです。
これらは理財局長とその組織にもいえると思います。
組織としてもはや職業倫理が破綻したと評価していいと思います。
彼らは組織防衛に成功していると思うでしょうが、
実はもっと大事なものを失ったと思います。
どんな職業でも「敬意」を受けないのであれば悲惨です。
すいません、書き損じがありました。
×自己負罪特権
○自己負罪拒否特権
カッガイさん、
あなたの投稿を読んだ上で2.3質問したいのですが、
ご回答頂けますか?
1つ目。
>虚心坦懐に愛国官庁の大蔵省の復活
とありますが、そもそも大蔵省って愛国官庁なのでしょうか?
歴史の一局面を切り取れば、”愛国的”官僚主導による功績は見て取れますが、大蔵省が愛国的か?と私が問われれば、「じゃ何故に大蔵省の看板を財務省に替えたの?」って聞き返す事になるのですが?
2つ目
>特別な権利を有するのであれば特別な義務を果たすべき
とありますが、”特別”な権利を有する=付与と”特別”な義務の遂行はセットなのでしょうか?それとも”特別”になんらかの存念を含ませてご使用になられてるのでしょうか?
よく”権利”と”義務”論を口にされる論客を私は目にするのですが、これって当方にはいつも腑に落ちない論法なのです。
特に”人権”を声高に語る人々へのカウンターに使われていますが、西洋思想上の『right』を諭吉翁が”権利”と訳したおかげで、えらく後世の我々はまともな説明不明に陥ったり、なま齧りな使い方をすると論理矛盾のタネになってしまうのですが?
まだまだ有るのですが、取り急ぎこの2点を質問させていただきます。ご教授くださいませ。
和気清麻呂様、こんにちは
>とありますが、そもそも大蔵省って愛国官庁なのでしょうか?
これについては倉山先生の砦のコメント欄なので
わたしが述べるべきものではないでしょう。
>私は『財務省の近現代史』で、
>大蔵省こそ真の愛国官庁だったはずだ、と主張してきた。
http://www.kurayama.jp/post.php?id=1583
おすすめです。
>とありますが、”特別”な権利を有する=付与と”特別”な義務の遂行はセットなのでしょうか?
>それとも”特別”になんらかの存念を含ませてご使用になられてるのでしょうか?
権利義務の一般論を述べてはいませんので「特別な」には
意味を込めてます。
それなりのお給料、高い身分保障、絶大な権限、
退職後の濡れ手に粟の天下り斡旋見逃しによる民業圧迫、
勲章の授与と至れりつくせり。
それで、自己のなした公務について
訴追のおそれがあるので何も言えませんってのは
何かがおかしいと思いませんか?
そもそも証人喚問に引きずり出される前に
内部調査で詳細を話すべきことでしょう。
それを受けて財務大臣が記者会見でもすればいいだけの
話ではないでしょうか?
財務省内部の調査についてもいまだに詳細は発表されていませんし、
組織的にサボタージュしているとしか思えません。
銀行員のお給料が他の業種に比べて高いのは
横領を防ぐためですよね。
それと同じで高級官僚の待遇を高くするのは
国家を裏切らないようにするためでしょう。
しかしながら、彼らの忠誠心はどこにあるのでしょうか?
とても疑問です。
故に、嘘かまことかは別にして、愛国官庁としての看板を
掲げてもらうのはとても重要なことだと思います。
カッガィさん、早速のご返信ありがとうございました。
先程拝読させて頂きました。
そうですか・・・
オレ(私)は倉山先生の言った事を引用したまでで、質問なら倉山先生に直接しろって事ですね。
きちんとした論拠とスジの通った議論なら「砦」や「倉山塾」の得意とする所。何でここで回答できないなどと言い出されるのか?又疑問が湧いてきます。
私の質問1:>とありますが、そもそも大蔵省って愛国官庁なのでしょうか?
貴兄の回答:>これについては倉山先生の砦のコメント欄なのでわたしが述べるべきものではないでしょう。
私は貴兄が何故に「虚心坦懐に愛国官庁の大蔵省の復活をお願いしたいところです」という持論に至ったか?
どう思考・検証されてその持論に至ったのか?をお聞きしたつもりだったのですが、私の質問が不明瞭だったようですね。すみません。
でもいただけませんね・・・倉山先生を神にしちゃうんですね?なにか有るのかと期待した私の不明を恥じるばかりです。
でも倉山先生の言論を根拠にするのなら「これこれこう検証し読解したオレ(私)は、倉山先生と全く同じ結論に達した」とお答えになるのが引用する側の矜持と私は考えますが・・・道徳観って人それぞれですね。少なくとも私ならそうしますが。
となると、私が当初抱いた匿名Aさんの投稿への貴兄の反論に違和感を憶えた感性は,あながち間違ってなかった様です。私には匿名Aさんの投稿は示唆に富んでると思いましたから。
続いて・・・
私の質問2:>特別な権利を有するのであれば特別な義務を果たすべきとありますが、”特別”な権利を有する=付与と”特別”な義務の遂行はセットなのでしょうか?
それとも”特別”になんらかの存念を含ませてご使用になられてるのでしょうか?
貴兄の回答:>権利義務の一般論を述べてはいませんので「特別な」には意味を込めてます。
それなりのお給料、高い身分保障、絶大な権限、
退職後の濡れ手に粟の天下り斡旋見逃しによる民業圧迫、勲章の授与と至れりつくせり。
申し訳ありませんが、「権利と義務のセット論は有りや否や」を私がお尋ねしたのは「権利と義務」を生噛りで振り回されると、「憲法典になんでもかんでも道徳論迄明記せよ!」に発展する危険性があるからです。こんな論法で議論をもし倉山塾で行えば「先ずは言論資格をもちましょうね」と塾生のみなさんに一蹴されますよ。
絶大な権限?
退職後の濡れ手に粟の天下り斡旋見逃しによる民業圧迫?
それを述べるのなら、「これこれこういった過去の前例・実例が弊害を及ぼした」とかの根拠を示してくださいね。
折角の楽しい議論を期待してましたが、貴兄は見たり読んだりしたままの、そこから派生する感情論と固定観念とルサンチマンを根拠として投稿や反論をされていたという訳ですね。
「それだけでしかなかったか」と私が理解できたというだけでもカッガイさんに質問させて頂いて良かったです。お手数お掛けいたしました。ご回答ありがとうございました。
あ、最後に・・・
貴兄からのご質問への私の回答が残ってましたね。
貴兄の質問:>それで、自己のなした公務について訴追のおそれがあるので何も言えませんってのは何かがおかしいと思いませんか?
私の回答:>あくまで私見ですが、おかしいと思いません。日本は『立憲主義に根ざした法治国家』ですし、
国家公務員上級職員は「日本国憲法と法の遵守」にサインして始めて辞令の交付がおこなわれます。
まして、証人喚問時、佐川氏は公務員でした?私人では?
もし”法の不備”によって我々国民に不利益が生じ不満に思われるのなら、我々が選挙での投票という”権理”を行使し、我々が付託した”国会議員”に法を改正してもらえば良いのでは。
そして不利益の是正を理解できる”国会議員”を一人でも多く国会に送り込める土壌を我々が醸熟 したら良いだけと思いますが。
以上が私の回答です。
和気清麻呂様、おはようございます。
>オレ(私)は倉山先生の言った事を引用したまでで、
>質問なら倉山先生に直接しろって事ですね。
ご明察。
>でもいただけませんね・・・倉山先生を神にしちゃうんですね?
>なにか有るのかと期待した私の不明を恥じるばかりです。
優れた文献を引用するのは別に恥ずべきことでも
神格化することでもないと思います。
全知全能になるつもりはないので、知識のない分野は
優れた研究家の見識にのらさせてもらいます。
他で引用する場合には、敬意も込めて出典を明記します。
>でも倉山先生の言論を根拠にするのなら「これこれこう検証し読解した
>オレ(私)は、倉山先生と全く同じ結論に達した」とお答えになるのが
>引用する側の矜持と私は考えますが・・・道徳観って人それぞれですね。
>少なくとも私ならそうしますが。
学術研究や仕事ではないのでそこまで裏とりはいたしませんし、
裏とりをしなければならないほど信用が置けない著者の書籍であれば
趣味で身銭を切って買わないでしょう。
>申し訳ありませんが、「権利と義務のセット論は有りや否や」を
>私がお尋ねしたのは「権利と義務」を生噛りで振り回されると、
>「憲法典になんでもかんでも道徳論迄明記せよ!」に発展する危険性があるからです。
何を言っているのかわからないので前回も割愛させていただきました。
独特の考えのようですね。
>絶大な権限?
>退職後の濡れ手に粟の天下り斡旋見逃しによる民業圧迫?
>
>それを述べるのなら、「これこれこういった過去の前例・実例が弊害を及ぼした」
>とかの根拠を示してくださいね。
自明のことまで論拠を求めるのは時間の無駄です。
>折角の楽しい議論を期待してましたが、貴兄は見たり読んだりしたままの、
>そこから派生する感情論と固定観念とルサンチマンを根拠として投稿や反論をされていたという訳ですね。
同世代の官僚の皆さんにエールを込めてをコメントいたしました。
「ノブレス・オブリージュ」を持って美しくあれと。
文才がないので第三者には伝わらなかったようですね。
>国家公務員上級職員は「日本国憲法と法の遵守」にサインして始めて辞令の交付がおこなわれます。
>まして、証人喚問時、佐川氏は公務員でした?私人では?
法律より高次の職業倫理についてと前に書いたと思うのですが。
本来であれば不祥事の発覚した佐川氏は辞表を受理されず、
公務員の身分のまま財務省の内部調査を受け、処分されるべきところ
どのような事情か即日受理され退職しました。
一般の企業で不祥事があれば退職なんて許されませんよね。
この点、極めて不可解な組織的判断があったと思います。
そのような便宜上退職した者について職業倫理を問うのは
特におかしいこととは思いません。
>こんな論法で議論をもし倉山塾で行えば「先ずは言論資格をもちましょうね」と
>塾生のみなさんに一蹴されますよ。
ご忠告ありがとうございます。わたしには倉山塾の
入塾資格はありませんのでご安心ください。
書き込みたいことがあれば、ここにしたいと思います。
管理人様、いつも掲載ありがとうございます。
ルール違反がありましたら削除してください。
少なくとも財務省視点で言えば
佐川の答弁は100点満点だったと思いますよ。
あくまで今は組織防衛が目的なので。
一方、国民からの視点もありますが、
そこは財務省は気にかけて無いと思います。
組織防衛さえ成功すれば
人事と予算を駆使して、内外をまとめあげ
情報を駆使して一気に建て直すでしょう。
堂々と説明責任を果たした場合、
さすがに財務省とはいえ吹っ飛びますよ。
やる訳がありません。
大蔵省が愛国官庁かどうか、
歴史伝統として考えてそうだと思います。
しかし伝統として何より、
健全財政第一であるという官庁です。
日銀がインフレを恐れるあまり
デフレに突き進んだのと同じ理由で、
無限の財出を恐れて、財務省が
増税に突き進んでいるのは、
それもまた悪しき伝統であると思います。
愛国官庁として考えたとしても
その逆と考えたとしても、
私の中では矛盾はありませんし、
旧大蔵省として応援したい気持ちもあれば、
現財務省として批判しています。
私も正直、カッガイ様の
レスに違和感を感じた一人です。
しかし見方や意見はそれぞれ
あってそれでよいと思います。
おそらく私が感じた違和感の正体は、
根拠が「財務省の近現代史」そのものではなく
引用が一部分だけだった事で、
そこに矛盾を感じた事からだと思います。
私は倉山先生の本は大方読んでいますが、
恥ずかしながら私も塾外です。
一つの見方に捉われない為、
という理由でずっとそうしていたのですが、
塾外故にいつも答えはわかりませんが、
それ故に徹底的に考えます。
しかし私はそれでよいと考えています。
愛国官庁だったという根拠は
私も事実そうであると思います。
理想的な官僚のあるべき形、
という理由からではありません。
戦前から高度経済成長期まで
日本を護った大蔵官僚の誇りある歴史は
事実としてあるからです。
だからこそ池田勇人が
賀屋興宣を重用したのだと思いますしね。
それ故に根拠が先生の言葉の引用、
というのは私もいただけないな、
と感じてしまいました。
それ故に横槍してしまいました。
長文失礼致しました。