あと6日!
次のゼミナールは東海支部でやります。
タイトル:「減税は、日本の国体!」
日時 :令和5年5月28日(日)14:00~16:30
会場 :名古屋都市センター
参加費 3,000円(現地にてお支払い)
参加希望の方は以下のURL
https://kuraratokai2023.peatix.com
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表題、サミットの岸田外交への評価です。
昔は「日本人」はサッカーが下手な奴の意味。
今はワールドカップに出られる。
ただし、本戦トーナメントを勝ち抜いたわけではない。
今回のサミットで、日本外交もワールドカップ出場くらい。
「まだ本戦出場までは行っていない」
くらいの気持ちでいたほうがいい。
まあ、
「これでロシアとウクライナの仲介ができなくなった」
とかゲームそのものを理解していない評論が飛び交うの
大丈夫かな、と思う。
サッカーと外交は何か何まで違う。
サッカーは何も考えずに応援していればいい。
中には
「ファンが厳しくするのがチームを強くする」
という人もいるみたい。
それこそ政治で見習え、と思う。(笑)
昔のイギリス人なんて、
現役の総理大臣を褒めるなんてしませんでしたね。
最近では、マーガレット・サッチャー。
古くは、ウィリアム・ピット。
さて、今回のサミットで「どうするか」
外交はゲーム。
中国、ロシア、韓国、日本の
プレーヤーとしての立場で考えます。
まず「ゲーム」。
色んな意味がある言葉だけど、
「目論見」「駆け引き」といった意味もある。
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私は日中戦争から日米戦争に至る経過を探求して
思ったのは、日本人は国際的に流動する
政治的変化を読むのが下手なのではないかと
いうことだ。「欧州情勢は摩訶不思議」
のようなことを言った人がいるが、政治的情勢を
一元的に見て、多元的に見れない浪花節体質が
垣間見えたりする。チャンネル桜の討論会などで
高度成長期の日本のような政治・経済での
統治システムであった社会主義的「護送船団方式」に
戻そう、という議論があるが、懐かしむなら
話は分かるが、世界全体の経済システムが変化した
現在にそれが通用するかどうか考えれば分かるはずだ。
これもまた日本病の一つかもしれない。
米ソ冷戦下での日本の高度経済成長期は幸せだった。
アメリカに気を使って、アメリカの言う通りに
動いていれば上手くいっていた。
流れが変化したのは、ソ連が崩壊し、中国が
市場を開放したあたりからだ。中国が経済成長
するとともに反比例するようにアメリカは国力を
落としていった。米軍再編とはカッコイイが
その内実は、軍事に予算を回せなくなったので
効果的で効率的シフトを敷かなければならなく
なった。当然、同盟国はアメリカから自立を
促される。今で言うグローバルサウスという
国々が海洋国家と大陸国家の狭間で両方を見比べ
ながら政治の舵取りをしているのがその象徴だろう。
一昔前ならアメリカの言うことを聞いていた。
他国は世界情勢をよく掴んでいる。つまり、
アメリカの失墜があった時には、そのことに
対応できるように用意している。
山口敬之氏が面白いことを言っていた。
「今回のG7の岸田は雀荘屋の受付にいる親父だ。
雀卓を囲んでプレーしているのは、米英仏と
ゼレンスキーだ」とね。
岸田が安倍さんから受け継ぐべきは、G7各国を
己の意で動かす自主外交と自主防衛だ。
まさか、
自国開催の時をいつまでも越えられない、
なんてね…
国民よセルジオ越後たれ
自国開催のレベルは、明らかに超えてます。
2002当時は開催国特権で、予選は自国と同等か弱い相手しか居ませんでした。それでも1勝1敗1分での決勝トーナメント進出。
前回のカタール大会では、アウェイ環境で、格上であるドイツとスペインを真正面から撃破して、2勝1敗で勝ち上がっていますから。
揶揄や悲観が強すぎるあまり、客観的事実を捻じ曲げてしまっては、正しい判断は出来なくなると思います。
と言って、「ドイツとスペインを撃破したから、日本は既にサッカー一流国なんだ!」と噴き上がるのも、また、違うと思っています。決勝トーナメントを勝ち抜けていない事実は、2002から変わっていないので。
(あとは・・・、サッカーの実力とは全く別種の政治力を十全に活用し、唯一無二のチャンスで決勝トーナメントを勝ち抜いた、という実績を作った韓国をどう評価するか、でしょう。
スポーツの世界のみであれば論外であっても、国際政治の一部と捉えれば、あれはあれで正しかった、と考える人がいても良いので。
無論、個人的には唾棄すべき事態だったし、日本はそういう手段で勝ち上がって欲しくはない、と思っていますが、でも、本当に国際政治の舞台では、平然と同じ事が行われてますよね。脱炭素も、EVも、その他色々と)
あ、もう一つ。
国民は、セルジオ越後さんになっては、ダメだと思います。
もちろん聞くべき意見はあるものの、セルジオ越後さんは、
ぼくの かんがえた りそうの にほんだいひょう!
に終止しているとしか、思えない方なので・・・。
プロ野球なら、大物巨人OBこと廣岡さんも同じ感じですが、廣岡さんは監督として結果を出されている方なので、まだマシ。(^^;;;
イギリスの地政学者のマッキンダーは、世界の
覇権戦争の歴史は、海洋国家(シーパワー)と
大陸国家(ランドパワー)の間で起きてきたと
説き、イギリスのような海洋国家は、
ユーラシア大陸を統一した大帝国(ハートランド)が
脅威となると説いた。何故ならば、大陸を統一した
ハートランドは、必ず海洋に進出すると説いた。
マッキンダー地政学を受け継いだアメリカの
地政学者のニコラス・スパイクマンは、
ハートランドを海洋進出させない為には
ユーラシア大陸と海洋国家の狭間にある
リムランド(ユーラシア大陸を囲むベルト地帯。
この場合、地理的狭間だけではなく政治的狭間も
入る)を政治的影響下に置かなければならないと
説いた。つまり、リムランドを政治的影響下に
押さえた方が世界覇権に近づく、ということらしい。
現在、海洋国家と大陸国家が
グローバルサウス(リムランド)の政治的
取り込みでシノギを削っている。
マッキンダーとスパイクマンの地政学的な
覇権争いの読みは恐ろしく当たっている。
そう考えたら、サウジアラビアとイランが
中国の仲介で手を握ったことは海洋国家にとって
マイナスになった。バイデンはトランプの
中東政策を引き継ぐべきだった。