韓流ドラマと「親韓派」

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 朝日の紙面を見てから、リンク貼ってます。笑

韓流番組、なぜ増えた? TV局「自前より安い」・韓国「輸出」に力
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201109200107.html

 根本原因は日本のテレビ局&制作会社の国際競争力が落ちているから、という主張です。
「国産番組頑張れ!」と、高度成長期の通産省の如き国威発揚記事とも読めます。

 本紙ではかなり小さい枠だったのですけど、その割にはかなりコンパクトに事実関係をまとめ、的確に批評をしているのでは?重要な事実が抜け落ちている以外は。

 え?タレントの高岡蒼甫さんの名前が出ていない?
 フジテレビ前のデモを報じてくれただけで私は良いので、そこは気にしませんが。
 まあ、本人が謝罪している発言のことですし、無理にとりあげなくてもという気もします。

 それより大事なこと。同記事は一九九九年からの流れを振り返ってます。
 韓国が文化産業振興基本法を制定して、輸出に力を入れたのが大きいと読めます。
 もちろん、正解。部分的には。

 ではその一九九九年の韓国大統領は?
 金大中です。
 これでもかと北朝鮮への宥和政策(太陽政策)を推し進め、あげくはノーベル平和賞までもらった大統領です。
 それが何の関係が?

 ないかもしれませんね。別にここで「韓流ドラマは、韓国、そしてその背後にいる北朝鮮の間接侵略の一環なのだ」などと立証したい訳ではないので。
 でもこれだけは確実に言えます。
 朴正煕や全斗煥の時代(一九六三〜八八)には、絶対に日本で「韓流ドラマ」なんて流行らないどころか、まともに放映もできないのでは?

 どういうことかというと、その頃の韓国は「悪の帝国」「ファッショ独裁者の支配する国」「非民主的な軍事政権の暗黒社会」というのが日本のマスコミの定番でしたから。
 もちろん、朝日新聞を筆頭に。

 この重要な事実から思いをはせると、親韓派が左になるって、隔世の感です。その頃の日本で「韓国好きです」と一言でも言うものなら「右翼」「極右」「ナショナリスト」「ウルトラナショナリスト」「民族派」「タカ派」「ファシスト」「軍国主義者」「殺人鬼一味」「独裁者の回し者」「利権屋」など、要するに「悪い奴」のレッテルを貼られましたから。ついでに岸信介さん限定で「妖怪」というレッテルも。岸さんと盟友のフィクサーである矢次一夫さんは「怪物」の称号も。てな感じの時代でした。

 日本の親韓派、旧派と新派に分けた方がよいかもしれない。
 事実上の建国の祖である朴正煕とその後継者の全斗煥的な質実剛健な人々との友好をはかる日本人を旧派。
 それ以降の「太陽政策→韓流ブーム」的な、一見ソフトな実は何も考えてないだけの(そこに敵が乗じる隙がある)親韓派を新派として。

 私はもちろん旧派です。
 ということで、次回は「旧親韓派」のボヤキを。

 これくらい身近だと書き込みやすいかな。(独り言)

「韓流ドラマと「親韓派」」への0件のフィードバック

  1. 倉山先生
    こんばんは。
    >これくらい身近だと書き込みやすいかな。(独り言)
    要らぬご配慮をさせてしまったようです。申し訳ございません。
    確かに、この砦はリテラシーが高く、一般的にはちょっと書き込み難いかもしれません。僕自身がそうであったように。
    が、それもこれも、主要因は、現在日本人の知性の劣化に起因するものであって、先生におかれましては、全くお気になさらずご自身の思うがままに必要であるとお考えになられる事柄を淡々とご投稿頂ければよろしいのではないかと僭越ではございますが、僕は思います。
    リアクションに困る方がいる反面、真に知性が磨かれる方々もきっと多いと思います。
    逆に変に「大衆迎合」するかの如き砦は、それは砦ではないような気がしますが、如何でしょうか。

    韓流ですか…
    普通の感性の人であれば、真に韓流ファンになると、自然と自国との関係やその国の歴史や慣習、社会性等にも興味を持つはずです。
    しかし、誤解を恐れずに申すと、実際に大騒ぎしている人は、表面的で薄っぺらな与えられた情報を主体なくひたすらただ盲信的に受け入れる傾向が強い人が多いようで、その実、その国のことを何も知らないし、知らないことに聊かの疑問も抱かず、そもそも国という概念がないのかその国も自国の延長のように考えて、その国の人々も自分達と類似する感性と文化的道徳の持ち主であるかのような誤解をしていることに気が付かないようです。
    どちらが、優れているとか良いとか悪いではなく、基本的に当たり前に違うということが解らないようです。
    そして、結果的に自分の祖国のことも知らず、関心さえも持てないのですが、何者からか与えられる流行には敏感で、流行に乗っていると実感することでその時代を生きていると実感出来たり、ある種の充実感のようなものを感じているのではないかと僕なりに思ったりもします。
    人とは、作られた情報に翻弄されるものなのかも知れませんが、僕は、主体なき盲信者にはなりたくないですけど、皆様は如何ですか。

  2. こんにちは。

    >倉山先生・宮崎先生
    昨日は常識を外れた言動をなしすみませんでした。
    以後、気をつけます。

    私も嫌韓流ですが、ただ単に表面上で判断するのでなく
    深く正しい歴史認識と自国との関係をもっと理解しなければいけませんね。

  3. 私のような「俄か愛国者」、特に若い嫌韓派の方などには
    倉山先生がご紹介くださった「現代史」をご存知ない方も多いのではないかと思います。
    歴史を学ばず「今」だけを見ていると見落とす事がたくさんあるのですね。
    今回の先生の記事はアンチフジデモに参加なさった方々にも是非読んでいただきたいなと思いました。
    多くの方に伝えていきたいと思います。

    佐伯様
    いつもドキドキしながら書き込みをさせていただいているのですが
    知性の劣化した日本人の一人としてますます恐縮してしまいました(汗)。
    佐伯様のおっしゃる通り、韓流ブームに限らず「主体なき盲信者」は本当に多いですね。
    私も「判断を放棄し何かを盲信している自分」が居る事に気づき、反省することが多々あります。
    余談ですが韓流ブームで韓国ドラマにはまっていた母が、何故か嫌韓&改憲派になっておりました。
    彼女に何が起きたのかはよくわかりませんが、
    自分の母がただの「主体無き盲信者」ではなかったことがわかりほっとしております。

  4. こんばんは。
    私は韓国のアイドルやドラマには全然興味が無いので、韓流ファンの方々がどう考えているのかはわかりませんが、番組や音楽を通して「好き」になる事は良いことだと思います。なぜならば、韓国の歴史や文化、自国の事を知るにはまずそれが好きかどうか、興味を持つかどうかだからです。たとえば、番組や音楽を通して韓国に興味を持ったとします。するともっと韓国について知りたい、日本とはどう違うの?そう疑問を持ち、考えたり、見たり、聞いたりするから知識が身に付き文化の違いを学ぶことができるのだと思います。そこでたとえ深いところまで調べなかったとしても、周りの韓流ファン、メディアからの情報で得るものはあるのではないでしょうか?韓国人の友人ができればお互い疑問をぶつけ合い分かりあおうとする、そういう経験を通して自分がどう感じるか、そこからどうしていくかだと思います。ブームが終われば自分の中での韓流ブームも自然と終わる、それでも良いと思います。興味はあったけどそれは一瞬のものだった、そう気がつき自分が本当に求めるものへまた進むからです。だから決して、興味を持ったならその過去や全てを知らなければならない、という事では無いと私は思います。

  5. 母は韓流ドラマが大好きで、ペ・ヨンジュンをよりかっこ良く映すために新しいテレビやDVDプレイヤーも購入しました(笑)。8が毎日のように放送している番組やBSで放送しているような番組も録画し、寝る前に見ています。父も影響されて、週末には2人して見ていますが・・・。
    自分の考えを持った上で観賞しているのかというと、いささか不明ですね。
    興味を持ってはいるものの、それ以上のことは何も考えていなさそうなので、母は新派といったところでしょうか。
    今度実家に帰った時はその事について親子で議論してみます。

    ちなみに僕は大嫌いですよ、韓国人w
    犬は食べるし民度は低すぎるし生理的に受け付けませんね。
    何よりスポーツ人として、2002年日韓ワールドカップの時のあの惨劇は一生許しません。
    ↓2002ワールドカップ韓国の悪行↓
    http://www.youtube.com/watch?v=y–hf4ZYMlM
    男だって全然イケメンじゃないですよね。
    「整形時代」とか「バKARA」の生足は目を見張るものがありますが、日本の30代前半の女性の方がムラムラします。
    可愛さも兼ね備えている日本の女性こそ最高です(笑)。

    あれ?このコメントの趣旨が迷子に・・・。

  6. alex さま
    レスありがとうございます。
    僕も、実はどきどきしながら書き込みしてるんですよ(笑
    僕の場合は、書き込みをする時に、自分の実力以上にカッコつけたり、虚勢や見栄を張ったりしないようにしています。
    書き込みの目的は、あくまで砦の応援と国民同胞との連帯ですから。
    すると不思議と変に自分を守ることもなくなりました。

    原則として、民主主義においては、国民の民度や知的水準・知性以上の政治水準を達成することはできないという理由から、社会人として責任ある知性を持つことは国民の義務だと思っています。
    それに同じくして、祖国の未来へも国民は等しく責任を負っていると思います。
    ですから、全ての政治責任の帰着は国民にあり、それ故に国民は義務において、知性を磨くべきだと思いますし、何より知性を求めること自体が、人生を豊かにしてくれるとも思っています。
    偉そうに言う僕は、薄学ですから、死ぬまでにはそれなりの責任ある知性を得たいと只今努力中です。

    お母様のお話ですが、意見の相違からケンカなされることも多いと以前、貴殿のレスを拝読したように記憶しています。きっと、こういった地道な議論からお母様もご自分の眼を見開いてお考えになられた結果なのではないでしょうか。
    一般人が自分で出来る政治的活動は、まずは「身近な人達で小さく団結力のあるグループを作る」ことだろうと思いますので、この一点でも目的は達成できてますし、家族内での意見交換する機会も増え、結果会話も増えて良いことずくめだろうとお察しします^^
    最後に、僕は相当な親韓派です、実は。
    先生の定義では旧親韓派です。ただ、現在のようなけじめのない交流はお互いに不幸なだけですから、まず、けじめから改善すべきと思います。
    そして、脱亜論の対象国が相手だけに新韓派でいる為には、自国の強い国力が本来は必須でしょう。
    要は、我が国は絶対的に強くなければ、新韓派ではいられないのが現実ではなかろうかと思います。現実は、情けない限りですが…
    また、多くの政治的課題の発端は、日本発の情報で、その情報がマッチポンプになっている一面は否めないですから、相手の批判よりもまずは、我が国内を正したいですね。
    しかし…同じ親韓でも、この旧派と新派の溝はマリアナ海溝以上に深そうです…。

  7. 佐伯様
    >ご自身の思うがままに
    書いたら、悪意!悪意!悪意!で収拾がつかなくなります。笑

    >書き込みの目的は、あくまで砦の応援と国民同胞との連帯
    といって行動してくださる方が一人でも増えることを願っているのですけど。

    >同じ親韓でも、この旧派と新派の溝はマリアナ海溝以上に深そう
    美月とかわの書き込み見てるとわかります。笑

    美月様 かわ様 三島様
    日本の大学生の弱点。二人の大学生がいてもモノローグが二つ並ぶだけでダイアローグにならない。
    ということで三人でこの話題で盛り上がってください。
    「盛り上がる」能力は重要ですので。

    alex様
    だからなぜ書き込むだけで「ドキドキ」するのですか。苦笑
    >歴史を学ばず「今」だけを見ていると見落とす事がたくさんある
    >アンチフジデモに参加なさった方々にも是非読んでいただきたい
    わが意を得たりです。

  8. 美月様
    先生の記事の趣旨からずれたレスで申し訳ありません。
    しかしお伝えしたいと思うことがあり、横からレスをさせていただきました。
    ブームがある、興味を持つ、ブームが去る、興味が失せる、また新しいブームに乗る・・
    動くものに反応する爬虫類がごとき反応を続けていればいつか
    「本当に求めるもの」にたどり着くことができるのでしょうか。
    「流行っているから」「テレビや雑誌でよく特集をやっているから」ではない
    ご自身なりに考えた「好きになる理由」というものがあり
    ブームが去った後でも「やっぱり好き!」と興味を持ち続けることができる方の方が
    「本当に求めるもの」にたどり着くことができるのではないかと思います。
    若い方には、与えられたもので満足するのではなく、
    ご自分が満足できるものを主体的に自ら求めていただきたいと願っています。

    佐伯様
    お優しいお言葉ありがとうございます。
    お陰様で、しつこい上に面倒くさい娘だと言われつつも
    少しずつ政治や歴史の話に興味を持ってもらえるようになってまいりました。
    と言いましても、砦で学ばせていただいた知識ばかりなのですけど。

    >民主主義においては、国民の民度や知的水準・知性以上の政治水準を達成することはできない
    わたしもそのように思います。
    被災地で大規模な略奪・暴動が起きなかったことや自衛隊のみなさまの献身的な救援活動などから
    「日本人の民度は世界最高レベルだが政治は最低レベル」とおっしゃる方が多いですが
    それは果たしてそれらは本当に国民全体の民度や知性が高いという事の証左となり得るのでしょうか。
    などとこの場で憤っても詮無いことですので、わたしも佐伯様に習って
    民主主義国家の国民たる義務を果たす為、今後も努力をしてまいりたいと存じます。

    倉山先生
    先生が9月16日の記事でご紹介くださった河北春秋を執筆された
    河北新報論説委員の相原さまとお電話でお話をさせていただきました。
    相原さまも「増税となれば被災地はさらに苦しくなる。
    何とか別の道がないものかと勉強をしている。」とおっしゃっていました。
    これは思想の左右関係なく、被災地に住む人間としての心の叫びだと思います。
    相原さまには今後も反増税の声を上げ続けていただくことをお願いいたしました。
    また,相原さんからも是非読者の声としてご意見をお寄せ下さいとおっしゃっていただいたので
    近いうちにお送りしようと思っています。
    被災地からの悲痛な叫びが、どうか中央の心ある方々のお耳に届きますように。

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