暮らしの地政学

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 地政学というと、戦後日本では「悪魔の学問」とされます。「神より偉いマッカーサー様」がそう決めたからです。だから日本の学界では「地政学」などという言葉を発しただけで、
悪魔呼ばわりされ、魔女狩りの如く抹殺されます。しかし、現実の世界の指導者の頭の中は地政学で出来上がっているます。日本でも戦前までは、国家の指導者の頭の中は地政学で出来上がっていました。

例えば、「地中海」「川中島」は固有名詞の前に、一般名詞です。
 用例一:瀬戸内海は地中海だ。
 用例二:足立区は川中島だ。

 日本は外国との戦争が少ないなどと言われますが、朝鮮半島が日本に敵対的になれば、必ず戦います。

 白村江の戦い、元寇、朝鮮出兵、日清日露戦争、朝鮮戦争、とすべて朝鮮半島が舞台です。
一番大事なのは、大陸国家が朝鮮半島の39度線(38ではない)から南下したら、日本を守るためには戦うしかない、これは法則です。逆に、海洋国家が鴨緑江に迫れば大陸国家は同様に戦うしかないのも法則です。
 マッカーサーは朝鮮戦争でこれを嫌と言うほど思い知らされました。
 このような土地という、動かせない条件から導き出される法則(テーゼ)を蓄積する学問が地政学です。

 現代でも国家指導者は地政学を分かった上で露骨には口に出さずに、外交言辞(きれいごと)で交渉します。
 日本以外は。東アジアの大国は、米国・中国・ロシア、関係国は日本・韓国・台湾・北朝鮮ですが、日本人のみ外交言辞を本気で口走って、周辺諸国を唖然とさせます。(日本人でも極一部の例外はいますが)

 圧倒的多数の九条を信じている人「韓国さん、大変ですねえ」
 いわゆる保守派「うちは中立国ですから、戦争頑張ってください」

 おそるべき当事者意識の低さ。
 こんな日本人に体を張って「目を覚ませ!」と警告している人が一人だけいます。

金正日です!

「日本は100年の宿敵」 制裁には報復で対応と北朝鮮
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100608/kor1006081109000-n1.htm

 将軍様、そんなに日本が好きなのか?「お前達は当事国だぞ」と言ってくれている以外の何者でもない。
 拉致被害者を一人残らず帰してくれたら、滅ぼすのを待ってやらんでもないが。日本人も鬼ではないので、何が何でも戦争したい訳ではないので。特に私なぞ、「対北戦争」反対論者ですから。⇒6月5日の記事をどうぞ。
 まあ、拉致被害者を全員返したところ、誰かさんの責任が問われたり、実行犯である軍だか秘密警察だかよくわからん誰かの権力基盤が崩壊しょうが、そんなことは我々日本人の知ったことではありません。

 真面目な話、我が国の政府は拉致問題をどうする気だか。。。

 ところで、菅総理が「参議院選挙の勝敗は50議席」と言っているのに、
 高嶋良充参議院民主党幹事長(自治労の利益代表)は「60議席。単独過半数!」
と勝手に吊り上げている。
 トカゲの尻尾きりをされた小沢いっちゃん(小沢自治労=じっちゃんから用済み格下げ?)が哀れに思える。(とか言いながら、29日の記事にレスをつけておきました)
「小沢はずし」の真偽などもはやどうでも良くて、
「日教組・自治労の温存」こそが問題では?
 輿石会長も代表代行就任を拒否したらしいですが、要するに「お前の言いなりにはならん」
という意思表示をして、菅総理(党代表)が屈服したということで。

 それはさておき、白川方明と羽毛田信吾は討伐されるべきである。

「暮らしの地政学」への0件のフィードバック

  1. 地政学は重要であるというのはまじめな議論をしている人からはよく聴くのですが、では一国民レベルでどうやって知るべきかとなるとてんで見当がつきませぬ。
    砦の将来的な展望として、これは読んでほしいという文献の紹介ははほしいかなと。

    シーレーンと世界地図をつきあわせると、台湾、フィリピンの動向が重要だと普通にわかるものですが、大窮状に陥った人やイラ菅シンガンスのファンの人にはわからない人もいるようです。

    地政学といえば、白村江の戦い以降、大和朝廷は唐との交流経路を失ったことを注目すべきです。結果殆ど博打のような派遣と、人材の損失、また登用という名の人質化も招きました。阿部仲麻呂、井真成あたりは、おそらくそういう性格も持たされたのでしょう。

  2. いや〜、将軍様が本当に慈悲深いお方ですね。
    拉致被害者が全員帰国して洗いざらい問題が解決したら、今の極東アジアのとある島国の政権の権力基盤も崩壊するでしょうね。
    いや〜、隣国の政権まで守ろうなんて本当に将軍様は慈悲深いお方だ。
    マンセー、マンセー。

  3. 南の拡声器を砲撃すると言ったら、ハンナラ党大敗で南鮮の大統領が、腰砕けになってしまいました。米国も本気で戦う気はなさそうです。安保理も露と中共の拒否権で制裁などできないでしょう。

    すべて彼らが戦う気構えがないことを、北の将軍様は見抜いています。だから「天安」を撃沈したのでしょう。軍事的にみれば雷撃技術は認めますが、戦略的には稚拙な攻撃です。なぜそれでもやったか。それは反撃されることはないと踏んでいたからに違いありません。南が反撃することを前提なら、二度とない攻撃機会に単発的な攻撃などしません。それこそ総攻撃で、南に反撃の機会を与えないと思います。今頃、漢江を渡河されてソウルは包囲されているところでしょう。

    でも南はせっかくの機会を生かさず自衛権を発動しませんでした。在韓米軍も同じことです。そんな意思も度胸もないことが見抜かれているからです。だからこそ北は安心して火遊びに興じられるのです。

    失血を恐れるものは、失血を厭うものに勝てません。

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