最近の皇室論への補足

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 私は良く知らないのだが、奉祝曲を歌い踊ったEXILEのボーカルの方、普段はサングラスがトレードマークで絶対にはずさないそうな。今後は是非ともサングラスをはずさないで芸能活動を続けて欲しい。そして誰に何を言われても拒否して欲しい。そしていつか言って欲しいと思う。

 「俺に色眼鏡をはずせと言えるのはこの世で天皇陛下だけだ」と。

 これが現代の婆沙羅だと思う。

 

 さて、小林よしのり氏が『SAPIO』で女系天皇論に賛意を示したことについて。まあ『天皇論』でも言及しているので、驚きはしないが。

 私は彼の問題意識については共有します。また、染色体を持ち出して皇統保守の根拠とすべきではない点に関しても同意します。私が皇統保守を自分の価値観とする理由は、理屈ではいくらでも言えるにしても、根本的には「不滅の法灯」の論理というか感性です。

 今すぐに何とかしなければならない。ではどうするかの方法論が小林氏と私は違います。なぜ旧皇族の復帰では良くないのか、この点に関して女系天皇論者には立証を求めます。

 ちなみに誤解があるようなので補足。旧皇族復帰とは、現在民間人として生活している旧皇族の方々をいざという時には天皇になっていただくことを前提とした制度ではなくして、順序として復帰された(旧)皇族の方々のお子様に皇族教育を施す、という意味です。

 考えなければならないにしても、陛下や殿下の不吉を口にするのは憚らねばならないですし、制度が本質的に何を要求するのかについて誤るべきではないでしょう。

 また詳しくやります。

「最近の皇室論への補足」への0件のフィードバック

  1. >EXILEのボーカルの方
    ATSUSHIですね。TAKAHIROとツインボーカルを組んでる中心メンバーで、よく「亀田興毅に似てる」と言われてる人です。たしかにATSUSHIがグラサンはずしてるところは、Mステでも見たことないですね(最近は歌番組自体が少ないのでよく分からんが)。去年の紅白でも掛けてましたし。さすがに陛下の御前でグラサン掛けるわけにはいかんだろうなぁ。
    あの曲のタイトル「太陽の国」と言うんだそうですが、おそらく聖徳太子を想起したものなんでしょう。歴史を踏まえたなかなか秀逸なセンスだと思います。いつかこの歌を胡錦濤の前で歌ってやってほしいところです^^。

    そういえば、あれは10年前、X-JAPANのYOSHIKI氏が陛下の御前でピアノ演奏をやってましたが、トチ狂った左翼学者が「反体制を旨とすべきロックミュージシャンともあろう者が、天皇のために演奏するのは自己矛盾ではないか」という抗議文を送りつけたということが、当時のチョウニチ新聞に載っていました。まぁEXILEの皆さんも同じ目に遭われたんでしょうね。左翼学者の自己満足と自己顕示欲にいちいち付き合わされるアーティストの皆様にとっては、いい迷惑でしょうねぇ。
    もちろん、現代は自由言論社会ですから、批判をすること自体は悪いことだとは思いませんが、それは相手にも反論する機会があればの話。倉山先生に対して「天皇制は廃止すべきだ。天皇を断頭台に送れ!」というのは、倉山先生がいつでも反論できる立場の人なので一向に構わないと思いますが(←これ別に私がそういってる訳じゃないので、誤解なきよう)、EXILEやYOSHIKI氏がこんなものに反論できる機会などある筈もなく、まして思想を専門に研究してきたプロの学者に反論できる知識もある筈もなく、極めて悪質かつ卑劣な抗議だと思います。

  2. 天皇陛下からEXILEに「健康にお気を付けて、今後もご活躍を」というお言葉が、、、うらやましい!

  3. 新美術館でTHEハプスブルクという企画展をやっていますが、
    ハプスブルク家というのはマリア・テレジアを最後に断絶しているのだそうです。その辺の理由というのがそのまま今回の議論の参考になろうかと思います。

    私見としては、女性皇族の皇室離脱を廃するあたりに解決策があるようにも思います。

  4. 安寧を祈る存在であり雲の上に皇室はあってほしいです。

    自称保守ですら皇室についていろいろ口出しするのはなんか許せないです。

    皇室はいつでも雲の上にあってほしいものです。

  5. こちらに書き込むのは初めてです。
    いつも勉強させていただいております。
    2点、お伺いします。

    >「俺に色眼鏡をはずせと言えるのはこの世で天皇陛下だけだ」と。

    陛下は「はずせ」とはおっしゃらないと思います。
    せめて

    「俺が色眼鏡を自らはずすのは、この世で天皇陛下だけだ」

    の方がよろしいかと。

    もう1点、復帰の可能性のある、旧皇族の方々とは、実際どの程度いらっしゃるのでしょうか・・・。
    SAPIOにはそのことは一切書かれていなかったので。

    初歩的な意見と質問で申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

  6. ふと思い出したのですが、10年前の式典には、森繁久弥氏も列席されてたんですよね。たしかゴー宣にもその時の様子が描かれていたのを覚えています。森繁氏が高齢ということもあって特別席が用意されていた様子を、随分と羨ましそうに語っていました。
    あれから10年、20周年式典と時を同じくして亡くなったというのは、何か皮肉なものを感じます。
    ご冥福をお祈りします。(−人−)合掌

  7. サブマリン様
    お初にお目にかかります。今後とも書き込みをよろしくお願いします。

    >「俺が色眼鏡を自らはずすのは、天皇陛下の御命令があった時だけだ」
    の方が、確かに上品は上品ですね。(汗)
    ただ、叔父さんの息子さんのカキコミにもあるように、ロックミュージシャンが普段と違う正装をするだけで「あいつは普段反体制的なくせに」という、それこそ色眼鏡を向けられかねないですから。
    何を保守するのかがわからなくなっている今の時代、ロックミュージシャンのようなまさに婆娑羅な人がこういう内容の発言をしてほしいな、との考えでした。今でこそおとなしい文化の代表のように言われる茶道や生花も、南北朝時代には、反体制かつ流行を先取りするロックな存在でしたから。ニュアンスとしては「婆娑羅=ロック」です。
    ちなみにバサラ大名の代表としてよくとりあげられる佐々木道誉などは、妙法院御所を焼き討ちにしたことだけがよく取り上げられますけど、室町幕府の宿老としては朝廷との交渉担当でした。

    >旧皇族の方々の御人数
    正確にはわからないです。今は民間人の方々なので。
    あと、数え方にもよりますので。
    例の小泉内閣の論議の時に聞いた話だと、該当される方々は10人くらいだったと記憶しています。
    ご参考までに以下を。
    http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050731A/index3.htm

  8. >サブマリン様
    はじめまして。今後ともよろしくです^^。
    >陛下は「はずせ」とはおっしゃらないと思います。
    たしかに陛下御自ら「はずせ」とは言われないでしょうし、そもそも言える立場でもないでしょうね。ただ、これはATSUSHI氏自身の心得の問題と捉えるべきでしょう。
    それともうひとつ考えるべきは、陛下は歴史に裏付けられた威厳の体現者であるということ。すなわち、「別に命令されているわけではないが、陛下の御前ではいつもと違う儀礼を尽くさなければならないように感じる(より平たく言えば、無言の命令のようなものを感じる)」ということもあるのでしょう。何せこれは先帝の時の話ですが、「世界の王」こと王貞治氏や、「手負いの金メダリスト」山下氏ですら陛下の御前では緊張のあまり固まってしまったぐらいですから。

    EXILEの「太陽の国」は、式典限定曲のため今後演奏されることは二度とないそうです。個人的には好きな歌なのでもう一度聴いてみたい気もするのですが、奉祝曲というオーソリティーを保つためにはその方が良いのかも知れませんね。確かにオーソリティーにこだわるのは馬鹿馬鹿しいことかも知れませんが、それを言い出したらそもそもオーソリティーなんて成立しませんから。

  9. 先生は旧皇族の方のお子様に皇族教育を学ばせると書かれていますが、教育というのは親から教わることが一番重要だと思いますが、特に中学受験は家族ぐるみでの勉強になりますし、そうなると旧皇族のお子様に皇族教育をするのに旧皇族の方が皇族教育を受けていないのでは教育をするのは難しいのではないでしょうか?皇族教育と中学受験を同等に考えるのは間違っているとは思いますが、塾の存在だけでは中学受験は間違いなく失敗しますし。

  10. 徹夜作業中なので即レスします(笑)。
    皇族の方に、今の教育内容での日本の中学受験・高校受験・大学受験をさせるべきではないです。本当のことを言うと、欧州の貴族のように、超一流の家庭教師を揃える方が大事です。日本人で無理ならば外国人でも構いません。そのためには予算が必要です。教育と外交に金を惜しんではいけません。(なお、軍事と福祉は惜しまざるを得ません。無限に必要なので)
    最近、眞子さん(←「〜さん」は現代京都弁です)がICUへのご入学が決まりましたが、限界でしょうね。キリスト教はどうかという議論もあるでしょうが、ICUは入学試験も授業内容も戦後日本特有の偏差値ヒエラルキーと別次元に存在しているというか、正確に言うと欧米の大学の教養部とその下部学校なのであって、日本にあるけど日本の学校ではないような学校ですので。
    とにかく、皇族方に必要な教育は「帝王教育」です。受験勉強など百害あって一理ありません。一般庶民ですらそうなのに、ましてや皇族の方々においてをや。
    ちなみに「帝国憲法講義」は「帝王教育」の材料のつもりでいますよ。

  11. 〉志木さとしさん
    教育と一言でいってもそれはいろいろあります。学校の教科書や受験で使うようないわゆる「お勉強」もあれば、大学で本来するべき知的教養である「学問」もあるわけです。教育とういのは後者を従するべきではないでしょうか?
    前者が全く必要出ないとは言いません。基礎知識として必要なこともあるので。私は高校卒業まで体育会系だったのでどちらにも疎かったのですが、大学に入ってからどちらも少しづつですが学んできました。今の時代は社会で実践できるようにと前者の延長線上にある「実学」が重要視されている時代ですが、これは深みがなく実につまらないものだとおもいます。それと同時にマニュアル的で実の応用が利かなく生ものでである社会で実際は通用しづらいのでなはないかと思います。私はある方に言われてマキャベリなどのいわゆる学問にあたるような本を読みましたが、正直な感想としましてそちらのほうが面白いし、社会で通用するのではないかと思いました。理由としては何と表現すればいいのかわかりませんが深みがあるというか、思考能力がつくと思います。
    いざとう時の応用力とかがつくのではないかと思います。毎週90分×15回の大学の授業よりも100ページの本を昼休みがてら読むほうがよっぽどいいと思います。日本人に足らないのはそういうところではないか?とも思います。倉山先生の言う「帝王教育」というのもそういった「学問」の一つではないでしょうか?

  12. 一度、民間企業に勤務された方が天皇になるのはありえないでしょう?!
    天皇に御成りになる方は、生まれたときから天皇としての教育を受けないと…
    敬宮愛子内親王が旧皇族の方とご結婚して、その子息がいづれ天皇に御成りになるというのが、現憲法にも皇室の慣わしにも添ぐう形になるのかな!(という可能性もなくはないという話です。)?

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