久しぶりに清々しいニュース。
山口大教授が母校早大に「博士」返上していた 小保方問題で「持っていることが恥ずかしい」「無価値」
小保方騒動、チャンネルくららでは何度か言及したが、
あれは「小保方を三回死刑にして当然」の話。
STAP細胞があるかどうかの事実問題ではなく、実験を再現できなかった過程が問題。
それを「もしかしたら本当にあったら」とか言っている時点で学問的訓練を受けたことがないと自白しているようなもの。
さらに陰謀論と結びつけるとなると、もはやかける言葉がない。
小保方騒動は、本人が「三回死刑」なのは自明の前提として、早稲田の大学認可を取り消すかどうかの話。
山口大学の坂井伸之教授は去年の7月17日の早稲田の発表を受け、27日に返上したとか。
学者としての矜持だと思う。
私より大学の世界のけもの道を知っている人間ってそうそういないと思うし、だからこそ大嫌い。
だいたい、○○○教授が○○大学で教授をやっている時点で、
日本の大学のレベルなどわかってしまうでしょ？
っていうと、○○○に特定ひとりどころではなく入ってしまうのだけど（失笑）。
そうした中、坂井教授の行動には清々しさを感じる。
どういう心境か、具体的なことは知らないが、
学者が博士号を捨てるって、大変なことだということは知っているつもりなので。
小保方騒動、本人にも中途半端な処分だし、
早稲田関係者の誰かが処分されたという話も聞かない。
理研で自殺者が一人出たのはともかく、早稲田は自浄能力を発揮したのだろうか。
物理的に死人を出せとは言わないけど、大学認可資格返上をかけて粛清するくらいのことができなければ
社会で生きていてはいけないだろう？
まともな国ではそれを「大人の態度」というが、
日本では現時点で体制側にいるやつの立場を「大人の態度」と言うらしい。
学界にいた時代は、「滅びてしまえ」とおもっていたが、中には気骨のある学者もいることを知っている。
一度、焼け野原にしなきゃ駄目かもね。
学界も、日本も、えとせとら。
坂井教授の行動、間違いなく「大人の態度」ではないし、
実際に誰も得はしないだろう。
でも、矜持と気骨と清々しさを感じた。
私に評価されたくらいでうれしくはないだろうが、気持ちは伝えたい。