巨大な敵を相手に最後まで戦い抜いてくださった倉山塾生の皆さん。呼びかけに応じてくださった皆さん。
ありがとうございます。
結果は残念でしたが、日本を滅ぼしたい勢力、敗戦国のままの日本を食い潰したい勢力の心胆を寒からしめるには十分だったでしょう。
これで「戦後レジームの脱却」は絶望になりました。もしできるとするならば、お手並み拝見としか言いようがありません。
誰かの言葉ですが、「みみっちい希望」など持つべきではありません。既に与党を壟断している公明党は増長の限りを尽くし、マスコミは安倍おろしの牙を隠していません。これで政権の求心力を維持できるなら、お手並み拝見といきましょう。
今は、木下康司財務次官の手腕を称えるしかありません。ある種の尊敬すら抱いています。木下次官やその背後にいる勢力は「後が無い」と必死でした。見事なまでに保守陣営は隙をつかれました。それに引き換え、自由民主党の議員たちの自主性の無さと白痴ぶりは何なのでしょう。
ただ、安倍さんには、少しの間だけ良い夢を見せていただいたな、と感謝の気持ちしかありません。安倍さんだからこそ、ここまでできた。他の誰がここまでできたでしょうか。
おそらく、私はしばらく経済と現実政治に対して発言することはないでしょう。
国際連盟脱退、支那事変、そして対米開戦。どうして日本人は同じ過ちを繰り返すのでしょうか。今回も「決まったことだから」とあきらめてしまった人がどれほど多かったか。どうして運命を切り開こうとしないのか。
世の中の人は、「どうして消費税の増税にそこまでこだわるのか」と思うかもしれません。しかし、デフレ不況下での増税は人を死に追いやる、これは歴史の事実です。もしかしたら一万人の自殺者が増えるかもしれない。一億人の運命からすれば小さなことかもしれない。しかし、すべての希望を奪われた人にとって、もう明日は無いのです。「次」や「後」のことなど考えられないのです。
私が言えるのは「とにかく三年間、生き抜いてください」ということだけです。
すべてを失った人たちの気持ちはわかるつもりです。
その人たちからの責めは負いましょう。
ごめんなさい。
運命は厳しい。しかし、少なからずの人が目覚めてくれました。そして、誰が本物で、誰が偽者か、わかりました。
早ければ来年、遅くとも三年後まで生き抜けば必ず反撃の好機は訪れます。
今日は負けましたが、明日は負けないために、今は正しいことを学び、力を蓄えましょう。
重ねて。
倉山塾には無傷の者は一人もいない。
巨大な敵を前に一歩も引かなかった。
誇りに思います。