備忘:秦郁彦著作読書録

LINEで送る
Pocket

人間の評価に100点も0点もあるはずがない。
ところが、この人を神の如く持ち上げる人がいるので、読んだことがある本の一言感想だけ書いておく。

『軍ファシズム運動史――3月事件から2・26後まで』(河出書房新社、1962年)
→代表作だが、題名からして間違っている。

日本国際政治学会太平洋戦争原因究明部編『太平洋戦争への道』4、6巻(朝日新聞社、1963年)
→批判するにしても読んでいなければならないとされる研究。

『太平洋国際関係史―日米および日露危機の系譜 1900-1935』(福村出版、1972年)
→この人の中では最高傑作と思っている。古本屋にあれば、値段がいくらでも買い。

『昭和財政史 終戦から講和まで(3) アメリカの対日占領政策』(大蔵省財政史室編、東洋経済新報社、1976年)
→大蔵省時代のちゃんとした仕事。

『史録日本再軍備』(文藝春秋、1976年)
『八月十五日の空―日本空軍の最後』(文藝春秋、1978年/文春文庫、1995年)
『太平洋戦争航空史話』(各:全2巻、冬樹社、1980年/光風社出版、1984年/中公文庫、1995年)
→この三冊は読んだことないが、軍事専門家からは高い評価を聞く。実は航空機マニア。

『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』(戦前期官僚制研究会編、東京大学出版会、1981年)
→手元に置いてなければ日本近代史研究者ではないと言われたもの。

『南京事件―「虐殺」の構造』(中公新書、1986年、増補版2007年)
→世紀の大駄作。すべてがダメ。

『日本陸海軍総合事典』(東京大学出版会、1991年。第二版2005年)
→手元に置いてなければ日本近代史研究者ではないと言われたもの。

『盧溝橋事件の研究』(東京大学出版会、1996年)
→部分的に使えると思った記憶があるが、それがどこか思い出せない。

『慰安婦と戦場の性』(新潮選書、1999年)
→韓国人やパヨクへの批判は正当として、実証できているかどうかは知らん。

『靖国神社の祭神たち』(新潮選書、2010年)
→悪くないが、何をやりたい本かわからなかった。

『陰謀史観』(新潮新書、2012年)
→耄碌したか。論外の駄作。歴史家としての二重基準が甚だしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA