表題、飲み会でやるたびに受けているので、公開。今週末の倉山塾帝国憲法講義に来た人には、固有名詞と数字を教えます。笑
愛国保守商売の基本要素は四つ。
一、教祖
二、信者
三、ネットのプラットフォーム
四、出版
まず、「愛国保守商売」をやろうと思ったら、自分が教祖にならなければならない。なる方法は一つ。思い込む。心の中で呪文のように、「俺は保守だ」「俺は愛国者だ」「俺は日本を救うメシアだ」「俺はこんなところで終わる男じゃない」「おれはすごいんだ!最強だ!」と唱えましょう。根拠?そんなものを求めている時点で信念が足りません。もっと、まっとうな商売をしましょう。
次に、教祖と言えば信者です。何を言ってもやっても許される信者を獲得しましょう。言論の一貫性など気にしないからこそ、教祖であり信者なのです。お客様は神様ですが、多神教です。多神教の神々に君臨するから信者なのですが、信者の皆様がいなければ教祖はやっていけません。
その信者を現代社会で手っ取り早く囲い込む手段はネットです。何らかのネット媒体を確保しましょう。
ネットで知名度を売ったら、出版です。可能な限り格式が高い出版社を選びましょう。ネットのプラットフォームを中心に、売りまくりましょう。
と、ここまで書いて、「それ倉山満のこと?」と思った人もいるんじゃない? 安直に、「教祖=倉山満」「信者=倉山塾生」「塾生とチャンネルくららの視聴者に本を売りまくっている」と誤解している人も多いから、こんなこと書いているので。
マニュアルとしては、これに続きがある。
一の教祖の活動の中心は、地上戦と空中戦の二刀流を心がけるべし。地上戦とは講演で、空中戦とはツイッター。私の場合、前者は極力断っているし、後者に至っては手も触れていない。
二の信者囲い込みの手法は、私塾・有料メルマガ・ブログやFBなどのオフ会を組織化・シンクタンク・本業の大学教授として学生をこき使う・シンクタンクを作って公開情報を高額で売りつける上客・情報商材を売りつけるお得意様・マルチ&ネットワークビジネス、などなど。途中から合法性スレスレだけど、もちろん私は道徳的におかしなことはやっていない。それを全部一緒にされても困るとしか言いようがない。
三に関しては決定的で、愛国保守商売マニュアルでは、「自分のチャンネルは持つな!」「他人のプラットフォームに乗っかれ」が鉄則です。ちなみにチャンネルくららは文化事業という目的がある。色んな経緯をたどったけど、結果的に「ネットを見て満足するだけでなく、ちゃんと本を買って読む読者層の開拓」というチャンネルになった。
四も、「目の肥えた読者層の開拓」という目的でやっているのであって、倉山満みたいな「年に12冊がノルマ」なんて絶対にやめた方がいい。その瞬間、ホームランバッターにはなれないので、私はリーディングヒッターの道を歩んでいるので。
それも色んな理由がある。この出版不況の時代、本で生活できている作家が何人いるか。「愛国保守マニュアル」としては、「ほどほどにしておけ」が正解。
以上はハードウェアの話だけど、まっとうな商売をやりたい人にも参考になると思う。
ここからはソフトの話。あえて、粗悪な同業者の手口をばらす。
一、目の前の客が気持ちよくなることだけを言え!
二、過去の発言との整合性など気にするな!
三、言論の正当性など気にしないバカ層を対象にしろ!
四、本気で社会をよくしようなどと考えるな!
これを読んだ人は、本物と偽物を見抜ける、目の肥えた観客になってください。悪用した場合は、自己責任で。
このマニュアルに則ったフィクション小説(笑)を、古谷経衡さんが『愛国奴』という書籍で書かれておられますね。
> 結果的に「ネットを見て満足するだけでなく、ちゃんと本を買って読む読者層の開拓」というチャンネルになった。
これが一番、素晴らしいです。
財務省ダービーのような危険な番組から、日本人の教養としての特撮やアニメを語る番組まで、幅広く網羅しているのは、本当に頭が下がる思いです。(礼)
倉山先生、お疲れ様です。昔、ある悪徳投資家が、信者と書いて儲けると読むといっていたのを思い出しました。自分は別に何と言われようが倉山先生への尊敬は変わりませんね。自分はずっとラスボスみたいのがいてそいつを見つければいいと思っていましたが、先生のおかげで反日ウイルスみたいなものが様々な分野にはびこっていてその時々で最も有害なものに対応するしかないということに気づきました。