田母神さんの事件、最高裁判決を受けて

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田母神被告の有罪確定へ=都知事選で運動員買収―最高裁

倉山塾としては保守業界の裏切り者によって檻の中に落とされた田母神さんを救出するとの目的は果たしているので、特に何もしない。

この見出しだけだと、誤解する人もいそうなので、簡単に解説。まずは事実のみ。

・2014年、東京都知事選に田母神俊雄さんが出馬、落選。

・その際の政治資金に関し、「横領」と「公選法違反」で田母神さんが検察の捜査を受ける。

・「横領」に関しては、不起訴。この件に関する名誉棄損で、民事裁判中。

・「公選法違反」に関しては、最高裁まで争って有罪。

さて、有罪とのことだけれども、一審で懲役1年10か月(求刑は2年)、執行猶予5年の判決。これを最高裁が支持した。

刑事事件において執行猶予は、形式的にはもちろん負けだけれども、実質的には勝利。刑に服さなくて良いので。タモサンの場合、特に失うものは一つしかない。しかも、執行猶予なのに求刑から2か月削るのは異例。むしろ、検察官の方が立場がないのでは?

では、その失うものとは何かというと、名誉。刑に服さなくても良いとはいえ、有罪と言うことは犯罪者の烙印を捺されることとなる。「やってもいないことで犯罪者にされるのを、黙ってみているのはいイヤだ」と言うことで、タモサンは最高裁まで争ったが、受け入れられなかったということ。

しかし、日本の保守と言う連中は冷たいねえ。そして妙なところで温かい。

都知事選の時はおバカの見本市のようにタモサンを持ち上げたくせに、結局、タモサンを見捨てなかったのは倉山塾とあと誰?これが冷たい理由。

一方で、タモサンを利用するだけ利用して、嵌めた奴には「大人の態度で付き合ってあげる」という倫理観。これが“温かい”理由。

ご用心、ご用心。

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