緊急復刊だそうだ。
著者は昭和41年大蔵省入省。阪田内閣法制局長官や二人の国会議員(中山恭子、成彬夫妻)と同期。武藤敏郎氏が次官になった年で、花の41年組。他に不祥事で次官候補二人(中島・長野)が失脚した年次でもある。他庁の次官も含め5人の次官を輩出。著者自身も国土庁事務次官。
この本でおもしろいのは、「上司を育てよ」とか、役人と言うより、官僚の心構え。頭がいい東大での上司を操れたら、政治家なんて簡単に操られるわな、と思えてくる。苦笑
単なるイエスマンではない官僚像を知るのに最適。
一番笑ったのは、主計局入りを決めてくれた上司に対し、著者が「体力に自信ないんで主税局でいいっす」と断り、上司が「おれがどんなに苦労したと思っているんだ?」とキレる場面。
再刊版で、入っているかどうか、あとで本屋に行こう。
倉山先生
早速購入しました。これはなかなか名著ですね。
主計局を断る一節も、ちゃんと入ってましたよ。