権力と先例 第81話 井上毅の准后に関する議論を駁す(倉山塾メルマガより)

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これは理屈以前の話。
「真善美」に対し「偽悪醜」

「真偽」「善悪」は論理だけど、
「美醜」は、その論理の根幹となる価値観。
社会科学や自然科学は
ある価値観に基づいて合理性を議論するけど、
人文科学は
その価値観そのものの合理性を議論する。

では、
パリ五輪の開会式で
自分の生首を抱えたマリーアントワネットが登場する。
それが合理的か?
理屈をつけて弁護できても、
美しくない。

フランス人はフランス革命を正当化しないと
今のフランスの正当性を説明できず困るから、
色々と理屈を言わざるを得ないんだろうけど、
そんなの
「人糞も社会の役に立つ」
くらいの理屈にしか聞こえない。
「人糞は美しい」という価値観の人間と話して
どんな理屈が通るのか。

フランス人でフランス革命を素晴らしいと言ってる奴、
「誰を騙そうとしてんの?」
「本気で信じてるの?」
と警戒することにしている。

さて、本日は連載。
准皇族を「じゅこうぞく」と読もう!
ってしようと思ったんだけど、
「じゅんこうぞく」ですっかり定着してしまった。
「準」の字を使われたら困るから
提唱したんで、間違われなきゃ、
それでいい。

ところで、かの井上毅も
この意味を分かっていなかった節がある。

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「権力と先例 第81話 井上毅の准后に関する議論を駁す(倉山塾メルマガより)」への1件のフィードバック

  1. 全てとは言わないが、近世の世界史での残虐な闘争劇の
    主役は、世界を自己の持つ価値観に染め上げようと
    考え、行動した社会革新主義者だったと言える。
    翻って現在を俯瞰すれば、その役をアメリカの
    リベラルな価値観で世界を染め上げようと
    裏で暗躍する革新主義者と私は見ている。
    しかし、最近の傾向として、革新主義者から見た
    保守的旧勢力による抵抗にあい、戸惑っている。
    彼らは言う「こんなに素晴らしいリベラル思想を
    何故に受け入れないのだ?」
    保守は偽善の押し売りを嫌う。
    渡瀬氏が推薦する本ではないが、
    「ほっといてくれ」これが、真意の中核と思う。

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