足立康史議員のツイッターへの感想

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人間の評価に100点も0点もある訳が無いし、人は変わるものだから棺を置くまで最終的な評価はできない。

過去は全く評価していなかったので言及しなかったのだけど、注目した言動があったので取り上げる。

日本維新の会の足立康史議員のこと。

まず、なぜ評価しなかったかと言うと、決定的なのは3年前の総選挙で「比例復活は辞退する」と言いながら、小選挙区落選直後に比例復活を受け入れて当選したこと。だったら最初から重複立候補しなければいいと思っていた。
私は有権者との約束を守れない政治家は信用しないので、この点は次の総選挙で見極める点になる。「最初から重複立候補しない」「最初から比例復活を受け入れる」のどちらかであれば構わないと思う。

この方、基本的には他の野党を攻撃する言動で知られているが、あまりに政権寄りなので評価できなかった。先日も「野党の皆さんにも一理ある」と発言した瞬間、「お前も野党だろ!」とヤジられていたのはご愛嬌として。(笑)

ただ、前からNHKに関する発言は鋭いと思ってもいた。私自身、NHKの問題自体にはあんまり関心が無いんで、詳しくは内容は覚えていないけど、聞いたときには「あ、この人、こういうの詳しいんだ」と思っていたけど、確かに熱心に取り組んでいるよう。

さて本題。何を見直したかと言うと、以下のツイート。

「野党攻撃する足立さんが凄く好きでした。」というツイートに対して、

「しかし、それに政府与党が甘えるばかりで、自分たちは頰かむり。これではアカンと思い、方針を修正してきた次第です。」

と述べていたこと。

私が維新に批判的な最大の理由は、与党との対決姿勢を示さないことなので、あの足立さんがこれを言うかと驚いた次第。

維新が自公連立政権を支持なら、維新を応援する理由は無いし、何より安倍自民党以外に選択肢が無いなら、選挙なんかやる意味が無い。支持率では維新が野党の第一党になってきたんだから、立憲を追い抜くのは自民に対抗する選択肢を作る手段でしかないので、もっと対決姿勢を示してほしい。

今国会でも維新は、法務大臣不信任案の採決で、延々と検察人事への首相官邸の介入と法相の答弁崩壊を批判しながら最後に一言「コロナ対策が大変なんで反対です」といきなり与党を支持してしまう。正論が何かわかっているなら、行動で貫いてくれなければ健全な批判勢力ではないので、もっと政府与党の嫌がることをやってほしい。

もう一つ、注目したのが以下。

「はすみとしこと一緒に枕営業に大笑いのメンツ
長尾たかし
杉田水脈
千葉麗子
花田紀凱
門田隆将
加藤清隆
はすみとしこ

レイプやった山口とシャンペン開けてたメンツ
足立康史(日本維新の会)
和田政宗(自民党)
上念司
生田よしかつ」

というツイートに対して。

「これ、国会中は忙しくて放置してきましたが、印象操作が激しいので改めて書いておきます。
第一に、私は、私人間の争いについて論評する立場になく、するつもりもありません。原発差し止めなど公共性の高い争いなら別ですが、山口氏と伊藤氏何れの主張が妥当なのか私には判断のしようがないからです。」

「第二に、他方、ある人物が民事であれ刑事であれ係争中だからと言って、それだけを理由に、その方と距離を取るつもりもありません。そんなことを言ったら誰とも付き合えなくなります(笑)。但し、一定の司法判断がある場合には、それを踏まえ個別に判断してきたし、これからも慎重に判断していきます。」

「そうした観点から、問題になっている2017年10月末「報道特注」公開収録について言えば、同番組で山口氏とご一緒したことについて問題があったとは今も考えていません。山口氏は2016年7月の東京地検、収録の前月17年9月の検察審査会を経て司法判断としての不起訴が確定していたからです。」

「但し、乾杯は不注意でした。あの乾杯の半分は直前の総選挙のお祝いだと言っていただいたため、受ける立場として拒む余地は少なかったのですが、もう半分は山口氏不起訴確定のお祝いも兼ねたものであったため、今から思えば軽率だったと考えます。伊藤氏が不快に思われたなら、お詫びしたいと存じます。」

「そして昨年12月18日、山口氏を相手取った損害賠償請求訴訟の判決公判が東京地裁で開かれ伊藤氏が勝訴しました。もちろん一審に過ぎず未だ判決が確定したわけではありませんが、先述の足立ルールに基づき同番組への出演を自粛することとし、その旨https://twitter.com/y_ishin/status/1271421150367637504… を明らかにした次第です。」

「なお、報道特注への出演を自粛した背景には、番組を制作する放送局が他の番組とはいえ、山口氏とはすみとしこ氏を出演させていた経緯がありました。しかし、その後、同放送局が両氏の出演を差し控えていることを私なりに前向きに評価し、出演自粛を解除している旨、ここに付言しておきたいと存じます。」

保守の人の中には、「伊藤詩織がパヨクだから絶対に謝るのは嫌だ」と言い張っている人がいるけど、そういう人に比べればはるかに潔いと思う。というか、足立さんがこれを言う人とは思わなかった。いい意味で。

確かに足立議員の人と付き合う基準に違和感がある人はいると思う。

私なんかだと、その人と付き合う基準は裁判の判決ではなく、自分の感性に従う。
たとえば維新批判でメシを食っている某教授なんて、第一印象で「下水の臭いがする」だったので、近づかないようにしていた。
他にも自分の判断で、「強姦・DV・痴漢・ネットワークビジネス・横領・選挙の寄付金の奪い合いで負けた腹いせに自分が擁立した候補者を売る」などを「こいつやったな!」と判断した時点で人間扱いしないけど。政治家はそうもいかないのか、これは他人の事なので事情は分からない。

ただ、足立さんの言うように、「そんなことを言ったら誰とも付き合えなくなります」は、「保守論壇村」に限ればそう。(笑)
もっとも、他の世界のマトモな人たちとの交友は増えているので、問題は無いけど。

いずれにせよ、注目する政治家として、個人的に備忘。

「足立康史議員のツイッターへの感想」への8件のフィードバック

  1. いつも、くらら楽しく拝見させて頂いてます。私は足立さんに、将来日本の首相を勤めて頂きたいと考えてます。
    私は維新のサロンやTwitter等で、足立さんにけっこう物言わせて頂いておりその都度是々非々で諫言を伝えたり、肯定したりさせて頂いてます。それに対して足立さんはけっこう反応、ご返事くださり、その都度改めるところは改められてるように見受けられますので成長できる方だと私は見込んでます。古巣の経産省には甘いなーって部分が垣間見えちゃうのは、そこはたまに傷ですが、総合的に判断して応援していきたいなと私は考えてます。私の尊敬する倉山先生が足立さんに一目置いてくださってるのは嬉しいです。何卒、足立さんが大成するかどうか、今後も行く末を見守りながら、時には厳しい言葉で叱咤激励よろしくお願いします。私も足立さんに激をとばしていく所存です。

  2. 倉山さんに質問しますが、山口氏を刑事裁判にかけろとか騒いでいる左翼いますが、彼女はフランスのインタビューで膝関節ずれてベットから起き上がるの辛いと公言しているのに1月にSNSで流失した防犯ビデオでは、ホテル退出時に足を引きずらず普通に歩行している矛盾をどうお考えですか?彼女の診断書は「右膝内障・右膝挫傷」でこれは、膝内障は半月板・靭帯損傷で、膝挫傷は筋挫傷、骨挫傷で、この二つ合わせると右膝脱臼になります。なにせ、尾車親方・巨人吉村氏は、膝内障だけでも歩行不可能で2つあわせると大ケガです。これでは刑事裁判は検察を裁く裁判の大原則を踏まえると検察審査会を含めて彼女を門前払いしたのも納得ですが、どうお考えですか?

  3. 足立議員はここ二、三年、党からも干されたりしていましたが
    その間、10人集まれば何処へでも参りますと、地方遊説や、自身の動画チャンネルなどに力を入れておられました。
    色々と思うところもあったのでしょう。
    大阪の地震の際も、スタンドアローンで現場を見て回られたりしておられました。
    私ごときが言うのは、おこがましいですが
    成長なさってます。

  4. 足立さんはもともと与党にも野党にも是々非々で、野党に非が多すぎるから、野党を攻撃してるんだと言っていましたが、この倉山さんが指摘されているツイートのだいぶ前から、野党第一党になるためこれからは与党も攻撃していくと発言していました。またこの頃から、与党と野党の55年体制が続いていて、野党とプロレスを続ける与党に問題があると言うようになりました。たしかに、比例復活しないという約束を破ったことは問題ですが、それを差し引いても上記の視点で自民党を批判する政治家は少ないので、個人的に応援している方です。

  5. 選挙の寄付金の奪い合いで負けた
    腹いせに自分が擁立した候補者を売る

    ・・・小説でもこんなクズはいないだろと
    笑われてしまうくらいのクズですね。

  6. 足立氏の発言をTwitterで時々拝見しています。性格は率直だし、正義感に燃えておられますが、政治家としての格調の高さが欠けています。横に立派な維新代表がおられるのだから、その背中を見て「人格とは何か」を学んで頂きたいです。また、十分に考えないで発言して、後で訂正するのも良くありません。発言前に150%、内容の良し悪し・過去の発言との一貫性・党の政策との一貫性・発言の影響を考えるべきです。また国内問題だけでなく、国際問題・外交の勉強もして頂きたいです。

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