若者のカリスマ

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 民主党が夏の参議院選挙の公認候補を発表。事前内定発表者の内、元格闘家の前田日明氏のみはずれる。スポーツ紙とタブロイド紙しかとりあげていなかった。

 何があった?前田日明氏だけ公認候補外れる
 
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/03/04/03.html

 小沢氏は理由を聞かれ「前田なにがしについては本人の認識のことやら何やらあったので、今回は見送り、2次公認までの間にいかに戦うか、どうするかを冷静に考えていただくように指示しておいた」と述べた。
だそうです。

 これから私は「小沢ジチロー」などと呼ばずに、「小沢なにがし」と呼びます。
 マルチ商法から政治献金貰ったような人(前田雄吉でしたっけ?)でも「北京旅行で汗をかきました」とかいう理由で公認?忠誠心でしか人を評価できない上司や組織はいずれ滅びるでしょうな。こういう一見すると優秀そうだが、結局は組織も人間も腐らせる老害が日本中の職場にあふれているのではないだろうか。

 で、本論では、前田日明(「あきら」と読みます)氏と呼ばずに、前田さんと呼ばさせていただきます。ちなみにわたくし、前田さんの直筆サイン持っています。我が家の家宝の一つです。

 さて、結論から言うと、私が知っている前田さんであるならば、このまま民主党からの出馬を撤回して欲しい。

谷垣さん、渡辺さん、平沼さん、

今すぐに前田さんに出馬要請をすべきです!

早い者勝ち!善は急げ!

 前田さんにとってもここで民主党を蹴った方が良いと思う。理屈を無視して権力を振り回すしか能がない連中に媚びるよりも、弱っている人の救世主になった方が、今までの生き方にもあっていると思う。

 どうやら、在日外国人参政権に「大反対」と先月の『別冊 正論』で書いたのが、小沢なにがしの逆鱗に触れたらしいが。そもそも方向性が違うのだから、今の民主党から出馬する必要はないと思う。私が知る前田さんは、どこぞの売国奴よりよほど愛国者です。というと失礼な言い方で、母国を捨てて帰化するような人は、元からの日本人以上に日本が好きなのですね。三島由紀夫を愛読し、撃墜王と呼ばれた伝説の零戦パイロットの坂井三郎さんの話を聞きに通いつめるような人でしたから。

 前田日明さんは、最近の人の印象としては、
「在日韓国人から帰化した人」
「昔プロレスラーをやっていた人」
「今はフリーター格闘家こと所英男のトレーナー」
くらいに思っているのかもしれないが、そういう人って古館伊知郎が伝説的なプロレスの実況中継をやっていたって知っているかなぁ。

 古館語録によれば、前田日明とは、

(戦う)黒髪のロベスピエール!

反骨の剣(つるぎ)!

肉体のローマ式重戦車!

(キック×3)キックの千手観音!

だそうで。。。

 小沢なにがしに媚びる前田さんって、想像ができないのです。これで権力の軍門に下ったらがっかりします。

 何より、私の世代にとっては

「若者のカリスマ」

なんですね。

 絶頂期の前田さんに匹敵するカリスマって、今いるのかなとも思う。とにかく熱狂がすごかった。UWFという団体を立ち上げたら、

チケットが発売後15分で完売!

とか。

 やはり生き様が支持されたのですね。

決して幸せとは言えない少年時代、
将来を嘱望されながら上司の裏切り、
若くして会社を背負う羽目に、、、地方巡業に行ったら「観客20人!関係者の方が多い・・・」
そんなこんなの営業の苦労で遂には社員の奥さんが自殺未遂、
それでも理想論を振り回す先輩との決別、
後輩達を見捨てられずに大手企業との提携話が御破算、
泣く泣く自分を見捨てた古巣に復帰、
しかし関係が上手くいかず(しかも理由は・・・あまりにも切なすぎるのでここは自粛)、
最後は意味不明な理由で解雇。

 リストラでなくとも、不遇な職場に勤めている人が多いであろうこの時代、共感できる人が多いのではないだろうか。当時のプロレスファンには、既に絶頂期をすぎたアントニオ猪木の老醜と妄執に振り回される若者、にしか見えなかったのですね。試合での支持も完全に前田さんが猪木さんを食っていて、新格闘王と呼ばれてたのです。
 そんな時に解雇されて、仲間の若手と6人だけでUWFという新会社を立ち上げたから、一大ムーブメントになったのです。

 まあその後も色々と紆余曲折がありすぎるのですが、そのUWFという団体が空中分解するのですが、本当にたった一人ぼっちになったその時に親友からFAXが、

君には挫折する資格はない!

 前田さんには今こそあの時のように、貧しく、虐げられた者のために戦って欲しい!

小沢一郎なら何をやっても許されるのか!!

「若者のカリスマ」への0件のフィードバック

  1. 古なんとかという輩は、当時を知る者からすれば
    「おめえふりこいでなにおだってんのや」
    でしょうね。

  2. あの頃の古館さん、カッコ良かったもんなぁ。プロレスブームといえば、ちょうど私が小学校を卒業するかしないかの頃だったと記憶していますが(中学校に入学する頃には終わってた)、大してプロレスのことなど知らない私でさえ「ワールドプロレスリング」は見てましたからねぇ。「おーーーっと!」て掛け声は流行語にもなってました。当時を知る世代としては、最近の落ちぶれぶりは目を覆うばかりですが。

    それにしても
    >2次公認までの間にいかに戦うか、どうするかを冷静に考えていただくように指示しておいた
    これって一体なんだ?「外国人参政権に賛成しなかったら公認してやらんぞ」とでも言うつもりか?まぁ、そのつもりなんだろうが。
    倉山先生には悪いですが、前田氏は政界デビューなんてしなくていいですよ。いや、しないでもらいたい。こんな社会不適格者の群れと一緒に仕事なんぞしなくていい。

    政治家に限らなくても、国に貢献する方法などいくらでもある!

  3. 連レスすみません。

    >「指示しておいた」
    こいつ一体何様のつもりだ?すでに公認済みなら「指示」されるのも仕方ないだろうが、公認前ならまだ部下というべき相手ではないのだから「助言」なり「進言」なりという言葉を使うのが筋だろう。まぁ、党首に「進言」させるような奴だからな。当然か。
    これから俺はこいつのことを「O沢」と呼ぶことにしよう。

    O沢は社会不適格者というより、国民不適格者とでも言うのが正しいようだな。

  4. 仙台様
    そう言えば、古館氏、かの『噂の真相』からはタカ派芸能人と攻撃されていましたね。だから「報道ステーション」の第一回放送でひっくり返ってしまいました。

    叔父さんの息子様
    戦機でしょう。
    日本を想う人ならば、誰もが救世主を望んでいる状況ですから。
    一旦手を上げた以上、行けるところまで行って良いと想います。

  5. 流石は日明兄さん!
    ヌルヌル野郎の秋山何某とは違いますね。
    我々にも挫折する資格はないという意気で戦わなくては…

  6. 前田氏が議員に立候補する心意気は素晴らしいのですが、
    じゃあなんで民主党を選んだのかというところに全く共感出来ないんですよね。
    しかも、政権をとって、その無能さを半年たっぷり晒した後の民主党を選ぶのが全く分からない。

    外国人参政権に反対しているようですけど、はっきり言って安心できない。
    こちらは、民主党を最初に選ぶような人間なのだと身構えてしまうわけですよ。
    そうなると、元在日という部分も、韓国籍を捨てて日本に来た愛国者という見方が裏返ってしまって、元在日かぁという怪しさを感じてしまうのですよ。

    若者に人気なんですか?カリスマなんでしょうか?
    私は35歳ですけど、もう前田氏が表にでなくなって相当立ちますし、格闘のカリスマという視点は消えてます。
    私より若い20代の人は、前田氏の活躍は見てない人多いのでは?

  7. もういい加減タレントとか美人だとかプロレスラーなんかを出馬させるのは止めませんか。
    国民を馬鹿にしている、貴方は自分の県の代表がプロレスラーでいいのですか。
    もう少し真面目な人だと思っていたが・・・

  8. 前田日明氏が民主党から出なくて、本当に良かったです。
    政治家になるなら国籍取得者を尊重する他党から出て欲しいものです。

    しかし、池谷幸雄氏、立候補ですか。
    民主党はどれだけ有権者を舐めているのでしょうか。
    スポーツ選手が国会議員になってはいけないとは思いませんが
    彼はどんな政策があるんでしょうか?
    選挙カーの上で、倒立だそうです。いつから選挙はサーカスになったのでしょうか。
    日本の民度が低いと思われるので、やめていただきたい。日本の恥です。

    自民党など他党もこれから発表でしょうが、
    政治を有権者をなめた候補者を立てるのであれば、
    クチコミを使った強烈なネガティブキャンペーンを張りたいものですね。

  9. abc様
    確かに今の若者は知らないでしょうね。
    かなり体育会系で有名な私の勤務先大学でも。。。

    前田さんの真価は、ここでどうするかだと思いますよ。
    もはや「民主党内野党」としても怪しくなった、というか踏み絵を迫られているような状態ですから。

    ちなみに、彼の軍事知識・国家観・歴史認識で太刀打ちできる政治家って相当な方です。朝までテレビで、辻本清美現副大臣とか自分の言っていることの浅薄さを思い知らされて泣かされてましたし。

    sh様
    タレントでも西川きよし元参議院議員は、人柄も仕事も評判が良かったので、やることをやっていれば、出自がどうであれ何でも良いと思います。
    他に認められるタレント議員を挙げろと言われると確かに困るのですが、いない訳ではないです。国会は可能な限り社会の縮図であるべきだという考え方もありますので。
    「タレントだから」「美人だから」「レスラーだから」という基準で選ぶのを辞めることが肝要かと思います。そうなるといい加減な人を政党も出馬させなくなるでしょうし。

  10. 倉山様
    肉体を駆使する格闘家も、突き詰めればやはり自他との心の戦いに帰結していくんだと思います。
    その点で前田氏の能力、知識には全く疑念を挟むものではありません。
    特に参議院という場では、オールラウンダーよりも専門家が求められると思っています。
    衆議院はあまりにも頻繁に解散があり、皆目前の選挙のことばかり考える傾向があって長期的視点にかける思想や政策が頻発します。
    それは民主党に顕著ですけれど。

    だからこそ、前回参議院選挙を消えた年金問題で劇場化させた小沢が許せません。
    結果、6年間も毒が残ることになりました。
    一方で、自民党の西田議員のような人が参議院で良かったと思います。
    6年間失職の心配なく活躍できるわけですから。

    私も以前は参議院は役にたたない、参議院議員は遊んでいると思っていた時期がありました。
    しかし今はむしろ、参議院議員に専門知識能力のある優秀な人材を当選させ、6年間、党内外国会内外で発言してもらうことが重要なのだと痛感しています。

    そういう意味で、前田氏の民主党からの出馬というファーストステップが残念なのです。

  11. 今の若い方達に、前田さんを理解しろという方が無理なのかもしれませんね。

    あの時代に、あの空気の中で、前田日明さんを体験出来なかった人には、前田日明は異形の人でしかない。

    彼を語ろうとすればするほど、感覚がすれ違って行く。

    私だって、もしあの時代を体験していなかったら、そんなファンタジーの世界の住人みたいな神話を、まさか真実だなんて信じられる訳がない。

    まるで漫画だ。

    でも、あれは真実だったんだよね。

    前田日明の物語は、私達には現在進行形。

    民主党から立候補するという話を新聞で知った時は、慌てました。

    彼の性格からして、政治の世界はあまりに濁り過ぎている。
    ましてや、左翼ゴロの巣窟のような民主党なんて、彼が黙って住める場所ではない。

    しかし何も始まってない時点から、真向勝負なオーラ全開の兄さんに、改めて惚れ直しました。

    小沢なにがし、前田日明を見くびったら、大火傷するぞ!

    前田日明は

    今も何も変わっていない

    私達の知る前田日明
    であり続けてくれている事に

    感激しております。

  12. abc様
    参議院についてはいずれは書こうと思っています。
    この「砦」では、去年の衆議院選挙の前から参議院の方が大事だと言い続けました。過去の記事もご参照くださってご意見を下されば幸いです。

    コウ様
    私も前田さんの自伝の『パワー オブ ドリーム』を読んで、虐げられた者の気持ちに共感した一人です。彼の出自とかが公開されておらず、当然そういう視点で見ることなく読んだ上での話です。
    同書を読んで更正した不良少年の話とか一再ならず聞きますね。

    民主党にも個々の議員に真面目な人、是非とも当選させなければならない人はいます。
    ただ、今回の前田さんの騒動に関しては、小沢なにがしの方から侘びを入れない限り、公認などもらいにいく必要はない。その一点です。
    政策の不一致云々の真相は報道でしか知らないですが、人としての非礼はあってはならないでしょう。「なにがし」の一言で十分です。

    ここで媚びへつらう事は、政治的マキャベリズムでも何でもないです。一生、奴隷として生きていくことです。当選しても何もできません。

    逆に、日本の流れを変える戦機です。その潮流のド真ん中に立っているのが、前田日明という存在なのではないでしょうか。

    今こそ叫んで欲しい。
    選ばれし者の恍惚と不安、二つながら我にあり!

  13. 参議院の政党化、比例代表制が抱えた問題についても講義されていただけると幸いです。

  14. 倉山さん

    こんばんは。藤沢です。
    熱い状態に水を差してはいけないのではと思い、入ろうかどうか迷っていたのですが、一段落ついた感じが致しましたのと、やはり聞きたいので書きます。

    谷垣さん、渡辺さん、平沼さん、
    今すぐに前田さんに出馬要請をすべきです!
    早い者勝ち!善は急げ!

    何となく素通りしてしまいそうですけど、亀井さんの名前が無いですね。
    さてここで問題wwwwww。何故なのでしょうか?
    1.国民新党が与党だから。
    2.外国人参政権反対は良くとも、他の点で賛成できない。
    3.(無いとは思いますが)抜けてしまっていた。
    4.亀井静香の事がお嫌い

    真面目に考えれば、本命は1か(と)2でしょうけど・・・。大穴があるでしょうか?何となく気になりましたもので。
    (※軽いネタです。本気になさらないでくださいね。場違いでしたら先にお詫びしておきます。失礼致しました)
    それではまた。

  15. 藤沢様
    見落としではなく、意図的です。
    2も含めた1が理由でしょうか。
    亀井さん、個人としては好きですよ。個々の政策に関してはわかるところもありますし。
    政治家としては余計なことも多いので支持はできないのですが。

  16. 「前田氏がなぜ民主党から?」という意見が多いのもごもっともだとは思うのですが、「最も強いところに最も優秀な人材が集まる」のは歴史のリアリズムなので、仕方ない部分もあると思います。

    これはここに集まる人ならば誰でも知ってることでしょうが、一昔前は、政界を目指す優秀な(と言えるかどうかはともかく、少なくともマシな)人材は、誰もが自民党に入りました。社会党・公明党、共産党などは、要は自民党の中でもレベルの低い人たちにすら敵わないろくでなしか、カルト教団のパシリか、そもそも当選する気のない人たちばかりで、国民から見れば全くアテになりませんでした。
    これが英米のような二大政党体制ならば、政党の勢力が拮抗しているので人材の差もあまりないのですが、日本の場合自民党とその他大勢の差が大きすぎたので、人材の差が歴然としていました。

    今は民主党が最強の勢力ですので、優秀な人材も民主党に集まる、というのは自然な流れだと思います。実際、あまりO沢に毒されていない若手議員の中には、優秀な人材もいます。
    ただ、党内民主主義が確立されていない政党に入ったところで、優秀な人材が素質を充分伸ばしきれるかどうかは不安ですね。前田氏が民主党から立候補するというなら、「党内から変える」という覚悟がない限り辞退すべきでしょう。

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