『歴史通』に寄稿しました。

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ご報告と宣伝を。

 will別冊で去年は季刊だった『歴史通』が今年から独立して隔月刊になります。
 で、今回の総力特集が、

満洲国はワンダーランド!

私も

「国際法違反」だと言われたら

を寄稿しました。

 最初の題は「満洲事変は侵略だったのか」なのですが、岡田先生や宮脇先生と内容がかぶりまくるので、削ったり追加したり、題を変えたりで、こうなりました。

 内容はかなり挑発的にとられるでしょうね。
 さらに挑発的に要約すると、

 満洲事変が日本の侵略などとんでもない誤謬。
 そもそも「侵略」の定義って知っていますか。
 まさか先制攻撃をすることとか思っていませんよね?
 そういうことを言っている人は国際法の基本からやり直しなさい。
 日本人の学者でそういうことを言う人は馬鹿か売国奴です。

 ところで満洲事変の日本の行為って約束違反が免責されるかどうかの話ですけど、中華民国とか張学良のやったことって完全に犯罪ですよね。約束違反が犯罪より重いってありえないですよね。犯罪より重い約束違反って何ですか?待ち合わせに遅刻したことですか?その程度の話を意図的に混同して日本の国際法違反とか言い出すの、詭弁ですよね。まさか、最高学府の教授が、そんな詭弁としか言いようがない勘違い発言をしていませんよね。(別に加藤陽子東大教授のこととは言ってませんよ。えー、『シリーズ日本近現代史(5)満州事変から日中戦争へ』(岩波新書, 2007年)でそういう勘違いした話を延々しているわけではないと説明してくれる人がいたらありがたいです。)

 当時の中華民国など主権国家として相手にするに値しない。
 満洲は張学良というふざけた暴力団が支配する無法地帯だった。こんな奴とまともに付き合わされる大日本帝国は大迷惑だった。
 不戦条約や九カ国条約を持ち出して日本を批判するなど愚か者。
 そもそも国際連盟で「侵略」認定されておりません。イタリアやソ連と一緒にするな。
 リットン報告も完璧なはずがない。あえて政治的に作っているのだから。
 関東軍の自作自演などやるのが遅すぎたくらいである。もっとちゃんとやるべきだった。
 反省すべきは、悪いことをしたわけではないのに、間違った歴史認識で言われなき劣等感をもつこと。
 なぜ戦闘では全戦全勝だったのに、国際宣伝戦で敗北したのかこそ反省すべき。

 百歩どころか、一億光年くらい譲って中華民国こと台湾に言われるならまだしも、中華人民共和国が何を言う気だ?お前らはその時、中国ではないだろう?コミンテルンの回し者としてうろちょろしてただけのテロリストだったクセに。

といったところです。以上の内容を全部直接的に書いた訳ではありませんが、まあそういうことです。行間も読み取ってください。

 知識人を名乗る人なら、常識として知っておいて欲しいことばかりです。知識人の間でこの程度の話が共有できないと、日本は永遠に特定の国に劣等感を抱かされ続けるでしょう。大体、「(特定の)アジアの人が可哀想」など、と在日外国人参政権をあげなければ、などと勘違いする人が出てくるので。

 いつも左翼の屁理屈に負けている愛国者の皆さん。お使いください。もう悔しい思いをする必要はありません。
 特に大学教員で、わかってもいないのに「昔の日本は中国に悪いことをした」などと言い出す人が多数います。
 そういう人には「ではその中国って誰ですか?まさか中国共産党ではないのですよね」などと質問しましょう。
 私の論説を読んで、授業中に質問を挑みましょう。そして学生運動時代に、ロクに勉強もしないで勝手なことばかりを言っている人々を駆逐しましょう。

 それが正しい学生運動です。と言っても大学は休みですけど。笑

 国家獅子身中の虫はそこら中にいます。学界だけではありません。マスコミや政官財界などの社会の中枢、あなたの身近にもいるでしょう。
 私の書いたものはどんどんパクッてください。どんどん使ってください。

 ただしプロの方が商用に使う時のみ、出典を明記するとか、連絡をしていただくとかお願いします。

「『歴史通』に寄稿しました。」への0件のフィードバック

  1. 政治的に偏屈な人は、都合のいいように歴史資料をかき集めます。私は著書を読んでないのでどうとも言えませんが、加藤氏もその類なのでしょうか。
    …と思えば氏は「史料主義者」と呼ばれているらしい。であるならば「南京虐殺40万人」なんて中国人も吃驚な絵空事を山川の教科書に書くはずはないのですが。

  2. 当時の張学良政権やら蒋介石政権やら(そもそも入れ替われが激しすぎてわからない)は確かポーマス条約やら北京議定書で定められた日本の権益を侵害している。

    これは今で言ったら大使館に焼き打ちする行為に等しいことだ。

    では大使館に対して大使館の所在国が軍隊を使ったりして攻撃したらどうなるか。

    それはもう国際法違反だろうしその国は汚名を注がれるだろうし、そんなことしたら戦争もんだろう。

    大使館に対して襲撃なんてしたらどんな輩(例の東大教授)でも非難するだろうし国際法違反だろうって言うだろうなあ。

    もし国際法違反って言い批判したら、

    「じゃあなぜ満州事変は?矛盾していませんか。」
    と言いましょう。

    もし大使館襲撃は仕方ないだとかって言い出したら聞くに値しない教授なのでしょうねえ。

    書いててひとつわかりました。

    大使館襲撃を公権力でやるに等しいことをやった中国は、そもそも政権として値しない暴力団程度の集団だったんですね。(そういやあ文革中にイギリス大使館襲撃をしているので少なくとも毛沢東政権も暴力団程度の政権ってことですかね)

  3. テング様
    自称実証主義者に限って特定の国に都合の悪いことは書かない。
    特定の国に都合の悪いことは「実証的ではない」などと根拠不明に言い出す。
    それが我が国の歴史学です。
    南京云々も、加藤氏に限らず、お願いだから何が「虐殺」か定義してほしいものです。

    シバッティー様
    張学良は「等しい」どころか、そのものをやって、ソ連と戦争になっています。
    ちなみに大使館に許可なく入り込むことを「侵略」と言います。こんなことは昔は少女マンガにも書いてありました。
    ついでに、小泉政権時の日本大使館投石は、侵略です。現状復帰・謝罪・賠償・責任者厳罰、のすべてを認めさせていないのは、日本の都合です。

  4. 〉テングさん
    都合のいい資料をかき集める。その資料はきっと最後に「フィクションです」とか注意書きが必要な部類のものでしょうね。
    もはや、資料ではなく小説やその他創作物の部類ではないでしょうか?
    そんなので歴史を説いていいのなら僕も好きな作家の小説で論文でも書いてみようかと思いますよ。
    〉シバティさん
    そういえば、満洲事変の時の中国共産党はテロリスト集団ですよね。
    テロリストを肯定するとは、到底常人の感覚ではないのでしょう。
    まあ、そんな輩ですから、日本大使館襲撃みたいな一種のテロのような行為も肯定するのではないでしょうか。
    そんな輩は、駆逐しましょう。
    〉倉山先生
    すでに実践させていただいています。大学のゼミで東大卒の講師をゼミ生の前で論破させていただきました。
    やつらは、宮沢憲法学などという泥船が知識の土台にある連中です。
    そんな連中は、すぐに論破できます。
    皆さん、そんな輩を駆逐しましょう。議論よって優越を決めることは正義です。
    それができないのは悪です。
    それに屈服するのはそれ以上の悪です。
    我々は、もはや戦うしか道が残されていないのです。

  5. >反省すべきは、悪いことをしたわけではないのに、間違った歴史認識で言われなき劣等感をもつこと。なぜ戦闘では全戦全勝だったのに、国際宣伝戦で敗北したのかこそ反省すべき。

    この項、急所はここだと私は見ています。前段と後段は関連性もあると思われます。個人的な直感で申し訳ありませんが、日本(人)の苦手であり不得意分野だと思います。
    国際連盟脱退までの一連の流れの中で、政治的にも割を食ってしまい、しかも自分が悪いからという形にされてしまっている様な、言わば踏んだり蹴ったりだと思います。

    場合によっては自らの正しさよりも相手の非をアピールする事の方が国際社会では効果的な事もあるのかもしれません。叫ぶ事によって、あるいは叫びながら味方を増やしていくような戦法も知っておく意味があるのでしょう。(日本人の美学ではありえない話だが、でも中国人・韓国人同士のケンカってそういう話聞きますよね)。

    並行して、交渉過程において相手につられない事も重要だと思います。おそらく日本的な誠実さとか正直さは世界の中では独特なもので、時に相手のはったりや脅しに対して弱点として出やすい恐れがあると思います。冷静に相手を見続ける力が問われるのだと思います。(これが難しいのですけどね・・・)。

    このあたりの話は、多分倉山さんの普段の話に沿ってくれているのではと思っています(違っていたらすみません)。ちなみに、10月21日の北方領土問題の記事と皆様のコメントを参考にさせていただきました。有難うございました。
    末筆ながら倉山さん、掲載された事、お祝い申し上げます(←最初に言えってwwwwwwww)。何とか本屋で見つけて読みたいと思います。その時はまたよろしくお願いします。長くてすみません。それではまた。

  6. >反省すべきは、悪いことをしたわけではないのに、間違った歴史認識で言われなき劣等感をもつこと。なぜ戦闘では全戦全勝だったのに、国際宣伝戦で敗北したのかこそ反省すべき。

    >この項、急所はここだと私は見ています。

    藤沢さんの指摘、全くそのとおりだと思います。

    最近シーシェパードなる、ゆすりたかり環境ゴロのならずものが出没していますが、一説には欧米でのマスコミ対策だけはうまいらしいのです。
    両手で握手しながら、左足でみぞおちを蹴ったぐる狡さも必要なのだろうと思います。

    ところで出版日はいつなのでしょうか。

  7. はじめまして、倉山先生。前田カオスと申します。
    条約で承認された「満蒙特殊権益」を防衛する正当性については、皆様がおっしゃられるように言うまでもないことだと思います。リットン調査団ですら、大筋の日本の主張は認めていますから。(大陸に手を焼く「西欧」列強の世論は言うまでもない)
    しかし「特殊権益」云々の前に、この事変の後に当事者(ということになっている)の国府と停戦協定が結ばれたという事は、国府が満州における日本による軍事行動を事実上容認したこととなるので、この歴史的事実を述べるだけで反駁として十分だと思うのです。
    駄文失礼いたしました。

  8. 前田様
    はじめまして。今後とも宜しくお願い致します。
    鋭い指摘、おっしゃる通りです。
    私も「これさえ言っておけば十分」の話ばかりを書きました。
    あと、本文では「特殊権益」という言葉すら使いませんでした。
    在留邦人が、殺されたり、拉致されたり、殺されそうになったり・・・以下多すぎるので略、という状況で、当事者の国府は「あっちと勝手に話してください」で、下手人の親玉の張学良は「歯が痛いから会いたくない」などと不誠実の極みの対応しかしない。もはやまともな国として認めてやる必要がまったくない状況でどっちが悪かったのか、ということです。
    「権益」というと日本が帝国主義的な利益のために事変を起こしたような話にとられかねないのですが、それ以前の主権国家としてまともな付き合いができるかどうかという次元の話です。
    重ねて、宜しくお願い致します。

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