鳩山内閣閣僚名簿と注目点

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 鳩山内閣が成立しました。名簿と注目点は以下。理由や背景を詳しく説明すると一人の大臣だけで長くなるので(18回もこのネタを引っ張る意味もないので)、すべて一行に纏めました。さすがにはしょりすぎてわかりにくいと思いますので、私へのご質問は大歓迎です。以下の話、誰でも入手できる情報でしか書いていませんから。

 総論としては、四点だけあげます。

一、参議院からの入閣、民主党からは三名です。輿石会長は二名を要求していたはずでは。

一、民主党、一人の大臣を除いて、不安だらけです。日本そのものが大丈夫だろうか。

一、こんな状況で自民党がもっとひどい。来年の参議院選挙で勝つ気があるのだろうか。

一、亀井金融相がどこまでやれるか。

 

総理 鳩山由紀夫(衆院)・・・もう、週刊誌が一斉に手のひら返しを始めた。

副総理・国家戦略局担当相 菅直人(衆院)・・・この組織自体をどうするのだろうか。

総務相 原口一博(衆院)・・・本当にどうにかして欲しいのはNHKだが。

法相 千葉景子(参院)・・・人権派で有名。西松対策、外国人参政権、人権擁護法。

外相 岡田克也(衆院)・・・公約を守ると日本は世界の孤児となる。

財務相 藤井裕久(衆院)・・・いきなりの円高容認発言だけで既に大変。

文部科学相 川端達夫(衆院)・・・教員免許更新否定は既定。国旗・国歌には手をつけるか。

厚生労働相 長妻昭(衆院)・・・年金問題は自治労問題です。

農林水産相 赤松広隆(衆院)・・・本当に諸公約を守れるのだろうか。

経済産業相 直嶋正行(参院)・・・円高誘導政策に追随?反対?

国土交通相 他 前原誠司(衆院)・・・海上保安庁を所管。安全保障問題です。

環境相 小沢鋭仁(衆院)・・・業績の上がる仕事をしやすいが、諸刃の刃の地位。

防衛相 北沢俊美(参院)・・・そもそもまともな防衛力とは何かから議論をはじめないと。

官房長官 平野博文(衆院)・・・国対と記者会見はやらないとの話だが何をするのだろう。

国家公安委員長 拉致問題担当 中井洽(衆院)・・・拉致は外相と防衛相次第。

郵政・金融担当相 亀井静香(衆院・国民新党)・・・金融緩和をどこまでできるか。

消費者・少子化担当相 福島瑞穂(参院・社会民主党)・・・来夏以降も与党にいるか。

行政刷新会議担当相 仙谷由人(衆院)・・・キャリア官僚制の廃止はやらないだろうなあ。

「鳩山内閣閣僚名簿と注目点」への0件のフィードバック

  1. 倉山先生、おはようございます。

    昨晩は遅くまで、NHKを視聴し、各大臣の会見を見ておりました。
    この内閣の、最大のポイントは、亀井大臣だと感じましたね。
    印象的なのは「郵政を戻すのではなく変えるのだ」というのを何回も繰り返していたこと。
    つまり日本郵政もぶち壊すが、とはいえ総務省のいいなりではないよ、という宣言です。
    彼が郵貯と金融界の両方を担当することに、ある記者が突っ込みをいれましたが、
    ただ彼は郵貯の運用方針について、国債だけで運用などおかしいと
    相当突っ込んだ内容を話しておりましたね。
    日本の金融資産のほとんどを彼一人がコントロールできるわけですね。
    与謝野大臣時代も、たくさん兼務していましたが、
    この2大臣の兼務の意味合いの重さを考えるべきだと感じましたね。

    さて大臣ポストばかり注目され目立ってませんが、
    衆院の外務委員長に鈴木宗男議員が内定しております。
    明らかに本人の希望であり、論功人事でしょう。
    最も外務省が対峙したくない議員が、国会の委員会を仕切ることになる・・・。
    外務委員会は、注目委員会に浮上すると思います。

  2. 倉山先生
    付記・参議院枠についての裏側については、早速讀賣新聞が報じていますね。
    分かる人にはやっぱりその意味が分かるようです。

  3. 民主の正副大臣の悲壮な顔と、
    その他の党の閣僚の、はしゃいだ顔。

    その対照的な表情が、何を物語っているのか…

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