ドイツと手を組んだ国

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 今の韓国人は、三国同盟を結んだ日本の100倍アホだな。あの時の日本は「ドイツ国防軍の目覚ましい戦果に幻惑された」という説明がつくけど(それでもアホだけど)、今の韓国は何?落ち目の中国どこに幻惑されているの?中韓両国の背後にいるドイツがアベノミクスにケチをつけているが、どんどんケチをつけてほしいなあ。

 フレデリック大王以来、ドイツと組んで幸せになった国はない!

 三国同盟の批准審議が枢密院にかけられた時に、石井菊次郎が絶叫したセリフ。
 一次史料は『枢密院会議筆記』なのだけど、これは速記録ではないので
本当はどんなやりとりだったか、細かいところはわからない。
 とはいうものの、石井が書いた『外交余録』『外交随想』と突き合わせれば石井の世界観はわかる。

 この前、移動中に暇つぶしに考えたことを徒然なるままに。

★フレデリック大王(フリードリッヒ大王)
 わざと英語読みしたところが、石井の嫌味ですな。

 オーストリア継承戦争(1740〜48年)で、宿敵ハプスブルク&イギリスを相手に、フランスは新興プロイセンを味方に戦う。
 ところが、フレデリックはハプスブルクへの侵攻には熱心だけど同盟は機能しない。
 しかも、イギリスとは内通する始末。

 そこで「外交革命」によって、同盟関係が入れ替わり、
 英普vs.仏墺露その他ヨーロッパ連合軍
の構図で七年戦争(1756〜63年)に。

 欧州大陸では、ベルリンを二回も陥落させながら、連合運の負けに等しい引き分け。
 フランスはアメリカとインドで泣きたくなるほどの大敗。

 大ピットのイギリスは、ドイツと組んで不幸にならなかった、唯一の例外か?

★アメリカ独立戦争(1775〜1783)
 七年戦争の復讐戦で、フランスがアメリカ植民地の連中の謀反を支援。
 欧州のすべての国がフランスといっしょに対英同盟に加わるか、
「武装中立同盟」というイギリスに敵対的な同盟。
 プロイセンもまた然り。
 その中で、史上最悪のイギリス国王(唯一の功績が発狂して政治に口を出さなくなったこと)のジョージ三世は
プロイセン傭兵を雇っていた。
 そこでフランス&植民地謀反人ども(ジョージ・ワシントンのこと)は
「これはイギリス市民とプロイセン傭兵の戦争なのだ」などと
自分の謀反を無かったことにするプロパガンダ。
 ジョージ三世の戦争に本国の国民は辟易する。

★フランス革命・ポーランド分割(1789〜)
 西欧で人類史に残る不幸が起きていた頃、東欧でも悲劇が発生していた。
 ロシアがプロイセンと組んでポーランドを分割し、ハプスブルクが発言権確保の為に参入。
 あわれ、ポーランドは地球の地図から消滅。(他山の石)
 しかし、ここからがすごいのがポーランド民族。
 全然終わらないフランス革命の最中に、復活してしまうのであったりする。

★ナポレオン戦争(〜1815)
 ナポレオン戦争で、普墺露の三国は踏み潰される。
 そのどさくさに紛れて一時的に復活したりするんです。
 この辺り、菊次郎さん、やたら詳しく書いています。
 しかし、三国はイギリスと組んでナポレオンを叩き潰し、
再びポーランドは地球の地図から消滅。
 それでもめげないのがポーランド。
 なんと、100年後の1918年に自分たちを滅ぼした三国が消滅した瞬間、復活!
 あやかりたい?そうなる前に何とかしろ?
 それよりも、ドイツの負のエネルギーがすごいのかなあ?
 まさか、ハプスブルクとロシアが道連れで同時に滅びるなんて予想できないでしょう。

★ビスマルク戦争(1864〜73)
 プロイセン宰相のビスマルクはドイツ統一の過程で三つの戦争を行う。
 そしてそのたびに、同盟国だったハプスブルクやフランスを次の戦争で叩きのめす。
 まさに「同盟とは、御者と馬の関係」を体現。

★ウィルヘルム二世の陰謀(1890〜1918)
 露仏同盟、日英同盟、アメリカを次々と敵に回すのがこの時期のドイツ。
 ロシアなど、このおっさんの口車にのって日露戦争を仕掛けたら大敗。
 とにかくドイツに近づくと不幸になるという法則。
 おかげで三国同盟を裏切ったイタリアは大国に。
 最後までつきあった、ハプスブルク・オスマントルコ・ブルガリアの諸帝国はすべて滅亡。

★ラパロ条約&独ソ不可侵条約(1922〜41)
 戦間期、孤立した独ソ両国が接近。
 ラパロ条約で悪くない関係。
 レーニンは、不幸になっていない?
 とはいうものの誰とも戦っていないので、これは除外。
 (小ピットの、「英普蘭同盟」と同じ扱い)
 スターリンは、最後はバルバロッサ作戦で殺されそうになるので、失敗。
 ドイツの裏切りは完全にスターリンの誤算。
 20世紀初頭、世界中を手玉に取ったスターリンすらドイツと手を結ぶと不幸に。

★日独伊三国同盟(1940〜45)
 ヒトラーは「2000年間、負けたことのない国と組んだ」とはしゃいだとか。
 ところが史実は、語りたくない通り。
 恐るべし、ドイツのマイナスエネルギー。

★冷戦(1947〜91)
 西ドイツをドイツと数えるか?
 東ドイツと分裂してたけどね。
 では統一ドイツになってからは?

★現代
 ユーロに入った国は悉く沈没。

★結論!
 ぜひ、「独中韓枢軸同盟」を結んでください!!!

「ドイツと手を組んだ国」への14件のフィードバック

  1. なぜドイツはさげまんなのか?
    何かしらの理由が必ずあるはずですが、そのメカニズムが分からない内は、
    歴史を学ぶ事で導き出されたパターンを信じて、一定の距離を置くしかないですね。
    科学的知識が未発達な古代人が、経験則を頼りに生き延びてきたように。

  2. ドイツの国民文学はゲーテの「ファウスト」ですが、そのテーマは
    傲慢は究極の悲劇を招く、究極の悲劇とは自分の破滅ではなく、
    自分の愛する者の破滅だそうです。
    第二次大戦末期でさえ、ベルリンで「ファウスト」が上演されていたようですから、ドイツ人はよほど「ファウスト」が好きなのでしょう。ドイツ人にとって
    ファウストは我が事、すなわち傲慢であるという自覚はあるわけです。
    ドイツは愛する者さえ破滅させるのですから、
    そうでないヤツを破滅させるのは朝飯前です。
    三菱自動車はベンツと組んで失敗しました。
    スズキ自動車はワーゲンと組んで上手く行きませんでした。
    日本人は未だに、ドイツの正体を知らないようです。
    日本企業はシナ大陸から上手に引き上げて、
    その穴をドイツ企業にうめてもらいましょう。
    日本は「中華」と「傲慢」の対決を見物しているのがよさそうです。

  3. わたくし、その手の話大学時代からたまにしてきてましたが、ドイツ信者は聞く耳持たずで。私の出身大学のゼミの先生の専攻が外交史で、戦前の日本、エチオピアの関係の論文書かれたり、史料講読で大正からの陸軍部内の派閥抗争の絡みの事やってて、ドイツダメじゃんと思ってまして、それをいろんな人に言うと怒るんですよね。溝口健二の映画に出演した俳優はドイツ共産党日本語部設立した千田是也みたいなのばかりというのに驚きです。義兄は古荘幹郎陸軍大将…。千田是也は映画「トラトラトラ」で近衛の役をやってるので因果を感じます。第二次中独合作はどうなるのでしょうか朝鮮は属国なので名前載せてませんが。

  4. 倉山先生の著書を読んで各国の歴史をもう一度見て考えてみましたが
    「民族」という物の思考パターンというか、他民族国家の場合は
    「群れ」としての思考パターンというか特性・方向性というのは
    科学が進んだ現代でもなかなか脱し切れないものなのだなと思いました。
    おそらく現代人すらも未来人は「原始人」と見るかもしれませんね。
    歴史は繰り返す という言葉が呪いのように聞こえます。
    「正しい」歴史を記憶し・考えるって大事ですねぇ(しみじみ

  5. ドイツはポーランドに攻め込んだときにポーランド人のコペルニクスをドイツ人認定した。レジスタンスは、「ポーランドの同胞、コペルニクスへ」という手紙を彼の銅像に置くのも抵抗の一つだった。そういえば、ドイツ人みたいなの日本の隣にいたな。世界に名だたるドイツなんて国歌もあるし、「独中韓枢軸同盟」は中華思想という意味では、当事者たちには正しいことをしている気なんだろう。

  6. 『★結論!ぜひ、「独中韓枢軸同盟」を結んでください!!!』に大賛成!

    倉山先生、こんにちは。桜の討論、見ましたよ。倉山先生というと、黒いワイシャツのイメージが強かったのですが、白い半袖のシャツはとても若々しくて新鮮に見えました。

    さて、討論の中で「日本人は問題があると解決したくなるが、解決しない­方がいい問題が世の中には山とある。」と宮脇先生がおっしゃっていましたが、これはシナの問題は「傍観してろ。」ということでしょうね。上で倉山先生がおっしゃっていることと、相通じると思いました。

    石氏の崩壊後のシナを「国連に管理させろ」にはずっこけましたが、倉山先生が明確に反論して下さったのでスッキリしました。「30年くらいかけて、シナ人に順法精神を植え付ける」なんて無理無理!シナには毛沢東クラスの巨人(巨悪)が出現しない限り、どうにもならないと思います。

  7. 組むと不幸になる国家・企業・民族はドイツ・シナ・韓国の3つ。

    その逆である組むと良くなる国家・企業・民族は、日本・米・英か?
    (間違っていたら申し訳ありません)

  8. はじめまして。
    記事に関係ないコメントですみません。
    今日、橋下氏が「中山(なりあき)議員には維新から出て行ってもらう」と発言しました。
    チャンネル桜の討論の中山仏回のときに中山氏が「橋下さんを代表と認めていない」と発言したのを覚えていますか?
    今頃になってそのことが橋下に伝わったようです。

    ちなみや東スポには維新は分裂後、西側勢力は前原と新党を結成するという記事が出てます。まあ東スポですけどね。

  9. 独中韓枢軸同盟素晴らしい! 日本に石井菊次郎ブーム起こしたい!
    そういえば、伊のムッソリーニも独のヒッチャンと組んだ直後にローマが爆撃されて一夜にして20万とかの伊兵士が殺されたんですね。 それで目覚めて独裁者ムッソリーニを引きずりおろした伊は賢かばい。  ちなみに我らが日本国を占領しに来たグラサンパイプのビビリ男はタラップの上で、”エックスキューズ・ミー、え〜と、マイ ネイム イズ 真っ赤さ〜!”と言ったとか言わなかったとかw。 欧州では大戦後ベルリンは戦勝国米ソ英仏によって4分割されたんですって? いまでも地下室に戦勝国の共産主義者の会議室なんかがあるんですかね? 何かを決めては平和面した伝書鳩を世界に放ってるとかw。 ユーロって私にはかなり赤っぽく見えるんですけどねえ。 あのベルリンの壁の崩壊って、なんだかねえ〜自Q自Qっぽいんですけどねえw 私、目医者に行ったほうがいいですか?

  10. 蒋介石もドイツと組んで墓穴を掘ったでしょう。シナ事変の黒幕は、ナチスドイツで、本当なら日本と戦う必要も無いのに、ドイツ軍事顧問が蒋介石をけしかけて、結果的に中国大陸から駆逐されたわけだし。
    それにしても、ドイツ軍の軍服を着た蒋介石の倅の写真を見たことがありますが、蒋介石とナチスドイツの密接な関係は、今ではなかったことにされていますね。

    本当にドイツとの同盟は、日本にとっていいところなしですね。おかげで、大日本帝国まで、ナチスのとばっちりを受けて、狂人の集団にされたわけで、その意味においては、日本もナチスの蛮行の間接的な被害者ですよ。
    「ナチスドイツと大日本帝国は、同じ枢軸国側だったというだけで、共通点はない」。両者を比較検討したユダヤ人学者の言葉です。

    1. ナチスを『ナチスドイツ』などと言うのはドイツの欺瞞です。
      ナチスをいかにもドイツと関係がない素振りを取るのはドイツのずるいところです。
      日本までがナチスドイツなどと、呼称するのはやめましょう。これだけ日本がひどい目にあっているのに。

      1. 地名=民族名と思い込むのは日本人の悪い癖です。
        ドイツという地名はありますが、ドイツに長年定住している民族はありません。
        今の英国王室、ハノーバー朝はドイツに領土を持っていましたが、戦争に負けて大国から追い出されてブリテン島に逃げ延びたという歴史もあります。
        ゲルマン民族もどこから来たの不明で”元”の生き残り(語感から)という(ヒットラーもアジア人っぽい感じの顔)説もあります。
        シリアやアフガニスタンからの難民を受け入れて、民族的には移り変わっていくのが、将来の国家像かもしれないのが、”ドイツの地”の特徴です。
        ドイツは東はオーデル川、西はライン川で挟まれ、北はデンマーク半島からスカンジナビア北欧、南はアルプス山地と緩やかな障壁と逆にどこからも侵略されうるというのがドイツの地かな!?

  11. 組むのが嫌というか関わるのが嫌なのは個人的に中国なので韓国はあまり良い選択をしたとは言い難いです。そして、ドイツが大きな戦争でほぽ全て負けているのは事実なのでドイツも組むのが嫌な国かもしれません。

    けれど、そこでプロイセンを出してきた意味を問いたい。貴方の言い方は大王に敬意を示しているとも取れるし侮辱しているとも取れます。継承戦争でも七年戦争でもイギリスが戦ったのはプロイセンです。それにアメリカの独立戦争に手を貸したのもプロイセンです。この時点ではまだドイツはドイツとして国で成り立っていません。貴方はドイツではなくプロイセンを貶したいんですか?
    ビスマルクさんはプロイセンの為になると思いヴィルヘルムさんの抵抗を振りきってドイツ統一を果たしました。結果、プロイセンを消滅させることになってしまいドイツは嫌な印象を抱きます。が、それ以前の出来事でプロイセンを出すなど言語道断。ふざけないでいただきたい。

    しかし、私の意見にはとてつもないプロイセン贔屓と少しのドイツ贔屓があるので個人の意見として見てください。けれど、プロイセンの歴史を少なからず知っている者から見たら私と同じような意見を出すのではないでしょうか?ヒトラーの時のナチスといい、第二次世界大戦後のドイツ分断、プロイセン解体、全てドイツの敗戦の代償となりました。ですがプロイセンは大袈裟に言えば被害者。

    ドイツ、中国、韓国の話をプロイセンに繋げないで下さい。
    フリードリヒ大王を貶さないでください。

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