予備費10兆円問題、決着~議論による政治を

LINEで送る
Pocket

立民は今回は褒めるべきだし、話をまとめた自民党の森山裕国対委員長も立派だと思う。倉山塾生ならメルマガでおなじみの「森山・安住ライン」が正論を通した。昨日の予備費の話。

普段はあまり引用したくないが、一番早いので。

立憲民主党ツイッターより。

https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1268793163973406720

安住国対委員長
補正予算の10兆円の予備費は大変多額で到底容認できず、自民党や政府側と議論した結果、予備費は5兆円に圧縮し、残りの5兆円は予め使い道を明確にすることで合意した
5兆円の内訳は、生活支援1兆、事業継続2兆、医療提供体制の強化2兆
教育や学生支援は予備費5兆円の中で充当する

昨日、「10兆円を減らす話なら反対」「予備費として政府に白紙委任するのに反対なら賛成」と述べたが、正論に落ちついたと思う。経済対策の総額を減らさず、白紙委任(政府の裁量)を減らしたということなので、私としては大賛成。

自民か民主かという二択でなく、話し合いの中で何が正しいかを話し合いながら物事を進める、というのが正しい議会政治のあり方なので。

密室での談合ではなく、議場での討論。

もっとも今回の決定が、密室談合の象徴のような国対で決まったのも皮肉な話だが。

とにもかくにも、自民か民主か、親安倍か反安倍か、という単純な二択ではなく、「何が正しいかを議論しながら進める」という姿勢を有権者は政治家に求めるべきだろう。