リフレ派最弱のエコノミスト!
久しぶりに名乗ってみた。
そして、リフレ派最強のエコノミスト(バレバレやん。笑)にお会いしてお話を伺ってきましたが、勝手に宣伝に使うのはよくないので、特に名を秘す(バレバレやん)。
ちなみに、「いつからお前はエコノミストになったのだ」と聞かれるだろうが、私よりはるかにレベルの低い人間が経済評論家を名乗ったり、教授の肩書で商売をしているので、「相対評価」と先に答えておく。
さて、私の最大の疑問。
問 10月1日に消費税が10%に増税されたら、景気はどういう悪くなり方をしますか? いきなり悪くなるのではなく、ゆっくり悪くなるのではないか、との意見もありますが。
答 既に悪くなっている。
浅はかでございました。。。。汗
以下、私の知見。日本経済に関して最小限知っておいていただきたい内容。
デフレ期に増税のような緊縮や、金融縮小は論外。デフレマインドが固まるだけ。
では、デフレマインドを取り除くには?
リフレをすればいい。
具体的には、インフレターゲットを掲げ、裏付けとなる金融緩和を行う。この効果は証明されている。2013年4月~14年3月。(実際には12年11月~13年10月。13年10月以降は、駆け込み需要があるので、除外)
これを破壊したのが、消費増税8%。その後、追加緩和(ハロウィン緩和)で相殺しているが、緩やかな景気回復でしかなくなった。もっとも、小渕、麻生、第二次安倍(8%増税前)の歴代内閣の財政出動が無効果だったのを考えると、それでも「金融緩和>財政出動」なのは事実だが。
つまりは、消費税を5%に戻せば現状の金融緩和を続ければデフレ脱却できるのだが、「リフレ(金融緩和)の限界」を言い募る論者が多い。そういう論者に限って消費増税の悪影響を言わないが。
現実には、消費税が10%にあげられる形勢。そこで金融緩和の余地があるかと言うと、対処療法しかできない。
景気回復までの減税を掲げる政党が現れたら、支持を集めるだろう。今回の参議院選挙に間に合うかどうかはともかく、将来的には。
なお、山本太郎氏が掲げるMMTに関しても一言。増税はイヤ。でもリフレ(金融緩和)は解決策にならない、と考える人で支持する人もいるだろうし。
山本氏の掲げる(他の人のは知らん)MMTの、かなりの部分はリフレとかぶる。リフレは金融が主で財政が従だが、MMTは財政が主で金融が従。デフレ脱却まではあんまり変わらないので、そこはあまり目くじら立てる必要が無い。
問題は、デフレを脱却してインフレ傾向になった時の制御の仕方。
リフレの方法論は、金融緩和を止める。MMTは増税。
昭和初期、前者をやったのが高橋是清で、後者をやったのが馬場鍈一。高橋是清も増税をやろうとしたのでややこしいが、基本は金融政策。山本氏、金融だと簡単にできてデメリットがほとんどない方法なのに、そこをあえて増税という難しくてデメリットが多い方法に頼るのか。決定的には、ここの証明が無いので、山本氏には「余計なこと言わないで、減税だけ言えばよいのでは?」と思う。
以上の理由で、どこの党に投票しようか悩んでいる中で、れいわ新選組は除外。
景気が既に悪く、これからどんどん悪くなっていく流れだからこそ、軽佻浮薄な議論に靡かず、地に足の着いた学問に学びたい。