安倍内閣を潰したい「左」の思惑は一枚岩ではない

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最近の倉山塾掲示板では、

・あるべき憲法の姿

・自民党憲法案の論評

・どうなるどうする安倍内閣

みたいな話で盛り上がっています。

ここ5日だけで30人くらい入塾しているので、

新人さんのご質問歓迎、みたいな雰囲気に。

さて、表題。

普通の人は安倍内閣を潰したい「左」を一枚岩だと思っているかもしれない。けど、そんなことは絶対にない。

私は常々「左」を、最低でも二つに分けて考えている。

・日本国が嫌いで日本政府も嫌いな勢力=左下

・日本国が嫌いなくせに、日本政府の権力は大好きな勢力=左上

この前、示された自民党改憲案に関しても、態度は異なる。

左下=本気で潰しに行く。日本国憲法の文字が一文字も変わると発狂する。安倍内閣を一刻も早くつぶさないと安心できない。

左上=この程度の改憲など痛くもかゆくもないどころか、大歓迎。むしろ「改憲ごっこ」で来年の参議院選挙まで遊べる。安倍内閣に続いてほしい。

左下への怨念で左上が歓迎するような改憲案で何を得ようというのか。

もちろん日本国憲法、特に九条が問題なのはわかっている。

しかし、九条だけが問題なのではない。

 

敵を知り己を知らば、百戦して百勝す。

敵を知らず己を知らずば、百戦して百敗す。

「左下」への態度など、どうでもいい。

改憲論者が「左上」に対してどのような態度でいるのかを観察しよう。