「誰も予想できなかった」という大嘘

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アメリカ大統領選挙が終了。
大番狂わせでも、順当でもなく、トランプが勝利。

世界中に「絶対にヒラリーが勝つ」と断言していた人々がいた。
「確かに私はトランプ大統領を予想できなかったが、誰ができたと言うのか」という見苦しい言い訳も聞く。
みんなが間違えたのなら、いい加減な言説を垂れ流しても良いのか。
連中を免罪することが、正しいことを言い続けた人間の言論を封殺することになるのなら、私は徹底的に追撃する。

今回、私は一度も「ヒラリーが勝つ」とは言わなかった。
また、「トランプが勝つ」とも言わなかった。
商売の話をぶっちゃけると、ヒラリーが勝つ前提で赤字を出さないようにし、トランプが勝ったらボーナスステージ、というやり方をした。
当たり前の話だが、「絶対」などないのだし、二択なのだから二正面に備えるものだ。
それが社会人の仕事のやり方だ。

さて今回、最も正しいことを言い続けたのは、江崎道朗先生を以って白眉としたい。
世間では「トランプ当選」を言い続けた木村太郎氏に注目が集まっているようだが、私は木村氏はテレビタレントとしては正しいが、言論人としては如何かと思う。
理由は簡単で、ヒラリーが勝つ可能性だって多々あったからだ。
(追々、解説する)

江崎道朗先生はチャンネルくららのレギュラーであり、多くの言論活動をされているが、その言論は一貫していた。
そして、予想と応援を一切せず、分析と警鐘に徹した。
そら、受け狙いの予想をした方が盛り上がるだろうが、言論人がそれをやって何になる。
その点で筋を通された江崎先生に最大の敬意を表したい。
トランプ劣勢、特にトランプが卑猥なスキャンダル攻勢にさらされた時、「ヒラリー当確派」はこれでもかと調子に乗った態度だったが、
江崎先生はぶれなかった。

その言説が最もまとまっているのがこちら。
トランプ当確の報が届くや否や予約が殺到。
重版上乗せだそうだ。遅すぎたくらい、当然だ。

マスコミが報じないトランプ台頭の秘密
マスコミが報じないトランプ台頭の秘密

より詳しく背景が知りたい方は、こちらを。
この二冊を読んでいれば、「まさかトランプが」とは絶対にならないはずだ。

アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄
アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書)

 私もこういうのを書いているので、ご参考まで。

トランプはなぜ勝利したのか?
日米のマスメディアが報じない、アメリカの現状とは?
そして日本は……。あらためて、トランプ台頭を振り返る!!

 全体はこちら。

大間違いのアメリカ合衆国
大間違いのアメリカ合衆国

 トランプ勝利を受けて、この時期はいろいろ講演をやります。

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⇒大統領選挙後、最初のセミナー。
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こちらも予約開始。初刷部数が多くて泡。。。

国際法で読み解く世界史の真実
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12月4日 倉山塾東京支部講演会

⇒江崎先生の講演の後、私とトーク
塾生以外の方も参加できます。